早稲田渋谷シンガポール校、新入生へインタビュー!ワセシブの魅力は?
早稲田渋谷シンガポール校といえば、シンガポールにいながら日本の高校と同一の教育課程が修められ、そしてシンガポールならではのアクティビティなどもある、特別な学校です。明るい校舎でいきいきと学校生活を送る生徒さんたちが、青春時代の3年間を過ごす学校です。今回は4月に入学したばかりの高校一年の生徒さん3人にお話を伺いました。
帰国生のミカタが早稲田渋谷シンガポール校に伺ったのは、4月18日の午後。正門を入るとパッと目の前に広がる、白にワインカラーがアクセントになった校舎は、学校というよりもシンガポールのナショナルモニュメントという感じ。
そして校舎の中に入ると、高い天井は開放感があり、いい意味で日本の学校とは異なるイメージ。ちょうどその時間はクラブ活動の時間で、吹奏楽部が奏でる力強い演奏が響いていたこともあり、マンガの世界で見た学校のイメージそのままで、思わず「すてきな学校」とつぶやいたくらいです。こんな学校で学べたら、勉強も好きになれたのだろうか、と思った次第です。
ワセシブと、親しみを込めて呼ばれている早稲田渋谷シンガポール校。生徒さんの学校への愛が伝わります。チャーミングな学校です。
新一年生インタビュー!
昨年も好評だった新一年生インタビュー。今年も再度敢行しました。今回協力してくれたのは、AからC組まである1年生の各クラスから選ばれた皆さん。明るく挨拶をして入ってきた3人は、4月に入学したばかり。最高にフレッシュな1年生諸君です。
写真向かって左から水野禾蘭さん(みずの からんさん、寮生・ブリュッセル出身)、高橋一鉄さん(たかはし いってつさん、自宅生・シンガポール出身)、井上航輔さん(いのうえ こうすけさん、寮生・ジャカルタ出身)です。ちょっと緊張気味?
井上航輔さん(寮生・ジャカルタ出身)
水野禾蘭さん(寮生・ブリュッセル出身)
高橋一鉄さん(自宅生・シンガポール出身)
昨年同時期に早稲田渋谷シンガポール校を受験した3人が、当時の状況と受験前の過ごし方について語ってくれました。3人とも10代半ばの若さで考え方がしっかりしていてとても聡明。インタビューということで最初は緊張していたようですが、談笑を交えながらの進行にスタッフとも打ち解けてくれてとても和やかなインタビューとなりました。
――自己紹介をお願いします
井上さん(以下、敬称略):9歳まで東京の杉並区で育ちました。その後、小4から中1までシンガポールで過ごし、中1からジャカルタへ行きました。そして今回、シンガポールへ再度やって来ました。得意科目は数学です。現在は寮で生活しています。
水野:元々の出身は愛知県です。好きな教科は数学、美術、音楽です。アメリカ、ベルギーでの生活を経て、アジアを見てみたくて、この学校に決めました。現在、寮生活をしています。
高橋:中学2年まで日本の長崎で過ごし、シンガポールへやって来ました。シンガポール日本人中学部へ通い、そして早稲田渋谷シンガポール校へ入学しました。趣味は散歩、好きな科目は数学です。現在、自宅から通っています。
――なぜ早稲田渋谷シンガポール校への入学を決めましたか?決め手は何でしょうか?
