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【Canadian Academy】携帯よりも大切な学びの時間「Away for the Day」プログラムで集中力を高める取り組み

近年、学習環境におけるデジタル機器の使用が注目されていますが、Canadian Academyでは「Away for the Day」プログラムを通じて、スマートフォンよりも生徒のウェルビーイングを最優先に考えた取り組みを実施しています。今回は、学業の集中力を高め、対面での交流を促進することを目的とした、この先進的な取り組みの詳細についてご紹介します。

Canadian Academyとは

Canadian Academy(CA)は、神戸にあるインターナショナルスクールで、創立から110年を誇ります。3歳から18歳までの約670名が在籍している、PYP、MYP、DPの認定を取得したIB(国際バカロレア)一貫校です。

生徒の出身国は40か国以上、海外からの帰国生は各学年の10%程度。国際的な環境の中で異なる文化や考え方を認め合うことを自然と学びます。また、ICTスペシャリストが常駐しており、最新の技術を駆使した授業を受けながら、AIなどの技術と上手に向き合う方法を学びます。

学校の魅力

IBの探求授業を通して語学力+αの大切な資質を身に付けます

決まった答えがあることを教わるのではなく、自ら問いを立ててその解決方法を考え、リサーチや分析から得たことをいかに効果的に伝えるか。CAの授業では、英語で仲間にアイデアを共有したり、社会的なトピックについて英語で議論や提案をしたりと、単なる「英会話」とは違うハイレベルな英語力が求められます。

このサイクルを全ての科目で繰り返すことにより、高度な英語力が身に付くのはもちろん、多角的思考や発信力などを伸ばすことができます。

母語話者向け日本語クラスで思考力、表現力を徹底サポート

小学部では週4コマ、中・高等部では週に2〜3コマ日本語の授業があります。日本語の授業も探求学習が中心で、いろいろな文章の比較分析、抽象的な概念についての議論、そして自分の考えを発信する活動を通して、日本語での高度な思考力や表現力を伸ばすことを重視しています。

中・高等部では、毎回の授業で学年に応じた漢字の練習もしています。図書館の日本語図書コレクションも充実しています。

部活動やボランティア活動を通して世界と繋がる

生徒の大半が部活動に参加しています。スポーツの他オーケストラや演劇、模擬国連など多くの種類があります。海外遠征をすることも。またボランティア活動も盛んで、被災地支援や地域での炊き出しなどをしています。生徒たちが積極的に部活動や課外活動に参加することで、学校生活を通じて多くのことを学び、成長しています。
部活動詳細はこちら

日本人のアイデンティティを持ちながら国際人としての責任感を育む

CAは、年齢やバックグラウンドに関係なく一人ひとりが尊重される場所。卒業生も含め、CAは一つのコミュニティとして繋がりを大切にしています。そういった環境のCAでは、帰国生を特別視することなく、さまざまなバックグラウンドを持つ生徒一人ひとりが、安心して過ごせる環境作りに力を入れています。

敷地内には高等部の生徒用の寮も完備しており、2024-2025年度には40名の寮生が在籍しております。年齢やバックグラウンドに関係なく一人ひとりが尊重され、安心して過ごせる環境の中で出会う仲間は、まさに一生の友達です。

「Away for the Day」プログラムを導入

Canadian Academyでは、AIや3Dプリンターなどの先端技術を取り入れつつも、デジタル機器の使用には慎重な配慮が必要だと考えています。スマートフォンの常時使用は集中力の低下、精神的健康の悪化、社会的スキルの低下などに繋がる可能性があるためです。

その一環として、2024年9月より中高等部の生徒を対象に「Away for the Day」プログラムを導入しました。
「Away for the Day」についてはこちら

取り組み内容

「Away for the Day」プログラムでは、各生徒に個別のロック可能なポーチが配布され、日中はスマートフォンやスマートウォッチをそのポーチに保管することになります。

毎朝のアドバイザリーで、生徒はスマートフォンとスマートウォッチをオフにし、個人用ポーチに入れるよう求められます。ポーチは日中持ち歩くことができ、授業が終わる午後3時25分以降に、校内のロッカーステーションで開けて使用することができます。

小学生に関してのポリシーはこれまで通り、スマートフォンとスマートウォッチは日中はバックパックの中に入れておくことが義務付けられています。
取り組み内容はこちら(日本語訳あり)

取り組みを始めた理由

研究では、携帯電話の常時使用が生徒(そしてすべての個人)の注意力、精神衛生、そして社会性の発達に悪影響を及ぼすことが繰り返し指摘されています。

CAが考える目標は、コミュニティの幸福を最優先に考えながら、テクノロジー主導の世界に生徒を適応させる倫理的な教育機関となることです。生徒が学業面、社会面、そして情緒面で成長していく上で役立つ、健全でバランスの取れた習慣を身につけることこそが重要だと考えています。

生徒からのフィードバック

当初、この方針には一部の反発や不安の声もありましたが、生徒との対話を通じて制度の目的と利点を共有しました。実施後、学校文化に顕著な変化が見られ、以下のような生徒から前向きなフィードバックが寄せられました。

「携帯電話があると気が散り、会話に集中できなかったので、友達ともっと話せるようになって嬉しいです。」
「携帯電話は勉強の大きな妨げになっていたので、この方針には本当に助かりました。」
「昼食時に携帯を見る代わりに、外でサッカーをする生徒が増えました。」

ポジティブな影響

変化を実感しているのは生徒だけではありません。保護者の方々から、この方針の導入に感謝の意を表す声をいただいたり、教職員からは、授業開始時に生徒に携帯電話をしまうよう促す時間が減り、休憩時間に生徒同士が自然に交流する場面が増えたとの報告があります。 

具体的には、以下のような改善が報告されています。

学習への積極的な参加
生徒たちは授業中により集中し、クラスのディスカッションにも積極的に参加するようになっています。

より強い社会的つながり
昼休みは賑やかになり、携帯電話を見る代わりに、スポーツをしたり、対面で友達と会話したりする生徒が増えました。

より良いウェルビーイング
生徒たちは、気が散ることが少なくなり、日常的な交流においてより「今ここ」に集中できていると感じていると報告しています。

他校の教職者などからも、自校でどのように導入すればよいかと相談が来ています。

先進的な取り組みを行うCanadian Academy

CAでは、テクノロジーを単純に良いか悪いかで判断するのではなく、どのように使うかが重要だと考えています。「Away for the Day」プログラムを通じて、生徒たちは意図的で健康的なテクノロジー習慣を身につけ、学習、つながり、成長に集中できる環境が整えられています。

Canadian Academyは、こうした先進的な取り組みを通じて時代のニーズに応え、ウェルビーイングを最優先に考えた教育を進めています。多様性を育むCanadian Academyで、ぜひ一緒に学びましょう。

進学実績

2025年度の卒業生も今までと変わらず世界中の多くの大学からオファーを受けております。
(以下に一部の大学を紹介)

日本
東京大学
早稲田大学
慶應大学
国際基督教大学
上智大学

アメリカ
New York University
University of California-San Diego
American University
 
カナダ
The University of British Columbia
University of Toronto
Mcmaster University
 
イギリス
Imperial College London
King’s College London, University of London
The University of Edinburgh
University of Manchester

学校情報

Canadian Academy
住所:〒658-0032 兵庫県神戸市東灘区向洋町中4-1
最寄り駅:六甲ライナー「マリンパーク」駅
電話番号:078 857 0100
WEBサイト
E-mail:admissions@canacad.ac.jp

●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。

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