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総合型選抜/帰国生入試の最前線を帰国生専門塾トフルゼミナールが徹底解説! コラボ企画:東京インターハイスクール学校説明会

帰国生の入試【総合型選抜】を徹底解説!帰国生の大学入試のスタイルや勉強方法、英語資格取得法、帰国生の大学入試に重要なポイントなどをご紹介します。ご説明いただくのは、帰国生専門塾トフルゼミナールです。また、さまざまな方法で帰国生のサポートをされている、東京インターハイスクールもご紹介いたします。

帰国生の大学受験は多様化している?

近年の帰国生の大学入試はとても多様化しています。受験が多様化しているひとつの理由として、入試スケジュールがあげられます。特に日本の場合、通常の4月入学に加えて9月入学を多くの大学が取り入れ始めているのです。また、4月入学を実施している多くの大学は日本語で授業を行うのに対して、9月入学の大学・学部の場合、英語での授業が基本になります。
それに伴って、出願内容や求められる英語のレベルや入試スケジュール、受験内容などが多様化しています。

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帰国生が注目すべき「総合型選抜」とは?

総合型選抜とは、AO入試(Admission Office)と同等の試験です。令和3年4月入学者対象から名称が「総合型選抜」に変更されました。総合型選抜のポイントは、自己推薦であることです。また、試験内容は帰国生入試ととても似ています。近年は帰国生入試と総合型選抜が統合する傾向です。帰国生の皆さんの大学入試にとってこれから、総合型選抜が主流になっていくと思われます。総合型選抜のメリットのひとつに、海外の学校を卒業せず、日本に早めに帰ってきた人も、帰国生入試のような試験内容で受験できることがあげられます。
総合型選抜は、コロナ禍や社会情勢の不安定な今日、さまざまな理由で、海外から途中で帰国した生徒から選ばれている大学入試スタイルの一つです。

また総合型選抜は、大学や学部によっても名称が異なります。

例)

・慶応義塾大学:
経済学部「PEARL」
法学部「FIT入試」
・早稲田大学:政治経済学部
「グローバル入試」
社会科学部「TAISI Admission」
・立教大学:社会学部、異文化コミュニケーション学部、GLAP、法学部国際ビジネス法
「国際コース選抜入試」
・明治大学: 政治経済学部
「グローバル型特別入試」
国際日本学部
「English Track」
「自己推薦特別」
・青山学院大学:英米文学部
「自己推薦入試試験」

行きたい大学の総合型選抜はどのような名称なのか、ホームページだけではわかりにくい場合が多いです。各大学・学部の総合型選抜の名称がわからず困った場合、帰国生の受験に詳しい専門機関(塾や先生など)にしっかり確認するとよいでしょう。

帰国生の大学入試 ‐入試スケジュール- の変化

帰国生の大学入試スケジュールは、9月入学と4月入学の2つに分けられています。
こちらの表は、主に北米の教育システムのタイムラインです。Gread12(Secondary Schoolの最終学年)の新学期は9月に始まり、翌年の6月に卒業します。
日本の大学の9月入学を希望する場合、出願期間は10月〜3月になり、出願時期が早くなっています。帰国生の入試として一般的な4月入学の場合、6月に卒業して、出願が早い大学では8月から出願が始まります。そして、9月〜10月に私立大学の入試、そして11月〜12月に国公立大学の出願が行われるといった流れです。帰国生の受験の場合、英語の資格取得も重要になるため、TOEFLやIELTSなどのスコアが出る時期まで前倒しして入試のスケジューリングをすることも大切です。

【入試スケジュール(北米の学校の場合)】

出典:トフルゼミナール

また、このタイムスケジュールをみてもわかるように、海外子女は現地校の勉強や大学受験の勉強、また資格取得の勉強とハードになる傾向があります。そのため、大学入試の1年前から準備をすると余裕をもって受験勉強や英語資格取得に取り組むことができます。また、帰国前や帰国後も、塾やサポートしてくれる人をみつけて、しっかりと受験の計画を立てて学習しましょう。

帰国生の主な大学入試パターンと対策方法

帰国生の大学入試は、① 帰国生入試、② 総合型選抜、③ 一般入試、④ 海外進学と、主にこの4つのパターンに分かれています。
4月入学の場合は、帰国生入試、9月入学の場合は総合型選抜に当てはまります。
近年、帰国生の入試が複雑になっているため、帰国生イコール「帰国生入試」と考えるのではなく、総合型選抜や一般入試、海外進学の入試情報もチェックしましょう。学校選びや受験内容にも選択肢が増えるため、おすすめです。

【帰国生の入試パターン】
① 帰国生入試:帰国生入試という名称が減少傾向にある
② 総合型選抜:各大学・学部により名称が異なる
③ 一般入試:一科目 or 2科目のみの入試方式もある
④ 海外進学:入試スケジュール的に国内大学との併願可能

帰国生入試

帰国生が大学受験をする上で、一番注目するのは帰国生入試ではないでしょうか?
帰国生入試は、4月入学の大学が多く、受験するには海外在住年数が主に2年以上必要です。また、海外の高校を卒業していないと出願できないこともあります。

