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旅育とは?旅育のおすすめスポットやメリットをご紹介!帰国子女の夏休みにもおすすめ!

子どもの成長を促す旅育とは?普通の旅行と何が違うの?そのメリットやおすすめの旅先のヒントなど、計画の仕方や旅育を成功させるアイディアをご紹介!帰国子女の夏休みのイベントにもおすすめです!

旅育とは?

旅育とは、旅行という非日常の時間の中で得られる体験や経験、新しい知識や刺激によって子どもの心や人間性の成長を促すことです。

最近は多くの旅行サイトや教育の場でこの「旅育」が注目されており、なかには別府市のように市の教育施策として、旅育は教育活動の一環と捉えられ、平日の旅育では事前の申請で欠席ではなく「出席停止」扱いとして学校で処理されるという取り組みが始まっている地域もあります。

旅育では、地理や歴史などの教科書に則った学びだけではなく、旅行によって見た景色や感じたことは、子どもの視野を広げたり、豊かな人間性を育てたり五感を磨くきっかけにもなります。

一般的に、脳の成長が著しく会話も理解する3歳から9歳頃がより旅育に適しているといわれています。

旅育のメリットは?

子どもたちの目から見た社会や日常は、大人が思う以上にそう広くはないものです。家庭から出て、学校や幼稚園に通いだし、少しずつ開けてくる子どもの世界。その世界をより広く、深くしてくれるのが旅育です。

旅育では、旅行を通じて家族の絆が強くなったり、大切な思い出が増えるだけではなく、子どもが楽しみながら自分の世界を広げ、おもいおもいの方向に好奇心を伸ばして成長していくヒントがたくさん詰まっています。

コミュニケーション能力

旅先で出会った人と挨拶や会話をしたり、関わることによって自然とコミュニケーション能力が育まれます。また、一緒にいる家族が積極的に他者とコミュニケーションをとっている場面を見ることで、人との関わり方を学んだり、旅先の出来事が家族間での会話をいつも以上に広げたりと、日常とは一味違うコミュニケーションを楽しむことができます。

好奇心・世界観の拡大

気が付けば家庭と学校の往復で1週間が終わっていたり、子どもの過ごす日常は思っているよりも淡々と、そう広くはない世界で完結してしまいがちです。いつもの行動範囲や人間関係から離れ、旅先で新しく出会った人や物事、景色を知ることが子どもの世界を広げ、好奇心を刺激することに繋がります。子どもはそもそもが好奇心の塊。好奇心の満たし方が分かれば、そこからどんどん扉が開きやすくなります。

主体性

大人や家族任せではなく、切符を買ったり電車の時刻を確認するなど、何かしら自分自身に役割がある旅をすることで主体性が育まれます。旅の計画の段階から参加し、「親の付き添い」や「子連れ旅」ではなく、子どもが旅のメンバーのひとりとして計画・行動することが旅育の醍醐味です。そして旅が充実したものになれば成功体験となり、自信にも繋がります。

計画性

充実した旅には下調べが必須です。移動手段や宿泊先での過ごし方、その地域特有の食べ物など、事前の下調べから子どもと一緒に行うことで計画することの大切さと楽しさを学びます。それを通して地理や歴史、特産物が知識となり、実際に旅行中に体験することで知識がより深いものになります。

家族との絆

親は仕事、子どもは学校や習い事など、家族で一緒に過ごす時間は思ったよりも多くはありません。旅行を通じて体験したこと、感動を共有することで家族の絆はより深まり、トラブルやアクシデントを乗り越えることで団結力が強まります。

異文化交流

国内でも国外でも、普段の生活から離れて新しい場所に訪れることはその場所の歴史やルールを知るきっかけとなります。世界の広さを体感し、国外旅行の場合は日本との違い、日本の良さに気づいたり、日本語以外の言葉に興味をもったりと視野が広がります。国内旅行の場合も、方言や食文化など、同じ日本でも違いがあることを知り、社会や世界を柔軟に捉えて受け入れる力が生まれやすくなります。

旅育のおすすめのスポットは?帰国子女にもおすすめ!