井上:シンガポールには長い間住んでいたので、愛着がありました。シンガポールからジャカルタへ行き、両方での生活を経験したのですが、やはりシンガポールの生活環境の良さを感じました。そして、何よりも決め手となったのは、海外で日本の高校と全く同じ教育を受けられるというところに強く惹かれました。
水野:前述のようにアメリカとベルギーで暮らし、欧米の文化を見て来ました。その後一度日本へ戻ったのですが、日本以外のアジアの国を見てみたくて、この学校を受験しました。インター校でなく、日本の高校を海外で経験できる学校だからです。両親はベルギーから本帰国して日本に戻り、私も寮生活となりました。
高橋:同級生の多くが早稲田渋谷シンガポール校へ行くというので、いろいろと調べて決めました。日本の早稲田大学へ推薦で進学する道もあり、またシンガポールで学校生活を続けることで英語力のアップにもつながるとも思いました。また、中学校でもう少し部活をしたかったという思いがあったので、、この学校なら日本の高校生活と同じように部活も楽しめ、青春を謳歌できる気がしました。
――受験対策について教えてください
井上:国語が苦手だったので、まず読む文章量を増やしました。自分の中に長文への苦手意識があったのでそれを直す意味もありました。そのおかげで漢字の語彙も増えましたし、国語の問題に対する自分の先入観を変えるという意味でも効果的でした。数学と英語は得意科目でしたが、もちろん勉強しました。
塾での勉強も含め、夏頃から一日6~7時間は学習時間に充てました。学力が上がって来たという感覚を12〜1月頃に感じました。
水野:ケアレスミスを防ぎ、応用に力を入れました。例えば計算ミスを減らせるように多くの問題を解いたり、数学ノートを作って、毎日15分ほど計算をしたりしました。国語、英語は復習に力を入れ、間違いノートを作りました。
応用問題になると難しくて手が止まるので、先に答えを見て理解してから改めて解いたりしていて、これは全科目やりました。後は国語の読解力をつけるために、本をたくさん読み、文を読むスピードを上げるようにしました。
高橋:特に英語に力を入れました。僕たちが受験した入試からライティングの配点が上がったので、たくさん問題を解きました。また英語での日記を毎日つけるようにし、意見文と事実文の書き分けをしたりして、とにかくライティングの練習を重ねました。
――入学してみて現在の生活はどうですか?楽しい事、うれしい事、大変な事など教えてください
井上:まだ入学したばかりで、知らない人が多く、学校生活に慣れていないので大変さはあります。親元を離れて寮生活をしているので、自立して行動するという難しさは感じています。例えば洗濯物や身の回りのことなど、今まで親がやっていてくれた事を全て自分でやらなければいけなくて。夜、寝るのが遅くなってしまう時なども最初はありました。これからもルールを共有して、皆で助け合いながらやっていきたいと思います。部屋はきれいでよかったです。
水野:最初は全く知らない人ばかりでしたが、1週間たつ頃には仲良くする友人ができました。寮生活の良さを感じています。自分のことは自分でやらないといけないので、目覚ましをかけて起床、点呼に遅れないように頑張っています。もちろん掃除、洗濯も自分でやるので自立できます。先輩も優しく、新入生歓迎会でお茶会などもありました。
高橋:日本人学校から来た同級生もいるので、友人関係に関しては問題はありません。高校に入ってから新しい友人も出来ました。今は勉強をがんばらないといけないと思っています。寮生は毎日2時間合同できちんと勉強しているので、自分も同じように自宅でやるようにしています。スピーキング、リーディング、読解力など英語全般に力を入れています。登校には1時間かかるので、そこはちょっと大変です。
――シンガポールと他国との違い。国として学校として
井上:日本からシンガポール、そしてジャカルタだったので、カルチャーショックを感じることはありました。例えばシンガポールは交通も発達しており、MRTやバスなど公共交通機関を使って移動しますが、ジャカルタでは車での移動が基本。大気汚染であったり、貧富の差を感じることがありました。同じアジアでも全く違うと感じました。ジャカルタの日本人学校は、小中が同じ校舎で700人ほどの小規模でした。こじんまりとした温かい雰囲気でした。
水野:ベルギーからシンガポールへ来てまだ1週間ほどですが、驚きは街にあふれる日本製品の多さです。改めて日本のものは世界に広がっているんだなと感じました。将来は日本製品の良さを世界に広めたいと思っていましたが、すでに広まっているんだなと。ヨーロッパやアメリカでは、日系のスーパー以外でここまで日本製品に出会うことはありませんでした。あとシンガポールはとてもフレンドリーな国だと感じます。
高橋:日本国内の学校と比べて、自由に自分のやりたいことができる感じがします。また英語が公用語の国なのでリスニング力が上がります。またバスでも車椅子やベビーカーの方には運転手さんがわざわざ降りて、台を設置してくれるなど助けてくれるのがいいですね。全体的にゆったりとゆとりがある感じがします。
――入学を考えている方にメッセージを
井上:シンガポールはさまざまな人種がおり、多様な文化を感じられる刺激的な国です。勉強は大変ですが、どんな時も自分で考え解決していけると思います。モチベーションをあげてくれる、早稲田渋谷シンガポール校での学校生活は有意義なものになると思います。
水野:シンガポールでは日本にいては味わえない、学校生活を送れます。英語をしっかりと学べます。また勉強に部活にと、両方楽しめる学校です。寮生活は自立するチャンスでもあります。いろいろなことが自分でできるようになり、自信もつきます。友人とも通常の学校生活より深く関わることができます。
高橋:海外の日本人学校はスクールバスの関係もあって部活があまりできなかったりするので、特にそのような中学校の在校生に伝えたいのですが、早稲田渋谷シンガポール校は部活も活発です。日本の学校でしか味わえない、青春を味わえるからぜひ来てほしいです!
