インター校・現地校に通う子どもたちの帰国後の学校選びと受験対策
〜 帰国生受験サポート700人以上!EDUBALが徹底解説 〜

インター校や現地校に通うみなさんは、帰国後の進路のイメージはついているでしょうか?日本への帰国が決まったら、学校選びと受験が待っています。日本のカリキュラムから離れ、受験に不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、帰国生入試のプロフェッショナル、オンライン家庭教師の「EDUBAL」に、帰国生入試の基礎を徹底解説いただきます。
志望校を選ぶ時期や情報収集について

帰国生入試を視野に入れた時、何からはじめれば良いか戸惑ってしまうのではないでしょうか。具体的な受験対策に余裕を持って取り組めるように、1年前には情報収集をはじめることをおすすめします!試験の日程、オンライン説明会、オープンキャンパスなど、広く情報を集めて、気になる学校へは個別に詳細を問い合わせましょう。
◆中学受験
入試が始まる小学6年生の11月から逆算をして、小学5年生の春から受験したい学校を調べはじめると良いでしょう。志望校を5つ程にしぼり、夏休みや冬休みの一時帰国を利用して学校見学を計画できると理想的です。
中学受験の一般入試は2月から始まるので、受験科目や自分の得意科目によって受験方法を見極めることも必要です。
◆高校受験
高校受験も受験へ向けてのスケジュールは中学受験と同じです。中学3年生の11月の入試に合わせて、中学2年生の春には志望校を調べはじめましょう。公立高校の入試の場合は、帰国生も2月の入試になります。
◆情報収集のポイント
情報収集には下記4点に気を付けて取り組んでください。
・受験科目/傾向の確定 ・出願時期/帰国時期の確認 ・受験時期のモチベーションアップ ・出願資格の確認 |
学校選び・比較ポイント

志望校を決める時に何を基準にすべきか目安があると分かり易いですよね。一般入試の際に基準となる比較ポイントと、帰国生だからこそ基準にしたい比較ポイントを見ていきましょう。
比較ポイントの例 | |
一般的な比較ポイント | ・通学圏(学校の所在) |
・学校種別(国公立/私立) | |
・大学系列校 | |
・大学進学実績 | |
・校風やカリキュラムの特徴 | |
帰国生ならではの比較ポイント | ・帰国生サポート >英語力維持(英語の取り出し授業の有無) >苦手/未習科目のサポート(数学・理科・社会) |
・受験における試験科目 | |
・IB校かどうか | |
・海外大学進学のサポート |
◆通学圏について
帰国生の中高受験の場合、基本的には自宅から通える通学範囲内で学校を探します。住んでいる地域にどのような学校があるか、沿線上にしぼってみると探しやすいでしょう。
◆英語力維持・帰国生へのサポート体制
海外で培った英語力を維持したい、又は伸ばしたいという方もいらっしゃいます。帰国生を中心に英語力が高い生徒を対象に、ネイティブ教師による授業(取り出し授業)などを行う学校もあります。また、IB認定校を中心に、全て英語で授業を受けられる学校も増えています。その他、IB認定校など英語で授業を受けられる学校もあります。
カリキュラムの違いから、帰国生には苦手だったり未習科目がある場合があります。そういった場合、学校でのサポートプログラムの有無は非常に大切になってきます。また、帰国生は文化的にも日本の学校に慣れるのに時間がかかる場合があるので、メンタルケアが充実しているかも事前に調べたい項目です。
◆進学実績
将来のアカデミック キャリアを見据えて、志望校を選ぶこともとても大事です。進学実績を見ると、その学校のレベルが分かるとまで言われています。
進学先の特徴 | 学校の特徴 |
国公立メイン、または 私立の一般受験メイン |
国公立大学や私立大学の一般入試を利用した進学が多い学校は、いわゆる「進学校」というイメージになります。一般的な学校に比べてもカリキュラムの進度が早く、ハイレベルな大学への進学を目指します。 |
私立の総合型選抜メイン | 私立大学の総合選抜を活用した進学者が多い学校もあります。これらの学校では、英語力を伸ばすようなカリキュラムが実施されていたり、ダブル・ディプロマやIBを導入しているなどの特徴が見られます。 |
海外大進学に 力を入れている |
近年、海外大進学をゴールに掲げる学校も増えてきました。海外大進学に当たっては、ノウハウの蓄積などが必要なため、進学を目指す方はどのようなサポートが学校で行われているかチェックするのがいいでしょう。 |
◆選考方法
帰国枠入試で多い受験科目のパターンは英語の有無によって分けられます。下記で記した科目に加え、面接が行われるのが一般的です。
・入試科目に英語がある 英語のレベルを基準に選考。 ー英語+算数+国語(3科目)+英語+算数(2科目) 英語以外の問題は一般入試と同じ入試 英語以外の問題も一般入試と異なる入試 ー英語のみ(Essayなど) ・入試科目に英語がない 一般受験との差がなくなるので、一般受験のレベルを基準に選考。 ー国語+算数(2科目)、国語+算数+理科+社会(4科目) 問題は一般入試と同じ 問題は一般入試と異なる |
高い英語力を重視する学校と、一般入試と同じ学力を重視する学校を同時に志望すると、受験対策をする範囲が広がってしまいます。選考方法・選抜基準が近いと考えられる学校を中心に志望校を選択しましょう。
また、帰国生高校受験になると選考方法が「英語+国語+数学」の3科目と面接というパターンが多く、バリエーションが少なくなります。帰国生中学受験同様、求められる英語力がどの程度かが、志望校選択の上で1つの基準になります。
受験対策のスケジュール〜志望校決定までの基礎固め〜