世界遺産

広島県の原爆ドームや岩手県の平泉のように、遺跡や建造物から歴史を知る文化遺産、沖縄県の西表島や北海道の知床のように、地形や地質、生態系を学べる自然遺産、文化遺産と自然遺産の両方をあわせもつ複合遺産など、日本だけでも世界遺産に登録されている場所は現在25箇所あります。(2024年6月現在)

世界遺産に登録された場所を実際に訪れ過去の歴史を知ることで、この先の未来を考える思考が自然と生まれたり、貴重な固有種や自然保護活動を身近に感じることは、子どもの考える力を大きく伸ばしてくれます。

工場見学・体験

飛行機の機体工場や、普段食べている食品やお菓子、何気なく使っている食器や雑貨も、それぞれが工場で丁寧に生産されています。そういった工程や、作り手の思いを知ることが普段の生活の中に想像力を働かせる機会となります。中には見学だけではなく、実際に体験できる工場もありますので、子どもの興味に合わせた工場見学を旅程に組み込むのもおすすめです。

科学館や博物館

科学館や博物館には、子どもの興味をかきたてるものがたくさん展示されています。展示品の見せ方や順番も計算されているので、飽きることなく学びを深められますし、家族全員で新しい発見ができるかもしれません。すでに子どもが興味を示している分野などがあれば、その知識や理解をより深堀するために訪れるのも良いでしょう。

農業体験

いつもは食卓に並んでいる果物や野菜を畑や農園で目にするのもとても新鮮な経験です。土の中に埋まっていたり、高い木に実っている、普段は見ることのできない農作物の本来の姿を知り、実際に土や木に触りながらの農業体験は五感をフルに使った自然体験となります。旅が終わった後も、食卓やスーパーで見かけるたびに楽しかった思い出が蘇る、色あせない経験となるでしょう。

旅育を成功させるコツや注意点は?

旅行は参加した全員が楽しむことが大切!旅育では、より充実した子どもの成長を促す時間にするためのコツやポイントもチェックしながら計画しましょう!

家族と一緒に計画をたてる

旅育では、旅行の行先やスケジュールを決める段階から子どもと一緒に計画を立てることが大切です。準備段階から子どもと一緒に考えることで、子どもの主体性や成功体験に繋がります。

せっかくの旅行を子どもに安全に楽しく過ごしてほしいという思いから、ついつい大人目線で旅程を考えてしまいがちですが、旅のメンバーのひとりの意見として子どもの提案や希望を取り入れることは自己肯定感を高め、旅へのモチベーションも上がります。

ゆとりのある日程

旅先では思いもよらないことが多々起こるものです。トラブルやアクシデントもあれば、訪れた場所で子どもが期待以上に興味を持ち予定時間をオーバーすることもあるかもしれません。旅育では子どもの好奇心や興味を思う存分にくすぐれるよう、ゆとりあるスケジュールを組むことをおすすめします。また、時間配分や訪れる予定の施設の営業時間なども事前に子どもと考えたり調べたりすることで、時間管理や下調べの大切さも伝えることができます。

記録に残しておく

旅が終わってからも、訪れた場所や体験を思い出せるように記録に残しておくのも大切です。写真や動画はもちろんですが、現地で押したスタンプやポストカードなど、家に帰った後にまた家族で眺めたりすると会話がはずみます。「次は〇〇がみたい!」など、次回の旅行の予定も立てやすくなります。

役割や目標を持つ

旅育では、旅の中で子どもに役割や旅の目標の設定を任せるのもおすすめです。子どもの年齢や出来ることに合わせて、時刻表の管理や、入場チケットの購入、パンフレットの保管係など、信頼して役割を与えることが自己肯定感と責任感を育てます。

また、訪れる予定の施設で調べたいことなど、旅の目標を最初に決めておくと達成感も味わえます。きちんと役割や目標をやり遂げた際には、その頑張りや成果を認め、褒めてあげることも忘れずに!

子どもも大人も成長する旅育

大人も子どもも、新しい発見に胸を躍らせたり、旅行という非日常の時間を通して、ワクワク楽しいこと、ドキッと慌てる瞬間などさまざまな時間と感情を共有できる「旅育」。スイッチを押すきっかけがあれば、子どもの成長や可能性は無限大に高く、広く伸びていきます。

そして子どもだけではなく、大人にも新しい感動や新鮮な視点を与えてくれるはず。旅育という旅行の形を通じて、家族全員の心に残るかけがえのない思い出を作りたいですね。

●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。

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