3人とも、とても前向きで礼儀正しい生徒さんで、正直帰国生のミカタ編集部は感激しました。
さすがに代表としてインタビューの場に選ばれるような方達だなという印象で、明るく前向きに未来を背負う国際人になられている姿がイメージできました。ですが、それはお三方ばかりでなく、早稲田渋谷シンガポール校全体の生徒さんに言えることだとか。明るい学校の雰囲気は校舎だけでなく、そこで学校生活を送る生徒さんと先生方から発せられる明るい“気”だったようです。
ワセシブは勉強だけじゃない!部活も活発
文化部と運動部
帰国生のミカタがお邪魔した時は、ちょうど新一年生の部活体験入部をする時期でした。競技かるた部やMMA(軽音学部)などの文化部と、バスケットボールや水泳部などの運動部まで、19の部活があります。
校内に入ってすぐ聞こえていた、賑やかな音を奏でていたのは吹奏楽部。部室に行くと、皆楽しそうに練習していました。
美術室をのぞいてみると、作品がたくさん飾られており、すてきなデザインTシャツも多数ありました。
体育館で汗を流す
一階にある体育館からも賑やかな音が聞こえています。ボールが跳ねる音やジャンプして降りるシューズの音。バスケ部やバレー部が練習しています。シンガポールの暑さよりも高い熱気を感じました。
運動部の中でも6部はACSIS(Athletic Conference of Singapore International Schools)に属しており、各インター校との国際試合をやっています。
その他、水泳部や陸上部も練習をしていました。各生徒が好きな部活に勤しむのも高校生活ならではです。
兼部ができる部活もあり、文化部と運動部の兼部なんて良さそうですね。先程の3人ももちろん部活には興味があり、現在検討中です。
魅力的な部活が多いからでしょうか。ちなみに部活で青春を燃やしたい高橋さんは、バスケ部とバレー部に参加したいそうですが、共に兼部ができないので悩み中。他に競技かるた部も視野に入れています。
井上さんは野球をやっていたので、ACSISにも属しているソフト部を考えています。水野さんは兼部OKの水泳部と美術部を考えています。兼部となると、勉強も含めかなり忙しそうですが、やりたい事を見つけて打ち込めるのが青春ですよね!ぜひ目一杯楽しんで欲しいものです。
校内を見渡すと、ちょっとしたスペースにベンチがあったり、外国の学校らしいゆとりの空間が見て取れます。また入り口近くにある噴水などもいい感じでした。
生徒寮と学食
生徒寮はもちろん校内にあります。入り口からちょっとのぞいただけですが、明るくて居心地の良さそうな空間です。
日本からの受験も可能になった早稲田渋谷シンガポール校。お子さんの単身留学と考えれば、ここを選ぶのはベストな感じがします。治安のいいシンガポールならお子さん1人で出しても安心。しかも寮は校内にあるので遅刻の心配も少なく、周りの環境も万全。そして食堂に行って見ると、その思いはより確かになりました。
天井の高い食堂は、イベントなども行われる場所で広々ゆったり。
ちょうど夕食時間だったこともあり、おいしそうなメニューが並んでいます。
寮生には3食用意されており、栄養バランスもばっちり、見た目もきれいで食欲をそそります。通学生も昼食のみは購入できます。
メニューは日替わりで、ランチはAランチ、Bランチとあり、この日のAランチはモンゴリアビーフでBランチは鮭とうなぎスライス丼。なんだかおしゃれなメニューです。これなら飽きが来ることはなさそうです。スイーツも充実しており、パンフレットによると160種類(日替わり)にも上るとか。すごいですね!
