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【8月セミナー】受験シーズン目前!リアルな実例から学ぶ 出願戦略・入試本番までの過ごし方

8月のセミナーでは、数々の学校に直接足を運び、入試研究を続ける名門会オンライン様にご登壇いただき、出願戦略・入試本番までの過ごし方をお話いただきました。今回はそのセミナーレポートをお届けします。

帰国生入試これからのスケジュール

【関東の帰国生中学入試の場合】

10月〜11月:学校側が海外で実施する入試や、オンライン入試が実施されます。12月や1月に帰国予定で入試を受ける予定の方も、11月のオンライン入試を利用すると良いと思います。

12月:入試のピークを迎え、いわゆる難関校といわれる学校の入試が多く開始されます。

1月:渋谷教育学園幕張中学校や渋谷教育学園渋谷中学高等学校などといった最難関校の受験があります。

2月:一般入試と同時に実施する学校もあります。また、帰国生入試ではなく一般入試枠での「英語入試」も受験ができます。

関西、東海、いずれのエリアであっても、また、高校入試であっても、入試を受けるための出願期間を考えると8月には、受験校をある程度決定する必要があります。また、各学校の対策も本格化していかなければいけない時期です。

後悔しないための受験校選び

入試を後悔ないものにしていくために受験校をどう選ぶかのかに迷ってらっしゃる方も多いと思います。大切なポイントをいくつかお伝えします。

動機と入学後の生活

<動機について>

受験校を選んでいく際に、なぜこの学校を受験するのかという動機や理由。これがきちんとあるということがとても大事です。入試が近づくと合否が不安になり、併願校が増えていくことがあります。その場合、「どうしてこの学校を受けるのだろう?」と自分自身でも分からなくなることがあります。そうなると、「対策に身が入らない」などの状況となります。

しかし、動機さえしっかりしていれば、勉強に対するモチベーションもしっかり維持しやすいです。また、帰国生入試には面接がある場合もあります。面接においても動機がしっかりしていると軸がぶれずに、面接官の質問にも心のこもった回答ができます。

<入学後の学校生活>

帰国生入試において本当に大事なことは、入試そのものではなく入学後にお子さまが幸せに学校生活を送れることですよね。幸せな人生を歩んでいくために最善の学校はどこなのかを考えることが大切です。

海外で積んできた素晴らしい経験が損なわれたり、培った経験が活かされない場合、学校に馴染めないという事例も残念ながら実際にあります。このようにならないためにも、帰国子女の受け入れ体制や入学後の語学力に対する対応、英語でのコミュニケーションが可能か、日本語のフォローはあるか、などが学校選びのポイントとなってくると思います。

偏差値だけではない学校選び

では、どういう学校を実際選んでいけばいいのか。こういったご相談にお答えする際名門会では、偏差値という観点だけではない学校の魅力をお伝えするようにしています。取り組みとしては、実際に学校に足を運び、入試情報や学校の特徴、魅力を存分に聞かせていただいています。

今回は実際に訪問した学校の中から、「入学後にお子さまをしっかり伸ばしてくれる」大変魅力のある学校、国内海外大学進学実績のある学校をご紹介します。

名門会が訪問したおすすめの学校【関東編】

文化学園大学杉並中学・高等学校

<おすすめポイント>

カナダブリティッシュコロンビア州の海外校としてダブルディプロマを導入
カナダブリティッシュコロンビア州の海外校として認可が下りて、今年で10年目となります。日本の学校に在籍しながら、カナダのカリキュラムに取り組むことで、日本とカナダ2つの高校卒業資格を同時に取得することができるというダブルディプロマを日本で初めて導入した学校です。英語だけではなく、数学、化学などもネイティブ教員から学ぶ仕組みになっています。

まるで留学しているような環境
英語以外の授業でも英語が飛び交うような日本の学校ではあまり見られない授業スタイルで、日本とは違った価値観を得ることができます。また、ダブルディプロマということで校長は日本人とネイティブの2名がいらっしゃいます。また、ネイティブの教員も28名在籍しており、日本人の職員室、ネイティブ教員専用の職員室と、職員室も2つあります。

