【帰国子女の中学編入試験】〜中学校で本帰国する場合の進路を徹底解説!〜
帰国子女の中学校の編入試験とは?中学生をお持ちのご家庭で、突然の本帰国が決まった場合、どのように進路を決めたら良いのでしょうか?編入試験の内容や対策についてお伝えします。
日本の中学校の種類は?
日本の中学校は大きく分類して公立中学校、国立大学付属中学校、私立中学校に分類されます。この他にインターナショナルスクールという選択肢もあります。
◆公立中学校
中学校は義務教育のため、公立の場合、お住まいの学区域の中学校に入学試験などを受けずに編入が可能です。帰国子女や外国人の多く住む地域では、日本語補習の授業が放課後に開講されるなどサポートが受けれる場合もあるので、事前に市区町村に問い合わせをしてみるのも良いでしょう。
希望する私立中学校への編入試験が実施されない場合や試験のスケジュールに合わせて帰国できない場合も公立中学校へ編入することになります。
また、最近では公立でも中高一貫教育を行っている学校があります。公立中高一貫校への編入希望の場合は定員に空きがあるか、編入が可能かを問い合わせしてみましょう。(中高一貫校の場合は入学試験や審査がある可能性があります。)
◆国立大学付属中学校
国立大学付属中学校は、教育の研究を行うことを目的として設立された学校です。そのため、最新のノウハウを駆使した教育システムを受けられるなどのメリットがあります。また、教育研究の一環として帰国子女学級が設けられることもあります。ただし、通学区域の制限があったり、欠員が少なく編入の募集が少ない側面があります。
◆私立中学校
私立中学校は、多様性やグローバル教育の観点から帰国生を積極的に受け入れている学校が多くあります。そのような学校は、帰国生に対して英語力維持や国語力や他の教科のサポート体制、メンタル面でのフォローなど手厚い体制が整っています。
編入の募集については学期ごとに時期を決めている学校もあれば、「ご相談ください」とホームページ上で随時募集している学校もあります。興味がある学校については、帰国前までにリサーチをしておきましょう。
◆インターナショナルスクール
海外で過ごした帰国子女にとっては、帰国後も日本の学校ではなくインターナショナルスクールの方がしっくり来るご家庭もあるでしょう。ただし、インターナショナルスクールへの編入を検討する際は一条校であるかを確認しましょう。
日本では、中学校は義務教育となっています。インターナショナルスクールの中には、一条校として認定されておらず、就学義務を果たさないと見なされる学校もあります。そうなると、その後に希望する日本の高校や大学への受験時の受験資格を満たさないケースが出てくるので注意が必要です。
帰国子女が編入可能な中学校はどう探す?
私立中学校の場合、編入試験は情報が少なく、中学校のHPでのみ募集していることもあるため、気になる学校がある場合は直接学校ホームページを確認することをおすすめします。
また、帰国生のミカタのサイトでも編入可能な中学校の検索が可能となっています。ぜひお役立てください。
どのように学校を選ぶ?
帰国子女が日本で中学校に行く場合、親御さんが一番不安になるのが、お子さまが海外から日本への環境の変化へ適応できるか、ということではないでしょうか?そのような不安を解消するためにも、帰国子女受け入れ体制を必ず確認しましょう。
海外にはない、日本特有の理科や社会などの科目のフォロー、日本語(国語)のフォロー、英語の維持サポートに適切な環境か。また、困った時に相談できる教員はいるかを学校に直接問い合わせしてみるのも良いでしょう。その他、進学実績やグローバル教育の内容、帰国生の受け入れ実績も確認し、お子さまに合った教育を行っている学校選びを進めましょう。
帰国子女の中学へ編入試験の時期は?
私立中学校への編入の時期は4月、9月が多く見られ、その前に試験日が設けられます。定員数などにより編入を受け付ける学年や時期は異なります。また、中学校によっては随時編入の相談を受け付けている学校もありますので、ぜひ気に入った学校があれば直接問い合わせをしてみましょう。
希望の学校で編入試験が実施されない場合は、公立中学校に一旦編入をし、高校から帰国子女入試での入学ができないかどうかも検討してみましょう。その際には、帰国からの経過年数など、帰国子女入試の受験資格も確認が必要です。
帰国子女の中学編入試験の科目は?
多くの学校の帰国子女の中学編入試験の一般的な科目は、「英語・数学・国語」の3科目。加えて日本語や英語の面接がある場合があります。編入試験では、入学後にその学校の学習に見合った学力があるかが問われます。一般入試と異なり、過去問などの情報が少ないため直接学校の先生にどのような準備をしたら良いかを聞いてみましょう。
帰国子女の中学編入試験の対策は
帰国子女の中学編入試験については、情報が少なく対策は難しいのが現状です。受験する学校の先生からのアドバイスに従い、求められるレベルの学力を自力で身につけるのも一つの対策です。
しかし、自分で受験勉強を進めていくのは不安という方のほうが多いでしょう。その場合には、海外からの帰国子女の編入試験にもたくさんの経験がある、オンライン家庭教師や学習塾を活用しましょう。また、当サイト帰国生のミカタでも定期的に編入試験に関するセミナーを定期的にオンラインで開催していますので、そのようなイベントに参加して編入試験の概要を知っておくことをおすすめします。
本帰国の時に慌てないために
帰国子女の中学の編入試験は情報も限られており、編入できる学校や対策方法も分かりづらい状況です。現時点で海外にお住まいの方で、お子さまが中学生の間に帰国する可能性が少しでもある方は、突然の本帰国に備えて、少しずつ情報収集を行いましょう。一時帰国の予定がある方などは実際に気になる学校を見学することもできるでしょう。
希望する学校の受験の時期を早めに知っておくことで、受験のタイミングを逃さずにすんだり、受験校のレベルに合わせた対策を行うこともできます。
●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。
【関連記事】
最新情報をLINEとメルマガでお届けしています!ぜひお友だち追加・フォローしてください。