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【福田萌さんコラボ企画】海外での子育て・お子様の学校選び・教育方針などをインタビュー

2021年にシンガポールに移住された福田萌さんに海外生活やお子様の学校選び、子育ての悩み、教育スタイルなどインタビューしました。最後には、素敵なメッセージも頂戴しています。ぜひ、最後までご覧ください。

シンガポール移住生活

2021年3月にシンガポールに移住して、約1年半が経ちました。最近、日本に一時帰国してシンガポールに帰ってきた時になんだかほっとしました。この感覚に自分でも驚き、シンガポールが私のホームになっているのだと実感しました。

シンガポールの良さ

シンガポールの良いところは、多国籍文化に触れられるところだと思います。最近、シンガポールのローカルエリアであるゲイランでマレーシアバクテーを楽しみました。

シンガポールでは、さまざまな国のローカルフードをお手頃価格で味わえます。このように、気軽に多国籍文化を体験できるところがシンガポールの魅力であり、お気に入りポイントです。

シンガポールの空気がゆったりと流れているところも好きです。また、1年中常夏で、毎日プールで遊ぶことができるので、子どもたちにとってはとても楽しい環境だと思います。

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シンガポールでの子育て

我が家には子どもが2人います。娘が1人と息子が1人です。娘は、9歳の小学3年生で、息子は、5歳の年長さんです。シンガポールは多国籍国家で、子どもたちにとって、いろいろな国の人たちが存在することを学ぶことができる素晴らしい環境だと思っています。

いろいろなバックグラウンドを持つ人たちがそれぞれの英語を話し、いろんな考え方を持って、尊重し合い暮らしています。このような環境は、日本で過ごしていたらなかなか味わうことができないため、何ものにも代えがたい貴重な経験だと思っています。

お子様の学校について

お子様の学校選び

子どもたちの学校は、日本人が少ないインターナショナルスクールを探していました。理由は、子どもたちは英語の学習経験がほとんどなかったため、「習うより慣れろ」という環境で英語を身につけてほしいと思ったからです。インターナショナルスクールは、オンラインで調べていました。当時はコロナ禍で、直接学校に出向くことが難しい状況でした。

オンラインで調べていた中で、SingaLife主催の学校説明会が開催されることを知り、参加しました。何校もの学校関係者の方々と日本語の通訳の方を交えて、学校の様子や自分の知りたいことを聞くことができるとても貴重なイベントでした。日本語で質問をして日本語で回答を得られる環境は、とてもありがたかったです。

お子様の学校生活

子どもたちが通っているインターナショナルスクールは、先生も生徒もみんな英語を話します。生徒の国籍の割合は欧米の方が多く、他にも中国や香港、ベトナム、インド、インドネシアの方々が通っています。

子どもたちは、毎日スクールバスで学校に通っています。スクールバスは、朝7時30分頃に家の前まで来てくれます。毎日登下校時に利用できるので、親も子どもも、負担なく過ごすことができています。学校は毎日お弁当です。スクールバスがわりと早く来るので、毎朝6時から6時30分に起きて作っています。

学校に慣れるまで

学校に通い始めたばかりの頃は、日本人が一人もいなかったため、子どもたちは相当苦労したようです。英語で上手くコミュニケーションができず、クラスで浮いてしまい、学校に行きたくないという日もありました。

最近は、英語で話すことに慣れてきたため、学校に行きたくないと言う日はなくなりました。学校が楽しくて、長期の休みが続くと早く学校に行きたいと言っています。

授業内容

学校の授業は、日本のような机に座って先生の話を聞くという形式ではなく、先生や友だちとのコミュニケーションや遊びの中で、授業が展開されている形式です。子どもたちは、海外ならではの授業形式を楽しんでいるようです。

娘は、EALという英語強化プログラムを受講しています。これまで英語をほとんど学習してこなかった娘も、このプログラムのおかげで英語力が日々進歩しています。

子どもたちは、家族と話す時は日本語ですが、外出先ではお店の方などと英語でやり取りすることがあります。何気ない日常生活でも、子どもたちの英語力の向上や成長を感じます。

クラブ活動や学校行事

学校ではクラブ活動も盛んに行われており、子どもたちも参加しています。クラブ活動は、昼休みや放課後の時間を活用して行われており、自分のやりたいプログラムを選ぶことができます。

最近、息子はレゴを組み立ててムービーを作るプログラムや、組み立てたレゴを動かすプログラミングやロボティクスのプログラムに参加しています。日本ではあまり見かけなかったプログラムなので、私もとても興味を持ちました。

また、コロナが落ち着いてきたため、教室で授業参観が行われるようになりました。実は、今日も授業参観に行ってきたのです。教室に行って、子どもたちが学んでいる姿を直接見ることができるのは、嬉しいです。

実際に教室に行くと、教室の作りが日本とは違っていて、驚きました。息子が学んでいる教室は、教室の半分が外になっており、屋根がついています。

雨の日でも砂場遊びや、絵具遊びができるように工夫された作りです。校庭はまた別にあり、子どもたちが思いっきり楽しめる環境です。

福田さんが感じる日本とシンガポールの学校の違い

自主性を育む学習スタイル

インターナショナルスクールでは、基本的に宿題はほとんどありません。娘のEAL(英語強化プログラム)の授業だけ、週に1回程度、宿題があります。

宿題という子どもの負担が少ないことは、とても魅力的だと思います。空いた時間を自分の学びたいことに使うという、自主性を育むことが尊重されているのだと感じています。

我が家では、朝起きてから毎日1ページ、日本語と算数のドリルをしようと子どもたちと決めて実践しています。朝の学習習慣が身についてきており、私がいない時でもちゃんと2人で、ドリルを進めています。自主性が育まれているのは嬉しいですね。

