【アメリカ大学進学】学費や奨学金はいくらかかる?現役学生の学費や奨学金・経済状況を聞いてみました!アゴス・ジャパン様ご監修・奨学金情報も必見
アメリカの大学進学は費用が高い印象がありますが実際にはどうでしょうか?現在アメリカの大学で学んでいる二人の学生さんに何にどれくらいの費用がかかるのか、貴重な生の声を聞くことができました。
また、今回は海外大学進学のプロである、アゴス・ジャパン松永様のご監修のもと、海外大学進学に欠かせない奨学金情報についても詳しくお届けします。
日本の大学に進学することに比べてどうかを見比べると共に奨学金情報も見ていきましょう!
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アメリカの大学の学費の特徴
今回、実際に現地で大学生活を送っている方の現地での情報を知りたいと思い、アメリカトップ大学に進学されたAさん、アメリカで学費が低コストと言われている大学に進学したBさんのお二人にお話を伺いました。お二人とも生活費は150万円として挙げられていますが、口を揃えて「もっと節約できるかも!?」とも。寮内では節約を楽しんで生活している学生も多くいるようです。もちろん、国によっても、またお二人の例を見ると大学によっても学費が変わることが分かり、一概にアメリカの大学費用は高い、安い、とは言えないのが実情です。
進学費用例① <アメリカトップ大学進学>
アメリカトップ大学に進学されたAさんにお話を聞いてまとめてみました。
◆トータル費用
Aさんの場合、アメリカトップ大学に進学した方にお伺いしたトータル費用は年間約750万円。内訳は下記の通りになります。
・学費:300〜400万円/年
・寮費・保険料:約200万円/年
・生活費(交際費・旅費などを含む):約150万円/年
◆自己負担費用
Aさんはトータル費用が年間約750万円かかり、奨学金を約350万円取得していますので自己負担費用は約400万円です。
◆日本の大学と比較して?
自己負担費用が400万円と聞くと高い印象を受けてしまいますが、大学に支払っている金額を見てみましょう。
【大学に支払う金額】
学費(300〜400万円/年)+寮費・保険料(約200万円/年)ー奨学金(約350万円/年)=約150〜250万円/年
こうして見ると、実際に大学に支払う費用は約150〜250万円/年になります。そう考えると日本の高額な学費の私立大学の「1年間の学費+生活費」と同等程度くらいになるのではないでしょうか。
進学費用例② <アメリカの低コスト大学>
それでは、次にアメリカの低コスト大学で学んでいるBさんの費用を見てみましょう。
◆トータル費用
Bさんの場合、アメリカの低コスト大学に進学し、トータル費用は年間約500万円。内訳は下記の通りになります。
・学費:250〜300万円/年
・寮費(食費込み):約50万円/年
・生活費(交際費・旅費などを含む):約150万円/年
◆自己負担費用
Bさんはトータル費用が年間約500万円かかり、奨学金を約150〜200万円取得していますので自己負担費用は約300〜350万円です。
◆日本の大学と比較して?
Aさんと同じく、自己負担費用が300〜350万円と聞くと高い印象を受けてしまいますが、大学に支払っている金額を見てみましょう。
【大学に支払う金額】
学費(250〜300万円/年)+寮費食費込み(約50万円/年)ー奨学金(約150〜200万円/年)=約150万円/年
こうして見ると、実際に大学に支払う費用は約150万円/年になります。日本の私立大学に通いひとり暮らしする費用と同等程度かな?といった印象になります。
【海外大学進学】費用における注意点
海外大学進学ならでは。下記費用もかかることを覚えておきましょう。
たまには日本に帰国もしたくなる海外での大学生活。日本への一時帰国費用なども考えておきましょう。
①保険の代金
②パスポートの申請費
③ビザの申請費
④日本へ帰国する飛行機代
では次に、AさんもBさんも取得している奨学金について、どのような制度があるのかご紹介いたします。
【アゴス・ジャパン監修】アメリカの奨学金制度
◆Need-based
経済的に、大学の費用、大学の学費を支払うことが難しい家庭が対象となる奨学金。
ボストンユニバーシティ、ボストンカレッジなどのように米国国民、永住権を持っている学生のみを対象にするなど、応募資格を限定している大学が多くみられます。
また、Need-basedの奨学金の申請は大学によっては合否に影響します。
・Need-aware:受験時にNeed-based奨学金を申請すると合否に影響
・Need-blind:受験時にNeed-based奨学金を申請すると合否に影響しない
日本からの留学生に対して、ほとんどの大学(9.9割)はNeed-awareとなっており、奨学金応募が合否に影響してしまうので要注意です。留学生であってもアメリカ国籍をお持ちの方はNeed-blindになります。