受験対策には志望校確定前に行う基礎固めと、志望校を決めてから実際に過去問などに取り組む対策があります。ここでは、基礎固めに関する対策について詳しく解説いたします。
帰国生入試には、①英語力を重視する受験方法、②英語、数学(算数)、国語の3教科をバランスよく出題する受験方法、の2つがあります。高校受験の場合、圧倒的に②のパターンが増えます。なので英語だけではなく、国語と算数も受験対策をしておくと、受験の視野が広がるといえます。!
帰国生と一言でまとめても、英語が得意な人、他の教科が得意な人、さまざまです。自分の得意な傾向を見極めて、受験方法を選ぶことも良いでしょう。
◆英語
帰国生の強みでもある英語力は、受験に向けてブラッシュアップが必要です!英検S-CBTは原則毎週土日に受験できるので、一時帰国に合わせて予定が組み易くなっています。
TOEFLを採用する学校も増えているので、海外で受験しやすいTOEFLを活用するのも良いでしょう。学校によっては出願時のTOEFLスコアが合格点を満たしていると、英語の試験が免除になる場合があります。
帰国生入試の英検の目標すべきは・・・ ・中学受験:英検2級 ・高校受験では:英検準1級以上 ・難関校では:準1級~1級 |
◆国語
日本語での日常会話はもちろんのことながら、漢字の読み書きが必要になります。今からでもはじめられる日本語での「読書習慣」を身につけると日本語が飛躍的に成長します。読書から漢字や文法への理解が自然と深まります。日本の教科書などを参考に必要な漢字を練習するようにしましょう。
<国語の基礎力をつける> ・地道に日本語力のキープ・向上をしておく。 ・漢字の読み書き練習、日本語の読書習慣をつけておくことで、受験対策に入ったときに 基礎的な部分での苦労が少なくなります。 |
◆算数
海外の算数レベルは、日本のカリキュラムに比べると遅れている傾向があります。塾やオンライン家庭教師などを上手に活用して、入試に必要なレベルまで算数のレベルを上げるようにしましょう。
<算数・数学は日本の教科書レベルに合わせられるとベスト> ・自宅学習・塾で日本基準の算数・数学の演習や学習ができると安心です。 ・補習校も有効に活用しましょう。 |
受験対策のスケジュール〜志望校決定後の本格的な対策〜
1年前からはじめた情報収集から志望校をしぼると、入試に備えていよいよ半年前には本格的な対策にうつります!
現地の勉強にプラスして、日本のカリキュラムに合わせた受験対策の勉強を並行していくことは簡単ではありません。帰国生の中高入試対策はあくまでも現地での勉強を優先しながら、日本のカリキュラムについていけるラインを守っていく基礎固めです。
また、帰国生の中高受験においては、英語以外の言語での入試はほとんどありません。同志社国際大学では特別推薦入試で、ドイツ語、中国語、韓国語の枠があるようです。
◆過去問収集・出題傾向把握(6か月前)
志望校の学校説明会や塾などを活用して、過去問題を入手し、以下のようなポイントを確認することで対策に繋げましょう。
・英語:語彙力、文法、長文読解、英作文(エッセイ)、リスニングの出題傾向 ・数学(算数):英語で出題されるか否か、出題される単元傾向 ・国語:出題レベル、作文の有無 |
◆エッセイや面接の対策(6か月〜3か月前)
エッセイや面接に関しては、オンライン入試をしている学校もあります。
エッセイに関しては添削指導を受けておくのが理想的、面接に関しても第三者の方に聞いていただくのが良いでしょうか。また、面接は日本語/英語の両方でよく聞かれる質問項目から想定問題集を作成し、対策しておくと良いでしょう。
編入試験について
帰国のタイミングによっては、編入入学になる場合があります。編入は学校との個別相談がとても重要になります。編入試験を定期的に実施していなくても、「個別問い合わせ対応」という形で帰国生編入を歓迎してくれる学校が多くありますので、個別に学校へ相談するようにしましょう。
◆編入試験のメリットとデメリット
メリット ・試験の範囲が「編入する学年の進度」に合わせているので限定される ・結果的に対策するための準備期間が短くて済む場合もある(3か月~1年) |
デメリット ・中1からしか入れない学校があるので、必ずしも入れる訳ではない ・定員に空きがある時のみ編入可能 ・公開されている情報が少なく、入試対策がしづらい ・合格直後に学費納入が必要であったりするので併願がしづらい |
◆編入試験の対策
受験方式は在校生についていけるかを1番にチェックするので、英数国の3教科での入試方法の学校がほとんどです。英語メイン(エッセイ&面接)の入試試験を行っている学校もあります。
編入試験では志望校の教科書を参考に勉強することも効果的です。何より帰国に備えてコツコツと、日本のカリキュラムに合わせた勉強を今日から習慣化して継続することが1番の対策になるでしょう。
EDUBALについて

2014年にスタートした海外子女・帰国子女向けオンライン家庭教師の「EDUBAL」。世界40ヶ国、80都市を超える地域の小学生、中学生、高校生に家庭教師を紹介しています。
現地校の教育課程、インターナショナルスクールの教育課程、日本人学校の教育課程など、さまざまなニーズに対応できるのは、海外子女・帰国子女向けの家庭教師の登録数No.1を誇るEDUBALならではです。
指導を担当する教師は、主に帰国子女×現役大学生です。日本の大学に通う教師もいれば、アメリカやイギリス、カナダをはじめとする海外の大学に通う教師もいます。現在4000人近くの教師が在籍しており、海外子女・帰国子女をメインにサポートしています。
株式会社トモノカイ 住所:〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-12-24 東建・長井ビル5階 電話番号: 03 5766 2006 WEBサイト |
●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。
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