入試内容は主に、書類、筆記、小論文、英語資格試験、面接です。

最近はコロナの影響や、ウクライナとロシアなどの世界情勢もあり一時帰国する生徒も多いです。しかし、一時帰国して滞在年数が足りなくなり、帰国生入試に出願できない場合も出てきています。また、帰国生入試は総合型選抜と入試パターンが似ているため、統合していく傾向にあります。実際に、早稲田大学など多くの学部では、帰国生入試を廃止しています。今後も帰国生入試は廃止の流れになるようです。

総合型選抜

帰国生の皆さんには、総合型選抜について帰国生の入試としてしっかり情報収集をすることをおすすめします。先ほどもお伝えしましたように、総合型選抜とは、AO入試から名称が変わったものです。基本的に自己推薦であり、ある一定の条件を満たしている人が出願できる入試です。帰国生入試と試験の内容はとても似ています。帰国生入試と総合型選抜が統合しているのが最近の入試パターンです。このため、帰国生の皆さんにとって、これから総合型選抜がとても重要な入試になってくるのは言うまでもありません。総合型選抜では、何らかの理由で海外の学校を卒業せずに日本に早めに帰ってきた人も、帰国生入試のような試験内容で受験することができます。コロナ禍や世界情勢が不安定な今、影響を受けた帰国生の皆さんにとって、とてもメリットが大きい入試です。
帰国生入試と総合型選抜は密接に関連しているため、条件が合わず、帰国生入試という選択肢がご自身の中でなくなった場合、総合型選抜を視野に入れておきましょう。

一般入試

近年、一般入試も多様化しており、帰国生の中でも一般入試を受験する方が多くなっています。
それは、入試内容が影響しています。例えば文系の一般入試の場合、英語、国語、選択科目が一般的な受験スタイルでしたが、今は一般入試で英語1科目だけの受験や、英語と国語の2科目で受験できる大学もあります。
つまり、海外の学校を卒業しても1科目や2科目で試験を受けられることが特徴です。帰国生の皆さんの中には漢文や古文が苦手な方も多いのではないでしょうか。その場合、早めに帰国して、一般入試で受験する生徒も多くいます。なぜなら、一般入試の国語は現代文が多いため、帰国生でも取り組みやすいからです。
基本的に一般入試は4月入学です。トフルゼミナールでは公式サイトなどで、1科目や2科目で受験できる学校の情報を随時更新、掲載しています。帰国生の一般入試について気になる方はぜひチェックしてみてください。

海外進学

帰国生の皆さんで、9月入学の日本の大学と海外の大学に出願する方が増えています。なぜかというと、受験のスケジュールが似ており併願がしやすいからです。
海外進学の大学受験の場合は、基本的に書類選考のみです。その他に必要書類として、学校の成績証明書やTOEFLなどの英語資格、アメリカの場合はSATの準備が必要です。

出典:トフルゼミナール

トフルゼミナールの公式YouTubeチャンネル、「帰国生のための海外大学留学編」にて詳しくお伝えしています。トーフルゼミナールは留学部門があり、帰国生にとっての留学に必要な説明、情報を提供しています。ぜひYouTubeチャンネルをご登録していただいて、あなたの留学のサポートにご活用ください。

帰国生の大学入試に重要なポイントは5つ

帰国生のみなさんの大学入試の重要なポイントは、① GPA高校の成績、② 英語資格試験の取得、③ 国家統一試験(SAT・IBなど)、④ 志望理由書・面接、⑤ 小論文などの当日の試験です。これらについて詳しくみていきましょう。

GPA高校の成績

一番大切なのは、学校の成績です。まずは日々の学校の勉強に励み、夏休みなどの長期休暇に英語の勉強をするといった学習プランを自分で立てましょう。例えば、早稲田大学・慶応義塾大学・上智大学は、4段階評価の3以上、ABC評価のB以上、パーセンテージ表記だと80%〜90%以上、IBコースですと6段階の成績が目安になります。入試や学部学科によって成績の基準は異なります。日々の勉強を頑張る目安として参考にしてください。

英語資格取得

英語資格証明書では、帰国生にはTOEFLやIELTSがおすすめです。海外では英検2級までは受けることは容易ですが、英検準1級は本会場でしか受験ができないため、受験がしづらい傾向にあります。英語が得意でない方や海外に行って間もない方は、まずは英検2級の取得を目指しましょう。その後、TOEFLやIELTSを勉強すると英語のベースができているため、勉強しやすいと思われます。トフルゼミナールでも生徒さんへのアドバイスとして、英検2級の取得をおすすめしています。その後、TOEFLの基礎講座を受講し、TOEFLへと進むのが理想的です。英語資格試験も段階を踏んで勉強しましょう。

国家統一試験(SAT・IBなど)

アメリカの大学に進学するためには、SATやIBなどのスコアを提出することが必要になることもあります。また国内の大学でも、慶応義塾大学の帰国生入試や英語授業大学・学部の場合ではSATやIBのスコアが求められています。自分の受験する大学に国際統一試験が必要かどうか、よく調べて、早めに対策・準備することをおすすめします。

