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帰国子女の就職活動は?帰国子女の就職対策方法などお役立ち情報をご紹介!

帰国子女の就職活動、さまざまな疑問が浮かびませんか?帰国子女は有利なのか、不利なのか?向いている業界や就職活動の対策など、気になることを調べてみました。

帰国子女の就活、有利?それとも難しい?

帰国子女の就活で最大に有利な点は、語学力が高いことですが、それだけではありません。海外で身につけた異文化への理解、外国人とのコミュニケーション能力、予期せぬトラブルへの柔軟性などは海外在住経験のある帰国子女ならでは。「日本人としての感覚を持ちながら、語学もでき、異文化への理解がある」という点は、日本で就活をする上で有利といえるでしょう。

逆に、不利といえば日本語の表現でしょう。自己PR、履歴書を記載する「エントリーシート」の記入時、自分がその企業に「どれだけ貢献できるか」という自分の魅力を伝える必要があります。ほとんどの日本の企業は日本語で記載することとなりますので、日本語の文章を書くのが苦手な場合はそれが難点となってしまいます。

帰国子女が活躍する就職先

主に、日本語と英語などの外国語が話せる帰国子女が経験を活かして活躍できる職業をまとめてみました。多くの日本企業が海外との取引などを行っているので以下に限らず、帰国子女である強みが活かせることは頭の片隅に置いておいてくださいね。語学力があることは、収入の高い仕事につきやすい傾向もあるようです。

翻訳・通訳者

異なる言語、異なる文化を持つ人たちのコミュニケーションを円滑に進める仕事です。高レベルの語学能力とともに、コミュニケーション能力、双方の文化的背景を理解していることが必要です。企業の中で専門職として雇用されたり、翻訳・通訳会社に就職して活躍することができます。

教育業界

日本の公立学校や英会話スクールでの語学講師、インターナショナルスクールの講師などがあります。語学指導や異文化教育に加えて、「子どもを育てる」、「日本の人々と海外をつなげたい」といった気持ちの強い人におすすめです。

IT業界

海外との垣根の低い業界で、海外企業や外資系企業とのやりとりの多いIT業界。高みを目指して転職をする人が多い業界で、高い英語力とコミュニケーションスキルを持ち合わせているとレベルアップが望める業界です。

コンサルティング業界

日本国内でも外資系が多くある、コンサルティング業界。「自分に何ができるのか」、「クライアントが求められているのは何か」、新人であっても指示なく自分の考えで行動していくことが非常に重要な業界です。グローバル案件も多いので視野の広い帰国子女でアイデアを発案するのが得意な人にはぴったりではないでしょうか?

医療業界

メディカルライターやMRなど、医療業界も語学が堪能な帰国子女にはおすすめです。メディカルライターはもちろん、MRは医師に薬学情報を提供するのに英語の論文や資料を読み込むこともあります。

航空・旅行業界・観光業界

ホテルスタッフ、ツアーコンダクター、キャビンアテンダント、航空会社での営業など世界をつなぐ航空、旅行業界でも帰国子女の力は大いに発揮できます。海外、日本国内双方を行き来する人々の手助けをすることは自身の海外経験が大いに役立つでしょう。

メーカーや商社

古くからの財閥系や同族企業では、グローバル化を推進する一方で従来の日本的な伝統も守りたいという風習の企業があります。そのような企業では日本人と外国人、双方の感覚を持ち合わせ、かつ語学もできる帰国子女はニーズが高いでしょう。

帰国子女の就職対策

日本語力をあげよう!エントリーシート

多くの企業の就職試験の突破口は「書類選考=エントリーシート」です。人事担当者は何百から何万と応募書類すべてに目を通すと思うと、こちらとしてもどうやったら目に留めてもらえるのか対策をする必要があります。

その中で重要なのが、日本語力。どれだけ英語力があったとしても日本企業のエントリーシートの記入は日本語です。採用担当者に興味を持って読んでもらうためにも、意図がしっかりと伝わる、読みやすい正しい日本語で記載することが必要です。

内容はボランティア活動、クラブ活動など、組織においてどのような立ち位置でどのような貢献をしてきたか、それが会社という組織ではどのように発揮できるかなどの内容が良いでしょう。採用担当者も会社に入ってからの配属や役割がイメージしやすくなるからです。

