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<関西エリア編>

帰国後に住みやすい街はどこ?おすすめの街や自治体の支援制度をご紹介!

<関西エリア編>

海外から日本への帰国が決まったら、まず最初に住む場所を決めなければなりません。住んでみたら想像と違った…と後悔しないためにも、事前に住みやすい自治体や街を調べておくことはとても大切です。今回は大阪を中心とした関西地区のおすすめの街をご紹介します。各自治体によって支援制度も異なるため要チェックです!

帰国後に暮らしやすい街とは?

海外から帰国後に暮らしやすい街とはどんな街でしょうか?住む場所を決める時に参考にしたいポイントをまとめてみました。

治安が良く安全である

海外と同様に治安が良いことは必須条件です。犯罪件数が少ないことはもちろん、自転車専用道路、歩行者専用道路を積極的に作る街づくりを行うなど、危険を回避する街づくりを行っている街がおすすめです。

子育て世帯が多い

子育て世帯が多い街はそれに応じて自治体支援や教育施設が充実していることが多いです。親にとっても子どもにとっても、子育て世帯が多い街で生活すると情報交換がしやすいなどとコミュニケーションの場も増えるので暮らしやすいでしょう。

生活施設が充実している

スーパーマーケット、病院、学校など、日常生活に必要な施設が充実していることはとても重要です。日本はタクシー料金が海外ほど安くなく、頻繁には使えません。またスクールバスも海外ほど充実していません。保育園は親が送迎するのが一般的で、小学校は徒歩通学となるため、近くに生活施設が整っているのかをしっかりチェックしましょう。

帰国子女受け入れ校がある

海外からの帰国時に心配なことがお子様の学校選びです。海外生活が長いなどで日本の学校への入学が不安な場合は、帰国子女へのサポートや配慮のある学校に通える範囲の場所を選ぶこともポイントとなります。

自治体の支援が手厚い

自治体によっては医療費や教育費の補助金が多く、子育て世帯に優しい支援を行っている所もあります。また、共働き世帯でお子様がまだ小さい場合は、保育所の確保も必要となってきます。
待機児童の多い自治体で海外からの帰国時にまだ親が求職中となれば、就職活動もままならない事態も起きてしまいます。希望のエリアのサポート情報は必ずチェックしましょう。

児童館や公園がある

海外から小さなお子様を連れて帰国した場合、同年代の子どもたちとできるだけ多く触れ合ってほしいですよね。また、日本の生活に慣れてからも楽しく日々の生活を送ってほしいものです。そのためにも、児童館や公園が豊富にある街は魅力的です。

交通機関が整っている

親の通勤やお子様の通学に負担がかからないよう、交通機関が整っている場所がおすすめです。帰国子女用の外国語保持教室や希望の習い事教室などが近くにない場合でも交通の便が良い場所であれば通うことが可能です。あらかじめ習い事などもどのようなものをしたいのか、チェックしておくと良いですね。

自然環境がある

海外にはない日本の素晴らしい特徴の一つが「四季」があること。緑豊かな公園や自然のある場所は、心身の健康に良い影響を与えます。清潔な環境や快適な気候条件も住みやすさに関わる要素です。

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子育てしやすい街ランキング

それでは、実際に子育てしやすい街とはどこなのでしょうか?「安心度」、「利便度」、「快適度」、「富裕度」の4つのポイントを細分化して点数をつけた関西地区のランキング*をご紹介します。子育て世帯の目線で見た医療の充実度や気候、生活費や住居環境などあらゆる項目をデータ化したものになります。

*参考:東洋経済『都市データパック』編集部最新!「住みよさランキング2022」全国トップ50」より*2022年6月時点で、全国にある812市区と特別区(東京23区)が対象。

【子育て評価偏差値の高い自治体ランキング(大阪圏)】

全体順位市区名都道府県安全度順位利便度順位快適度順位富裕度順位
38葛城市奈良県63372267107
54木津川市京都府89226324141
71大阪狭山市大阪府43761478202
76箕面市大阪府15435040230
83香芝市奈良県9233858957
109京丹後市京都府36789698219
134豊中市大阪府227250420125
143三田市兵庫県33224085121
150吹田市大阪府205403463101
153福知山市京都府111634517259
160生駒市奈良県27823851047
174養父市兵庫県14158364788
186京田辺市京都府208724260195
190小野市兵庫県174733390238
192明石市兵庫県233275171678
198向日市京都府102722551480
224長岡京市京都府129674574439
234舞鶴市京都府145673543420
248宮津市京都府28475356465
273高槻市大阪府234574422492
277茨木市大阪府288625189361
285和泉市大阪府390103270486
293貝塚市大阪府316320187570
315相生市兵庫県34569755484
336池田市大阪府317577405296
参考:東洋経済『都市データパック』編集部最新!「住みよさランキング2022」大阪圏

日本政府の子育て支援

幼児教育・保育の無償化

海外で出産して帰国することになった方が驚くことが多いのが、2019年より3才から5才の児童の保育料、0〜2才までの住民税非課税世帯の標準的な利用料が無償化になっていることです。小さいお子さまを連れてご帰国される方はこちらの制度を記憶に留めておきましょう。

*幼稚園については月額上限2.57万円です。また、通園送迎費、食材料費、行事費などは、これまでどおり保護者の負担になります。ただし、年収360万円未満相当世帯の子どもたちと全ての世帯の第3子以降の子どもたちについては、副食(おかず・おやつなど)の費用が免除されます。
最新の情報は内閣府HPをご覧ください。

児童手当

児童手当は0歳から中学校卒業までの児童を養育している方に支給されます。

3歳未満:一律15,000円
3才以上〜小学校終了前:10,000円(第3子以降は15,000円)
中学生:一律10,000円
※2023年5月現在・金額は一人あたり月額
最新の情報は内閣府HPをご覧ください。

