帰国子女YouTuberジブおじさんにインタビュー!海外生活や受験の体験談も!
登録者数23万人以上の大人気日本人YouTuberのジブおじさんをご存じでしょうか。実は、ジブおじさんは帰国子女だったのです。
幼少期から高校生までの海外生活や日本の大学受験の体験談、会社員からYouTuberになるまでの経緯を伺いました。YouTuberとしてのモットーや人生のアドバイスも必見の記事です。
帰国子女YouTuber ジブおじさんにインタビュー
今回、インタビューしたのは大人気YouTuberのジブおじさんです。ジブおじさんは、現在シンガポールに在住し、シンガポールでの生活やシンガポールのグルメや観光などさまざまな動画を配信しています。
では、さっそくジブおじさんの貴重な体験談をご紹介します
幼少期から高校卒業まで
父の仕事の関係で、2歳から19歳の高校卒業まで、アメリカのカリフォルニア州で過ごしました。カリフォルニア州の中でも日本人が比較的多く暮らしているトーランス(Torrance)と、アメリカでは治安の良さがトップレベルのアーバイン(Irvine)という地域で暮らしました。
学校は、現地校に通い、学校での会話は英語を使っていました。毎週土曜日には、両親の意向であさひ学園という日本語学校に通っていました。
日本語学校では、漢字や日本の文化について学びました。家族や日本人の友人とは日本語で話すことが多かったです。
日本語学校以外にも、サッカークラブやアートクラス、塾にも通っていました。将来の夢は漫画家になりたいというほど、絵を描くことやモノづくりが好きな子どもでした。
幼い頃からモノ作りが好きだったことは、今YouTuberとして動画作りに携わっていることに通ずるものがあるのかもしれません。たくさんの習い事から、さまざまな経験をさせてもらった幼少期でした。
高校生活では、選択科目でグラフィックデザインなどのアートを学びました。アメリカの高校には、必修科目と自分で選べる科目があります。将来やってみたいと思う仕事に関する授業が豊富で、視野が広がる有意義な時間でした。
帰国子女枠で日本の大学を受験
大学は、帰国子女枠で慶應義塾大学の環境情報学部を受験しました。慶應義塾大学に合格するために、人生で初めての受験勉強に取り組みました。
公立の学校に通っていたため、大学を受験するまでは受験勉強をしたことはありませんでした。大学受験は厳しく、本気でたくさん勉強しました。
日本の大学を志望した理由は、幼少期から高校生までずっとアメリカにいたため日本に憧れていたことや、日本人ですが、日本のことはあまり知らないというコンプレックスがあったこと、日本独自の文化である、グルメ・カラオケ・ゲーム・大学のサークル活動などへの興味が強かったことが関係しています。
大学生活はまさに青春
晴れて慶應義塾大学に合格し、大学入学のタイミングで来日しました。日本での生活は毎日が充実した、とても楽しいものでした。
日本で生活する中で、日本のエンターテイメントや食文化は世界トップクラスだと痛感しました。
学生生活では、勉強やサークル活動、日本の文化やエンターテイメントを思いっきり楽しみました。まさに私の青春でした。
勉強は、音響学を学びたいと思って慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス(SFC)に入学しました。しかし、あまりしっくりこず、建築やデザインを学びました。慶應義塾大学は色々なことが学べる大学だったため、とても自分に合っていたと思います。
就職活動は入念に準備し、さまざまな会社を受けました。やりたいことがまだ分からなかったため、自分が好きな製品を作っている会社に入社することに決めました。
海外生活でやっておけばよかったと思うことは?