非常に高い海外大学への進学率
昨年度は、ダブルディプロマコースの生徒43名中、37名が海外大学に合格しています。

多様な入試方法
編入試験や編入時期など、臨機応変な対応が可能で「随時相談してください」とのスタンスをとっています。また、海外にお住まいの方の時差を重視したオンライン入試も取り入れています。(11月下旬ごろ)。オンライン入試に関しては、中学受験で言えば英検2級、高校受験で言えば英検準1級があれば満点換算としています。また、国内で行う帰国生入試に関しては11月下旬から12月にかけて行われ、一般入試よりもやや簡単な問題作成になっているとのことです。

進学実績が示す優れたカリキュラム
進学実績が年々良くなっている学校です。それゆえ、学校側も自信のあるカリキュラムを提供していると言えます。今後ますます人気校になっていくポテンシャルの高い学校です。留学先にいるかのような空間で、多様な価値観を持った人に囲まれて心身ともに成長できる学校だと素直に感じます。

名門会が訪問したおすすめの学校【東海編】

不二聖心女子学院中学校・高等学校

<おすすめポイント>

自然豊かな広大な敷地に囲まれた環境

関東、東海からも新幹線で通学が可能(品川駅からは約60分)

女子寮を併設
①エンジェル制度:新入生1人1人に対して、高校3年生が学校生活や生活面でのサポートをします。この繋がりは、生涯にわたって良い関係を築いてくれるという特徴もあります。
②週末帰宅型:月曜日〜金曜日は寄宿舎で生活し、週末帰宅型の寮です。月曜日には寮からではなく自宅から通学することにより、新たな気持ちで学校生活を送ることができ、生徒からは好評な制度です。

手厚い進学サポート
受験期には小論文や面接指導も多くの教員がサポートにあたります。また、中学生には学習計画を配布し、1人1人に合った学習指導を行っています。その他、放課後補習や講習なども充実しており、夢の実現に向けてのサポート体制がしっかりと整っています。

進学実績と豊富な指定校推薦:
多くの生徒が姉妹校である聖心女子大学を初め、上智大学、早慶、GMARCHに進学し、非常に高い進学実績を誇っています。また、指定校推薦も豊富で、なんと国内の大学で100校を越えています。また、海外の大学への進学枠推薦枠が多くあることも特徴です。

名門会が訪問したおすすめの学校【関西編】

同志社国際中学校・高等学校

<おすすめポイント>

帰国生の受け入れに積極的
全校生徒の3分の2が帰国生です。京都駅からは約40分の距離で、学生寮も完備しています。(寮は高校生のみ。)

コミュニケーションが取りやすい環境
コミュニティーセンターを併設し、仕切りがない空間で約200名の生徒が調べ物をしたり、学習を行ってコミュニケーションを取りやすい学習環境が整っています。

細かなクラス設定:
日本語や未習熟分野において、少人数での取り出し授業を実施しています。中学校では習熟度別のカリキュラムを取り入れています。また、英語においては6クラス編成で細かなクラス設定がされています。

系列校、指定校推薦枠への進学実績
進学実績では、系列校である同志社大学や同志社女子大学に加えて、指定校推薦枠で国際基督教大学(ICU)や上智大学などへの進学しています。さらに、海外の大学進学も多いのが特徴です。


【受験校相談例】文系学部?理系学部?将来の夢は?