眠いからやりたくない、やる気が起きない、寝坊してしまったとできない日もあります。人間だからできない日もあるよねと声を掛けて、責めないようにしています。

これは、勉強はやらされてやるものではなく、自分の将来のためにするものであると考えているからです。子どもが勉強する意味を自分なりに理解して、自発的に勉強を進められるようになることが理想です。

長期休みが充実

インターナショナルスクールは、長期休みが多いことも特徴です。長期休みの時は、サマースクールに参加しています。

シンガポールのサマースクールは、だいたい朝8時から夕方4時までの所が多いです。長期休みの間も学校がある時と同じようなスケジュールで過ごすことができ、自分のことや仕事もできるため、親としてはとても助かっています。

私がサマースクールを選ぶ基準は、家から近いことと友人が通っており評判が良いことです。子どもたちが参加したサマースクールは、クッキングやプログラミングなど毎日違うプログラムを行っていました。子どもたちは毎日、楽しそうに通っていました。

お子様の教育で大切にしていること

我が家の教育スタイル

我が家では、子どもたちのやりたいことを聞くことを大切にしています。娘と話している時に「絵が大好きだから絵を習いたい」と言っていたので、「じゃあ絵を習おう」とアートスクールに行きました。

このように、「あなたのやりたいことを尊重しているよ」という姿勢を見せ続けることが大切だと思います。

息子の場合は、数字が好きでブロックを9個並べると正方形ができることなどにとても興味があるようです。Numberblocksという知育アニメを見ながら数字に触れることを楽しんでいます。

机の上で計算を練習するなどの勉強も大切ですが、「数字が好き」のようにもっと好きを増やしてあげたいと思っています。

また、やりたくない、向いていないと感じたことは、すぐに撤退するというのも我が家のスタイルです。子どもにとって良いはずだと思っていたことが、子どもにとっては楽しくないこともあります。

イヤイヤ続けて楽しくなかったと後悔するよりも、きっぱりとやめてまた一から新しいことにチャレンジできる環境を作ることが大切だと思っています。

夫婦の教育観

子どもたちは将来、親の知らない仕事に就くことや、親が全く想像してない人生を歩むかもしれません。私たち夫婦は2人とも、親に大学まで行かせてもらったのですが、大学の学びとはあまり関係ない道を歩んでいます。

このため、親が将来こうなってほしいと思い描いたデザイン通りには行かないという共通認識があります。子どもたちには、親の敷いたレールを歩むのではなく、子どもたち自身に生きる道を選んでほしいと思っています。

そして、将来の夢に繋がることについては、子どもたちが小さいうちは目の行き届く範囲で応援して、子どもの背中を押すことができる親でありたいです。

お子様の教育で悩んだこと

子どもたちには、シンガポールへの移住に付き合わせて辛い思いをさせてしまったと、親として申し訳ないと思うことはありました。

子どもたちは、日本の学校を学年の途中で転校することとなり、仲の良かった友だちとさよならをしないといけない状況でした。子どもたちにとって、友だちと離れ離れになることは、一生のお別れに近い感覚だったようです。

兄弟の絆

シンガポールに移住して間もない頃は、言葉が通じない環境の下、兄妹2人で支え合って学校生活を送っていたようです。例えば、帰りのスクールバスに弟がおらず、姉が弟を教室まで迎えに行ったことがあったようです。

実はその日、弟は早退していたのです。弟も姉が帰りのスクールバスにおらず、困ったことがあったようです。スクールバスに姉がいないと先生に伝えたかったのですが、英語のスキルが足りず先生に伝えられなかった、姉を置いてきてしまったと家に帰ってきてから悔しがっていたこともあります。

シンガポールに来てから、本当に兄妹2人の絆は深まっていると思います。これは、親が意図していなかった嬉しい出来事です。

家族で一致団結して、シンガポールの移住に立ち向かっていくことができたのは、今振り返るといい経験だと思います。

海外で子育てをしている皆様へメッセージ

私も最初は異国の地に来て、大丈夫かなとドキドキしていました。しかし、親がリラックスして、子どもたちを温かく「おかえり」と迎え入れられる環境を作ることが大切だと思っています。

家が温かい環境であれば、子どもたちは学校や外で勇気を出して過ごすことができるのだと思っています。

家は温かく安心できる場所。この姿勢を崩さずに、世界中どこにいても温かくおかえりと子どもたちを迎えられるお母さんでありたいです。

親は子どものミカタに

福田萌さんにシンガポールでの生活やお子様の学校生活、我が家の教育スタイルなどを伺いました。また、最後に心温まるメッセージも頂きました。海外生活で不安な時やお子様との向き合いで悩んだ時は、福田さんのアドバイスを思い出してみましょう。あなたのミカタになると思います。

福田萌様のご紹介

岩手県岩手市滝沢村(現・滝沢市)生まれ。横浜国立大学経営学部国際経営学科卒業後、タレント・女優としてご活躍。オリエンタル中田敦彦さんと結婚し2021年3月からシンガポールに移住。「福田萌ママズオンラインサロン」「Voicy福田萌IziUラジオ」で情報発信を行っている。

●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。

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