寮生活経験者の1人として
実は帰国生のミカタライターも寮生活を経験しましたが、こんな感じではありませんでした。旬のものばかり大量に出され、たけのこシーズンは毎日たけのこ。偏食で吹き出物がでるほどだったので、毎日食事の時間が恐怖でした。
早稲田渋谷シンガポール校の皆さんが心からうらやましい!こんな寮生活なら楽しく過ごせる事間違いなしですね。しかも全部屋個室とくれば最高です。団体生活は楽しいですが、やはり1人になれる時間も大切です。個室はうれしいですね。しかもきれい。
そして筆者が気になっていた寮の先輩方との関係ですが、水野さん曰く、とても優しい方ばかりとのことで、ほっと一安心。先輩後輩というより、一緒に海外で頑張って生活をしている仲間という意識でしょうか。学校での出来事を話したり、一緒に近くへ買い物に行ったり、学校生活だけでは味わえない、より思い出深い学校生活になりそうです。
また寮生は体育館やプールなど使うこともできますので、運動不足になる心配もなしと至れり尽くせりです。もちろん寮監もご夫妻で常駐しているので、何かあったら相談もできて安心です。
個人的な見解ですが、筆者自身、寮生活は大変だったこともあった反面、いい思い出もたくさんありました。自立心が育ち、自分のことは自分でやるという習慣を身につけることができました。しかもこちらの生徒さんのように、日本の親御さんと離れて海外での生活を経験するというのは将来にプラスになります。そういった意味でも日本からの単身留学は大事な選択肢の一つだと思います。
先生からの視点
先生にも少しお話を伺いましたが、早稲田渋谷シンガポール校に来てくれる子達は大らかで、とても良い子達ばかりという事でした。海外で日本人として暮らす子達は自分も転校した経験があったり、転校生と親しく触れ合う機会があったりした子達が多いので、心細い思いも理解できるし、助け合う事もできる子達。そして学校としても、チャレンジする子もいいし、じっくりと足場を固めてやる子もいい、とおっしゃいました。
自分のあるがまま、行きたい方向へ行ける、そんな度量の大きな学校なんだな、という印象でした。
学校行事も多数
早稲田渋谷シンガポール校では、6月の体育祭をはじめ、9月の学園祭にあたる星蘭祭、そして2年生の修学旅行はオーストラリア、1年生はマラッカへの一泊二日の宿泊研修などがあります。一生懸命勉強して、一生懸命学校生活を楽しむ、それがワセシブスタイルでしょうか。
国際交流も盛んで、マリーナバラージへの見学や現地校への体験入学、異文化を学習したりといろいろな角度からシンガポールについて学んでいます。シンガポールの環境対策であったり、多民族国家であるシンガポールの各文化を学び、そしてNUS(シンガポール国立大学)や現地校へ行き、実際に授業を体験したりと、日本ではなかなか味わえない経験ができます。
大学への道
そして早稲田大学をはじめ、関西学院大学、東京理科大学、明治大学、立教大学などにも推薦枠があるのは、非常に大きなメリットだと思います。それも日本の高校と同じ教育内容を受けられる早稲田渋谷シンガポール校だからこそでしょう。
受験は海外からも可能
そしてシンガポールのみならず、ジャカルタやバンコクなどアジア各国からの受験も現地で可能です。また日本からの留学生の場合も、東京で受験できるので便利です。
正直メリットしか見当たらない、早稲田渋谷シンガポール校ですが、学費は海外、しかもシンガポールという世界トップクラスの物価高の国ゆえ、正直高いかもしれません。ですが日本でインター校に行く事を考えれば、納得です。成績優秀なら奨学金という道もあります。日本国内ばかりでなく、海外に目を向けて真剣に考えてみてはいかがでしょう?
最後にもう一度!
井上さんは「シンガポールでの3年間を全力で楽しむ高校生活。これ以上ない経験となると思います。多くの人と交流します」
高橋さんは「全てを楽しみたいです。ここでできる全てのことを」
水野さんは「勉強に国際交流に、すべて頑張ります」と熱い思いを語ってくれました。
親世代の目線で見てみても、皆さん頼もしく、きらきらとした瞳には引きつけられます。これから3年間でどれくらい成長するのだろうと考えると、グッと来ます。これからも頑張って欲しいと思います。もちろん3人の方だけでなく、早稲田渋谷シンガポール校を選んで入学して来た生徒さん全てに!そして進路に悩んでいる方に。
学校情報
早稲田大学系属 早稲田渋谷シンガポール校 住所:57 West Coast Rd S127366 最寄り駅:Clementi駅、Haw Par Villa駅 電話番号:6773 2950 お問い合わせ:admission@waseda-shibuya.edu.sg WEBサイト YouTube |
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