ここで、戦略的に志望校決定対策を行った事例を紹介します。生徒から受験校を相談される際に、入学6年後の出口、つまり大学進学の話をしています。将来、どんな職業に就きたいのか、どんなことに興味があるのかを聞き、それがまだ決定していない場合は文系なのか、理系なのかを聞いています。

ケース1:海外で活躍できる医師になりたい

医師になりたいという目標があるという点から、理系学部に強い学校である西大和学園中学校・高等学校や海陽中等教育学校を紹介しました。偏差値帯に違いはありますが、まず1つの利点とは、寮があることです。寮の特性を生かしたしっかりとした学習サポートがあることを踏まえてアドバイスをしました。

ケース2:英語を活かした職業に就きたい

指定校推薦が豊富で、文系学部に強い大学校であるミッション系の学校を含めて紹介をしました。また、附属校や高大接続入試を導入している学校も同様です。つまり、お子さまの夢や希望を生かした志望校選択をともに考えています。先ほどお話もあったように、偏差値だけで学校を決定するのではなく、入学後の学校生活が有益であり、自分の夢を叶えるための条件に合った選択が必要であると考えています。

【生徒成功事例】戦略的に受験校を設定

ここで、戦略的に受験校を設定して成功した実例をご紹介します。

<生徒のプロフィール>
メキシコの日本人学校に通う。周りに塾がなく、某塾の映像授業を1人でコツコツと勉強を進めていた。6年生の9月に名門会に入学。入会時偏差値は40台後半。当時の第一志望校の偏差値は60以上。
<名門会での対策>
・これまでの学習方法をプロの目で見直し、実力を正しく見極め、短い期間の中で基礎基本を積み上げた。

・偏差値60以上の学校で必要となる、問題の本質的な理解を深めるために基礎基本の勉強にシフト。

・その結果模試の点数はあがってきたが、志望校の過去問では点数が足りない状況。講師、教務担任と相談し、第一志望校の問題は相性面で難しいが、さらに偏差値の高い攻玉社中学校・高等学校との相性は良いことを分析。

・攻玉社中学校・高等学校は偏差値面だけではなく、入学後の環境面においても帰国生のフォローを丁寧に行うということで生徒、保護者様におすすめし、志望校変更に納得をいただく。

・見事攻玉社中学校に合格!

入試問題は「ごく限られた時間の中でこういう問題を解ける生徒に来てほしい」という、学校からのメッセージとも解釈できると思います。問題の相性という観点で学校を選んで入学すると、入学後の学校生活もうまくいく可能性が高いです。この生徒の事例からも、偏差値だけではない選び方が大切であることが感じられます。

入試本番までの準備

入試本番間際では、学習の内容ももちろん大事ですが、それ以上といっても過言ではないぐらいお子さまのモチベーションを維持することがとても大切ですね。精神面を可能な限り良い状態にしてあげるということが、保護者の方としては重要なことになります。では、お子さまの精神面を良い状態にするためには何が大切なのでしょうか?それは、保護者からお子さまへの声かけです。

お子さまへの声かけ「言葉」の重要性

良い言葉をかければいいモチベーションに繋がりますし、いわゆる良くないとされる言葉をかけてしまうと一気にやる気を失うこともあります。

<言っても良い言葉>
「勉強しよう」
自ら勉強を始めるお子さまは素晴らしいですが、現実的には促されて勉強を始めるお子さまが多いと思います。そういった場合は、「勉強しようね」と促した方が結果的に机に向かい、うまくいくことが多いです。大人の方でも、今取り組んでいることを中断して次のことに取り組む際に「なんだか億劫だな」と感じることがあると思います。

これは人間の習性のようです。人は「今やってることをずっと続けたい」という習性があるため、切り替えることが大変なのです。しかし、いざやり始めたら、「やり始めたことを続けたい」という習性になります。まずは5分、机に向かって勉強ができればその後スムーズにいくということが多いです。また、同じ言葉でも「勉強しようね」と「勉強しなさい」では言われたお子さまの感情は当然変わりますので、言葉の選択は重要です。
<禁句ワード>
「何でできないの!」
モチベーションを下げる最たる言葉です。

「あなたのためにこんなにやってあげてるのに」
お子さまにとって、「あなたのために」って言われても、「そんなこと知らないよ」というような気持ちが想起されてしまいます。