志望理由書・面接

帰国生は受験科目が少ないことや、書類選考のみの場合もあるため、志願理由書やエッセイなどは非常に重要になります。
日頃から将来どういった仕事に就きたいのか、進学後何をしたいのかを考え、大学や大学の学部についても調べることが大切です。面接でも志願理由書と同様な質問がされるので、自分の言葉で、自分の思いを伝えられるように常日頃から心がけておきましょう。

【志願理由書・エッセイ・面接などでよく問われること】
・海外の経験
・海外での気付き
 その気付きや経験をどう生かすのか
・出願大学でその経験を活かして何を学びたいのか、何をやりたいのか
・大学卒業後、社会でどのように活躍してみたいか

小論文

小論文を求められる大学の多くは4月入学の学校です。
大学側としては、海外で生活していた生徒の日本語のレベルを、見極めたいことから小論文を求めてくることが多いと思われます。
大学によっては公式サイトに小論文の過去問を掲載している大学や、過去問を請求すると送付してもらえる学校もあります。一度、自分の気になる大学の小論文の傾向をチェックしておきましょう。

小論文の種類
・テーマ型:自分の意見を書くタイプ 常日頃から自分の意見をまとめておく
・課題型:読解力が必要 事前に読解力を付けておく必要がある
帰国生は文章の読み間違いが多いため要注意 
・資料型:経済や情報系の学部にある傾向
表やグラフ、数値を読み、自分の意見を書くタイプ

生徒一人ひとりの個別学習計画を基に、サポート、評価する東京インターハイスクール

出典:東京インターハイスクール

米国ワシントン州認可校Alger Independence High Schoolの日本校(東京・渋谷)です。渋谷キャンパスに通学するスクールコースと、日本国内または、諸外国から入学してオンラインで学習できるオンラインコースがあります。毎月入学できるだけでなく、完全単位制なのでワシントン州規定の合計24単位を修了した時点でいつでも高校を卒業できます。

「飛び級したい」「現役年に大学に進学したい」など自身の目標を設定できるので、2000年開校以来多くの海外生・帰国生に選ばれています。

近年増えてきているのが、日本の大学受験の準備をするために日本に帰国して当校に編入する生徒です。当校では塾などでの受験勉強はもちろん、総合型選抜入試の準備として参加する志望大学のオープンキャンパスや小論文、面接対策なども履修単位として認められるため、生徒は効率良く、そして戦略的に志望大学の受験対策が行えます。

帰国生入試が総合型選抜入試に統合される現状では、早めに帰国して総合型選抜入試対策をする生徒は今後ますます増えると予想されます。

東京インターハイスクールには、生徒一人ひとりにマンツーマンサポートを提供する「学習コーチ」がいます。入学してから卒業するまで、専任の学習コーチが生徒と一緒に目標を定め、カリキュラムを作り、総合型選抜入試に必要なサポートをしています。

また評価においては「絶対評価制度」を実施しているので「GPA(学校の成績)を向上したい」という生徒にとっては、自身の努力が成果につながりやすいと言えます。

東京インターハイスクール 学院長より「帰国生のみなさんへ」

2021年にAO入試が総合選抜型に変わり、入試において、従来の学力に加えて受験生本人の資質(のびしろ)がより重要視されるようになりました。貴方が海外生活で培った経験は、総合型選抜入試において大きくプラスのアピールポイントになります。ぜひ自身の海外経験を基にした自身のストーリー(ポートフォリオ)作りを意識して、総合型選抜入試での評価ポイントにしてください。
皆さんの成功を心から応援しています。

<学校情報>
東京インターハイスクール
TEL:0120 327 181
   03 6427 3450
住所:〒150-0002
 東京都渋谷区渋谷1-23-18 ワールドイーストビル 4F
最寄り駅:JR渋谷駅より徒歩6分
地下鉄B1出口より徒歩30秒
メール: info@inter-highschool.ne.jp
WEBサイト

<取材協力>トフルゼミナール

トフルゼミナールでは1979年以来、真の国際人育成を目指して学校教育、国際化関連事業、出版事業、情報化関連事業などさまざまな活動をおこなっています。
特に学校教育部門では、国内大学進学(一般入試対策および総合型選抜・学校推薦型選抜入試対策)や海外大学進学のサポートに実績があります。また2005年には海外帰国生教育センターを開設して、帰国生の学習および進路のサポートにも対応しております。

<塾情報>
トフルゼミナール
TEL:03 3207 7581
住所:〒169-0075
 東京都新宿区高田馬場1丁目30番5号千寿ビル6F(本社)
メール:hayashi.t@tseminar.co.jp
WEBサイト

総合型選抜が帰国生の大学入試のカギ

今回、帰国生の入試の最前線でご指導されている、東京インターハイスクールとトフルゼミナールから総合型選抜や帰国生の入試についてお話を伺いました。多様化している帰国生の入試ですが、個人の能力ややる気が評価される総合型選抜はとても魅力的でした。
帰国生の皆さん、ご自身にあった入試システムで、海外での経験やあなたの英語力を十二分に発揮し、大学合格をつかんでください。応援しています。

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●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。

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