【外国人留学生に対してNeed-Blindの大学】
・Massachusetts Institute of Technology(マサチューセッツ工科大学)
・Harvard University(ハーバード大学)
・Princeton University(プリンストン大学)
・Amherst College(アマーストカレッジ)
・Yale University(イェール大学)
・Dartmouth College(ダートマスカレッジ)
・Bowdoin College(ボウドインカレッジ)
◆Merit-based
学力、リーダーシップなど学生の能力について給付される奨学金。国籍やビザの種類を問わないため留学生も出願が可能です。ただし、超難関校(プリンストン、スタンフォード、ハーバードなど)についてはそもそもメリット(能力)があることが入学資格となっているため、Merit-basedスカラーシップの存在はありません。
【アゴス・ジャパン監修】アメリカで利用できる日本の奨学金制度
日本国内から応募することができる奨学金制度の中でも支給額の多い奨学金についてご説明します。
選考に必要となる願書やエッセイの記入は日本語のものがほとんどです。
*支給対象者、応募資格など詳細な情報は必ず各奨学金制度のホームページでご確認ください。
◆グルー・バンクロフト基金
支給対象者:アメリカリベラルアーツカレッジ進学者対象
支給額:
①US$80,000上限×4年間(1名)
②奨学金年間US$20,000と提携校へ授業料全額免除推薦(提携校のみ、各大学1名)
③提携校へ授業料一部または全額免除の推薦(提携校のみ、各大学1名)
応募条件/資格:出願時、日本の高校3年生または高校卒業1年以内など
◆ユニクロ柳井正財団
支給対象者:米国、イギリス上位大学進学予定者
*対象大学例:Brown University、 California Institute of Technology、 Columbia University他、詳細はHPをご参照ください。
支給額:上限US$95,000×4年間、イギリス£65,000×3年間
応募条件/資格:日本国籍を持つ20歳以下の高校3年生、家計支持者の所得が2400万円以下など
◆孫正義育英財団
海外大学に進学するためだけではなく、応募対象が広い奨学金です。
分野に問わず、国際大会などで優秀な成績をおさめた方や自身の経営する事業にて業績をだしているなど若者で優れた能力を持っている人物を支援するものです。
他の奨学金と異なり、25歳以下でその他の条件を満たしていれば受験年でなくても応募が可能で6歳や7歳の小学生も孫正義育英財団に在籍しています。
◆江副記念リクルート財団
支給対象者:海外大学、大学院進学者
応募条件/資格:財団が対象とする海外大学(理系)へ在籍・入学する学生(留学中の応募も可能)など
*対象校は世界ランキング30位以内、もしくは各国1位な
支給額:年額上限1,000万円×2年間
◆フリーマン奨学基金Wesleyan大学奨学金
支給対象者:Wesleyan大学(ボストン郊外)進学者
支給額:学費×4年間(1名)
応募条件/資格:出願時、日本の高校3年生(既卒含む)など
◆船井情報科学振興財団
支給対象者:海外大学進学者
応募条件/資格:日本の高校を卒業し、将来、科学・技術系分野を専攻することを目指して海外大の学位取得を目指して留学する学生など
支給額:授業料全額+医療保険費(US$30,000上限)×4年間
◆JASSO(独立行政法人 日本学生支援機構)
支給対象者:アメリカに限らず、海外大学進学者
支給額:59,000円/月〜118,000円/月+授業料250万円を上限
応募対象者:日本国籍の方、日本の移住権をお持ちの方など、その他11項目の条件を満たす方
出願書類が多いのが特徴なので早めに用意しておくこと
◆笹川平和財団スカラシップ
支給対象者:米国、イギリス上位大学進学予定者
対象大学例:Boston University, California Institute of Technology, New York University他
詳細はHPをご参照ください。
支給額:上限US$95,000×4年間、イギリス£65,000×3年間
応募対象者:日本国籍を有する者、年齢・所得制限はありません。
奨学金制度をうまく利用しよう!
アメリカの大学の費用はとても高く思われがちです。しかし実際に通っているお二人のお話を聞くと、日本の私立大学の高めの学費と変わらないように感じます。これはお二人が奨学金制度を上手に利用していることが大きなポイントです。進路希望がアメリカの大学にある場合は、検討する際にぜひ奨学金制度をチェックして希望の進路が叶うよう、十分な下調べが重要となってきます。
取材協力:アゴスジャパン様
●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。