全国の教育・保育施設を一発検索「ここdeサーチ」

令和2年にスタートした「ここdeサーチ」は、ひとつのwebサイトで全国の教育・保育施設などの情報が閲覧可能となる画期的なサービスです。施設の住所、教育・保育内容、利用定員、実費徴収額などの詳細がわかり、これから保育施設を探される方、引っ越しなどで転園を考えている方、休日に一時利用を希望される方などがお近くの施設を探すのにとても便利です。海外からご帰国の際はぜひご活用ください。
「ここdeサーチ」の検索はこちらから。最新の情報は内閣府HPをご覧ください。

関西でおすすめの街 5選

ここからは、関西でおすすめの街5選をご紹介します。国の少子化対策の一環で、各自治体に向けて給付金などが支給されていることもあり、各自治体ごとに独自の子育て支援が行われています。

奈良市(奈良県)

日経新聞社、日経xwoman発表の「共働き子育てしやすい街ランキング2022」において、関西1位、全国6位に選ばれました。

奈良市は日本で最も古い歴史を持つ都市の一つであり、多くの歴史的建造物や文化遺産が残っています。また、都心部の喧騒から離れていることもあり、穏やかな環境で歴史や文化を感じながら暮らすことができます。

子育て支援も充実しており、無料で利用できる子育て支援センターなどの施設がなんと市内に40ヵ所以上も!小学生が通う学童・放課後児童クラブ(バンビーホーム)では、市内すべての施設で夏休みなどの給食がない時期でも1食250円でお弁当を提供するなど、働く保護者の負担を少しでも減らす取り組みをしています。

大阪市内へのアクセスはJRと近鉄のどちらを使っても30分〜1時間程度で行くことができ、通勤にも便利です。

堺市(大阪府)

こちらも日経新聞社、日経xwoman発表の「共働き子育てしやすい街ランキング2022」において、関西2位、全国9位に選ばれました。

大阪市に隣接している堺市は、大阪市に通勤する人が多くベッドタウンという土地柄。面積と人口に関しても大阪市に次ぐ第二位の都市です。近年ではマンションの開発や建設が進められ、30代から40代前後のファミリー層の割合が増えています。そのため、子育て真っ最中の家庭や転勤族が多く、同じ境遇の友達ができやすい環境といえるでしょう。

また、堺市内の空き家となっている中古住宅を購入し家族で移住すれば、市が空き家の購入に要した費用を最大120万円まで補助してくれる政策もあります。

交通も非常に便利で、堺駅から大阪の難波駅までは数十分ほどしかかかりません。

芦屋市(兵庫県)

史上最年少の市長が誕生し話題となった芦屋市。その魅力は、なんといっても治安の良さと交通の利便性です。市内には閑静な住宅地が広がり、静かで安全な環境が整っています。また、公園や緑がたくさんあるので子育てにはとても良い環境です。景観条例によりパチンコなどの娯楽施設がないため、静かにリラックスして暮らしたい人には最適な場所といえるでしょう。

神戸市に隣接している芦屋市は、大阪市と神戸市どちらに行くにもアクセスが良く、通勤通学にとても便利。主要駅のJR芦屋駅から快速に乗れば、神戸駅・大阪駅ともに20分かからず行くことができます。

京都市北区(京都府)

鞍馬山や比叡山などの山々に囲まれ、自然の美しさを堪能することができる京都市北区。金閣寺をはじめとする歴史的な名所も多く、自然と歴史、文化を楽しむことができる魅力的な街です。

子育て支援の一つとして「子ども食堂」が充実しています。対象や費用は食堂によって異なり、なかには無料のものや大人が利用できるものもあります。また、出産直後のママが安心して育児を開始し子どもを健やかに育むことができるよう「スマイルママ・ホッと事業(産後ケア事業)」を実施しています。産科医療機関や助産所などでのショートステイやデイケアを通じて、母親の心身のケアや育児サポートなどを行い、産後1年までの母子への支援を行っています。さらに、無料で参加できる離乳食講習会もあり、区として子育て支援に力を入れていることがうかがえます。

京都市は6年連続待機児童ゼロを達成!働くママへのサポート体制も整っています。

箕面市(大阪府)

「子育て・教育日本一」を掲げる箕面市は、子育てしやすい町としてファミリー層に人気の高い街です。2016年度から2019年度までの3年間で約650人分の保育所定員を増員し、待機児童ゼロを達成!今後は、2024年度までにさらに441人分の保育所定員を拡大予定です。また、私立幼稚園で保育所並の長時間保育も充実しており、働く保護者の強い味方。保育士やスタッフが常駐する子育て支援センターは市内に13ヵ所あり、パパやママの友達作りや情報交換の場として人気です。さらに、子どもの医療費を高校卒業年齢まで助成するなど、妊娠期から成人するまでの長期間、市が全力で子育てをサポートしています。

交通も便利です。箕面市から大阪の梅田駅までは電車で最短24分。2023年度には北大阪急行線が伸び新駅が2つも開設することが決まっており、今後ますます人気の街になるでしょう。

本帰国にそなえてしっかり情報収集しよう!

いつ訪れるか分からない日本への帰国。帰国後に関西へ住むことが濃厚な方は、早めに情報収集して住む地域だけでも絞っておくことをおすすめします。住んだことがない土地の場合、雰囲気だけはなんとなくつかめても、自治体の支援制度は調べないと分からないことがほとんどです。ぜひ本帰国の際は、こちらでご紹介した住みやすいおすすめの街を参考にしてみてください。

●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。

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