「このままじゃどこにも受からない!」
生徒さんが入試本番で少し難しい問題に直面したことがありました。実力的には落ち着いて考えれば十分に解ける問題でした。けれどもその瞬間に頭に浮かんだのが「どこの学校も受からない」という親の言葉だったそうです。

ピグマリオン効果について

ピグマリオン効果とは、「人間は関わる人間が期待した通りの人間になる」という理論です。この効果は大きく、例えば「あなたは本番に弱い」という言葉を積み重ねると、本当に本番に弱い人間になります。このため、「本番に弱い」場合は「本番に強い」などと言い切ってしまうことも重要です。また、「あなたはここが弱点だから」という場合は、弱点があるのは事実なので「弱点単元は伸ばすと、最強だよね」と前向きな言葉を加えてあげることが必要です。

また、「やればできる」という言葉は要注意です。ピグマリオン効果によってずっと唱えているとやればできる人間になっていく可能性もあります。しかし、その言葉の裏にある「やらないからできない」というものが助長されてしまうこともあるので注意が必要です。

言葉にしなくても伝わってしまうこと

保護者の緊張感、不安感、第三者に言った言葉は、お子さまは敏感に感じ取ります。できる限りお子さまには伝わらないようにどっしりと構えるように意識をしてみてください。

【生徒事例】「大丈夫の魔法」

小6になった時点でも受験をするかどうか迷っている状態だったため、非常に不安でした。この生徒はストレスを抱えるというよりは緊張感がないと言われるタイプでした。もし私がこの生徒の親だったとしたら、「もうちょっと緊張感持ってね」や「やりたくないなら、やめればいいよ」と言ってしまいそうでした。この生徒の保護者の方と面談でよくお話をしましたが、ある口癖があることに気がつきました。

これが「大丈夫」という言葉です。

ことあるごとにこの言葉を発していました。お子さまにも「大丈夫、大丈夫」。私に対しても「うちの子はいろいろな弱点がある、例えば記述力がすごい弱いですよね。でも、演習が足りてないだけかもしれないから、実践的な演習を先生に見てもらった方がいいですよね。そうすれば大丈夫ですよね。」や、受験が近づいてきた時、「もう本当にここまでよく頑張ったから、ここまでやれば大丈夫でしょ」というような、常に前向きな言葉でお子さまに寄り添っているということに気がつきました。

また、入試の前日には「中学に入ってもぜひお世話になりたい」というお言葉を頂き、入試後の楽しいイメージを鮮明に持っておられました。考え方や言葉の掛け方、ひいては生き方という面に私は感銘を受けました。

「大丈夫」という言葉に限定はしなくても良いと思います。寄り添って、お守りとなるような言葉を見つけてほしいと思います。お子さまが受験期に保護者からもらいたい言葉とは、このような安心感だと思います。

「お父さんとお母さんは味方だよというメッセージ、一緒に入試会場には入れないけれども、一緒に戦ってるんだよ」という寄り添う姿勢を伝えてあげてほしいと思います。

リアルな実例から学ぶ、出願戦略と入試本番までの過ごし方

今回は、名門会様に受験までのスケジュールや受験校の選定方法、親として気つけることなどを実際の生徒事例のお話しも交えてご紹介していただきました。いずれのトピックも一言一句、聞き逃せないほど有益な情報が凝縮された内容で、最後のQAまで有意義な情報をお伺いすることができました。生徒事例、成功例などはHPブログにて読むことができますので、ぜひお子さまの受験サポートにお役立てください。

名門会オンライン(株式会社名門会)

名門会オンラインでは、完全1対1の“本物の個別指導”にこだわり、対面授業と変わらない指導品質を追求しています。授業を行う講師だけでなく、生徒一人ひとりに教務担任がついて“本物の個別指導”にこだわり、対面授業と変わらない指導品質を追求しています。帰国生入試を実施しているさまざまな学校に足を運んで直接情報収集も行っています。まずは無料学習相談だけでもお試しください。

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