あまり後悔しない性格のため、海外生活でやっておけばよかったと思うことはほとんどないです。私は、失敗したと思うことがあったとしても、それが新しい選択肢や新しい道に繋がると思っています。
強いて言うのであれば、やりたいと思ったことは、その時にすぐやり始めていたら良かったかなと思います。皆さんには「大学に入学したらこれを勉強する」や「社会人になったらこれをする」という目標があると思います。
しかし、本当に勉強したいことややりたいことがあるなら、大学生や社会人になるまで待たなくてもいいのではないかと思います。
例えば、私は大学で音響学を学びたいと思い、慶應義塾大学を受験しました。しかし、イメージとは違っていたため、その後、建築学やデザインを学ぶ道に軌道修正しました。
しかし今考えてみると、大学生になることを待たずに、参考書や本、オンライン講座などを活用して一度自分で勉強してみても良かったのかと思います。一度学んでみると「自分が本当にやりたいことだ」、または、「ちょっと違うかな」と気づくことができます。
「これをやりたい」、「これを学びたい」と思ったその瞬間に、何事もやってみることが大切だと思います。
苦悩した会社員時代で学んだこと
大学卒業後、会社員として働き始めましたが、同期と比べて仕事ができる方ではありませんでした。そのため、あまり仕事に情熱を注ぐことができませんでした。
大企業という組織にも馴染めず、落ち込むことも多かったです。今思えば、会社員には向いていなかったのだと思います。
一方で、日本で会社員を経験できて良かったとも思っています。実際に働いてみて、日本人ほど真面目で丁寧に働く人たちはいないと感じました。
また、報告・連絡・相談がとてもしっかりしていると思いました。丁寧に働くというスキルを持っているだけでも即戦力になり、海外で働くことも可能です。
社会人で学んだ誠実に丁寧に仕事をすることは、You Tuberとして活動する際にも大切にしています。
会社員からYouTuberの道へ
会社員として3年目の27〜28歳の時に、世界旅行をするという夢を実現するために会社を退職しました。そして、世界旅行をしながらブログやYouTubeの発信を始めました。
ベルギーを訪れた際に、ベルギーの路上でジブリ映画「風になる」の主題歌「猫の恩返し」を演奏した動画が、1週間で500万回以上再生とバズりました。また、知らず知らずのうちにYouTube登録者数があっという間に2万人を超えていたのです。
この時に、「YouTuberとして生きていけるかもしれない」と初めて人生で、大きな希望を実感しました。自分の夢であった「世界を旅しながらお金を稼いでいくこと」が実現できるかもしれないとワクワクした気持ちで満ちあふれ、興奮したことを覚えています。
Youtubeチャンネルの開設
開設した当初は、「周囲にバレたら嫌だな」、「恥ずかしいな」というネガティブな気持ちが強かったです。しかし、当時の彼女で今の妻からの後押しがありました。
また、「路上でギターを弾いていて下手だと思われたらどうしよう」とこちらは気にしているが、「周囲の人はそれほど気にしておらず、忙しいから、記憶には残っていないだろう」ということに気づくことも。これらのことがあったのでプラスに取り組めるようになりました。
YouTuberとしての挫折
挫折を感じたのは、シンガポールに移住した時です。今までは、旅チャンネルとして動画を投稿していました。
しかし、旅チャンネルを楽しんでいた視聴者からの厳しい声や登録者数の減少という辛い経験をしました。
そして、シンガポールで仕事に就き、旅チャンネルの投稿ができなくなりました。またこの頃、「また旅に行って旅チャンネルの動画を投稿する」と妻に伝えるとケンカにもなりました。
しかし、この挫折を経験して、シンガポール専門チャンネルという新しいYoutubeチャンネルのスタイルにたどり着くことができました。
失敗や挫折が新しい道に繋がったと感じる瞬間でした。だからこそ、今、後悔はしていません。
YouTuberとして大切にしていること
動画を作るときは、会社員時代に学んだ仕事に対して丁寧に誠実に取り組むことをベースにしてます。
また、私は、YouTuberになってから自分のことが好きになりました。心から楽しいと感じることや自分自身が楽しむことができているからこそ、YouTuberとして動画の配信を継続できているのだと思っています。
YouTuberを夢見る子どもたちへ
正直、YouTuberは親からあまり歓迎されない仕事ではないかと思っています。応援したい気持ちはあるが、ためらう親もいるでしょう。
しかし、私は親の反応を気にしないで、一度挑戦して見てほしいと思っています。実際にやっていく中で、楽しさや大変さを学び、向き不向きを感じることができるはずです。
また、新しい世界に挑戦する時は、セーフティーネットを作っておくことも大切だと思います。セーフティーネットとして、大学を卒業することや上手くいかなかったらこうしようと考えておくことは良いことだと思います。
私の場合は、慶應義塾大学を卒業したことがセーフティーネットでした。慶應義塾大学を卒業することで、大企業を退職して世界旅行して、もし無職になったとしても、またどこかの会社で働くことができるだろうと思っていました。
やりたいことには、あまり深く考えすぎず飛び込んでみてほしいです。挑戦した結果、失敗や挫折を経験しても、それは必ず新しい道へと続いているはずです。いろんなことを経験して、自分のやりたいことを見つけてほしいです。
大切にしていることは、見てくれている人を笑顔にする動画や、見て良かったと思ってもらえる動画を作ることです。
これからの目標
今後も、楽しくおもしろい動画を作っていきたいです。また、シンガポールの観光客に向けた日本語サイトや、有意義なコンテンツも作っていきたいと思っています。
▼こちらもおすすめ
失敗や挫折は新しい道を切り開くチャンス
今回は、YouTuberのジブおじさんに海外での生活や大学受験の体験談、社会人からYouTuberになるまでの経緯についてインタビューしました。
また、素敵なメッセージも頂きました。もし、やりたいことに挑戦するか迷った時は、ジブおじさんのアドバイスを思い出してみましょう。あなたの人生の道しるべになると思います。
ジブおじさん(Ghib Ojisan)のご紹介
シンガポール在住のYouTuber。
YouTubeでは、シンガポール人の義理の家族との飾らない日常やシンガポールの観光やグルメなどを配信中。
YouTubeチャンネルは、
登録者数23.9万人(令和4年7月現在)。
ジブ運営サイト:シンガポールと熱狂 https://nekkyo-singapore.com/
instagram:@ghibli_ojisan
●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。
最新情報をLINEとメルマガでお届けしています!ぜひお友だち追加・フォローしてください。