筆記試験・小論文対策

筆記試験は大きくわけて2つに分かれます。一般常識、時事問題、語学などの学力、知識を試すもの。そして国語や算数の基礎能力や性格適性を見る適性検査です。WEBやペーパーの受験となります。市販の問題集なども多く販売されていますので正確に、早く解けるように対策をしておきましょう。

また、筆記試験、小論文両方に言えることですが、普段からニュースなどの時事問題に触れ、自分なりの意見を日本語で言えるようにしておくことも重要です。同時に帰国子女が弱いと言われる、語句、漢字、熟語も問題集に出ているものだけでも使いこなせるようにしておくと安心です。

帰国子女としてのアドバンテージやご自身の魅力を採用担当者に知ってもらいたくても、残念ながら初めの突破口は書類審査や筆記試験の企業が多いのが現実。そのためにも日本語の読解力、筆記力をあげましょう。

面接での注意点

まず、自己分析をとことん行い、自身のアピールポイントを何個か書き出してみましょう。その中で海外に暮らした経験の中で自分が得たもの、海外で暮らしたからこそ自分が変化したことと繋がっているものがあればそこで「帰国子女である」ということを述べましょう。

面接は帰国子女にとって、書類や筆記試験では見ることのできない魅力を思う存分アピールできる場所です。注意する点は「帰国子女だから◯◯ができます」と「帰国子女」であること自体がアピールにならないことです。あくまでも面接官はあなたが会社に入ったら、「どのような役割を担えるのか」という視点で話を聞いています。

帰国子女の就活注意ポイント

英語+αでアピール。「+α」が重要

帰国子女が英語に秀でているのは事実です。それは大いにアピールして良いポイントではあります。けれども英語スキルはあくまでもコミュニケーションスキル。

自分自身がどういう人間で、どのような考え方をもった人物なのか、トラブルが起きた時にはどういう方法で解決するのかを伝えるようにしましょう。英語力のアピールだけでなく「英語+α」で企業にどう貢献できるかを伝えましょう。

日本社会のマナーは忘れずに!

日本の会社組織の風習の中には、海外生活の長い帰国子女には馴染みのないものがあります。代表的な例が「年功序列」や「協調性」

アジア圏では年功序列が日本以上に強い地域もありますが、欧米文化を身につけた帰国子女は「年配者、経験値の高い人を敬う」という風習よりも「能力主義、自分の意見を相手が目上の人でも通す」文化が身につきがちです。

日本企業での面接時は役職の高い方が面接官となることも。相手には敬語を使うなど、気持ちよくコミュニケーションがとれるよう、TPOに合った言葉使いを身につけておきましょう。

また、自分の意見をしっかりと持つことは大事ですが、日本社会では組織としての協調性、和を大切にします。就活中のグループワークで自分の意見を押し通すことでなんとなく場の空気が悪くなると印象はよくありません。周囲の意見も尊重しながら自分の意見もしっかりと述べるようにしましょう。

帰国子女の就職活動の方法

帰国子女の就職活動、具体的にどのように進めて行けばよいのでしょうか?

イベントへの参加

日英バイリンガル学生の就職活動で必ずチェックしたいのが、「キャリアフォーラム」です。1987年にボストンで始まり、今や開催地はロサンゼルス、東京、京都、ロンドン。バイリンガルの学生とその能力を必要とする企業を結ぶ場を提供しています。参加企業も100社以上と企業側の参加も積極的。対面型だけではなくオンラインイベントも開催されています。

就職エージェントの活用

就職エージェントなどの中には一人ひとりの状況に合わせてアドバイザーがつくところもあります。マンツーマンで就職の全般的な相談、面談のアドバイスやエントリーシートの添削が受けられ、心強いですね。エージェントの活用というと転職のイメージが強いですが、新卒でも活用できるエージェントもあります。

就職サイトの活用

就職サイトでは主にバイリンガルや海外大学卒業生向けの就職情報サイトを提供しています。キャリアフォーラムと同様にオンラインでイベントを開催したり、企業の検索を行うことができます。

帰国子女の就活は海外生活を振り返るいい機会!

帰国子女の就職活動で何よりも大切なのは「自分の海外生活を振り返り、自分の強みを知ること」ではないでしょうか?さらにそこに日本語力、日本社会のマナーなどを知ることで十分な対策ができることでしょう。今までの経験が活かせる職場との出会いが見つかりますように!

●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。

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