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帰国子女大学受験の出願条件をチェック!4月入学・9月秋入学の大学受験の特徴

帰国子女の大学受験【帰国子女枠】の条件(出願資格・受験資格)についてご紹介いたします。4月入学と9月入学の大学受験の内容や出願書類、必要な英語資格について詳しくお伝えします。

帰国子女大学受験の条件とは?(4月入学)

帰国生枠で大学受験を考えている皆さん。帰国子女の大学受験の条件について、出願方法や受験内容、必要な書類など気になることが多いと思います。一般に共通条件として、「国の内外を問わず通常の学校教育課程12年以上を修めていること」が条件となりますが、その他の4月入学の場合の受験条件をまとめました。

条件① 海外学校(現地校)の在籍期間

帰国生の大学受験の条件として、現地校の在籍期間は一般的に、最終学年を含む2年以上継続して在籍していたことが条件にあります。しかし、帰国生入試は各大学によって条件が異なるため、あなたの希望している大学の出願要項をご確認ください。

条件② 海外学校(現地校)の卒業

国立大学の場合、多くが「海外学校(現地校)の卒業」を帰国子女の大学受験の条件としています。
しかし、私立大学は各大学によってさまざまな出願基準があります。

例えば上智大学や立教大学、国際基督教大学の場合、必ずしも海外の学校を卒業していなくても、ある一定の期間海外学校在籍の実績があれば出願できます。

条件③ 日本の高校の在籍

渡航前、渡航後に日本の高校に在籍したことがないことを帰国生入試の条件としている大学もあります。そうなると、海外学校(現地校)卒業を帰国生入試の出願条件としている大学は、帰国後の日本の高校への編入を認めない場合があります。

また、私立大学の場合、帰国後の日本の高校の在籍を認めるところもあります。しかし、「1年未満」、「1年半未満」、「2年未満」のように条件付きの傾向にあります。気になる大学は、海外にいる時から早めにリサーチして、在籍期間などを調整・検討することが必要です。

条件④ 高校卒業後の経過年数

多くの大学では、高校卒業後2年未満(大学入学年4月1日時点)と定めていますが、大学や学部によっては「1年未満」、「1年半未満」とする大学も見受けられます。

帰国子女大学受験の条件(特別な例)

ここでは帰国生の皆さんが、日本の大学を帰国生枠で受験を検討している際に気になる、「繰り上げ卒業・飛び級」をした場合の大学受験の条件や、「単身在留・単身留学」の場合についてご説明いたします。

繰り上げ卒業・飛び級について

繰り上げ卒業(early graduation)や飛び級(grade skipping)は海外ではめずらしくはありません。海外の学校で繰り上げ卒業や飛び級をした場合でも、日本の大学受験では、一般的に出願を認めています。こちらも各大学によって出願条件が異なりますが、出願は可能としても個別に審査を求める大学もあります。

審査の際、求められる条件として、大学入学年の3月31日までに18歳に達していること、「繰り上げ卒業で未履修科目がないか」などがあげられます。海外校卒業と日本校の卒業時期は異なるため「各大学の入試条件に該当するか」を、特に注意して確認することが大切です。

単身残留・単身留学ついて

保護者の海外駐在などを理由に海外の高校に進学したが、在学中に保護者が帰国し、ご本人が海外に残留する場合を単身残留といいます。また、単身留学とは保護者の海外駐在理由とは関係なく、ご本人が単身で留学した場合のことをいいます。

帰国生枠の大学受験の場合、単身残留は「保護者の海外赴任に伴う」という理由で、認められることが多くあります。しかし、単身留学の場合「本人の意思で海外校を選択」と認識されるため、出願できない場合や条件付きでの出願を認めている大学があります。

いずれにしても、特別なケースなので個別での対応がされることが多いです。いずれかに該当する方は、早めに各大学の入試課まで問い合わせることをおすすめいたします。

帰国子女大学受験の条件とは?(9月秋入学)

近年、全国の大学で9月の秋入学制度を導入する大学が増えてきました。秋入学の特徴として、海外大学と併願がスムーズにできたり、大学のカリキュラムで英語教育が充実しているなどがあります。また秋入学の場合、多くの大学が書類選考と面接で合否が決まります。

帰国子女の方々にとって受験するメリットが多くある秋入学。帰国生の9月入学の条件は、4月入学の条件に加え、英語力が求められます。

条件① 英語力(英語資格)

英語能力や英語資格については、大学によって基準が異なりますが、9月入学の場合、大学での英語教育が充実しています。そのため高い英語力が必須となるでしょう。

例)
・立命館アジア太平洋大学(APU)
・国際基督教大学

出願するにあたって、英語資格のスコアは問われないものの、英語資格証明書(TOFLE、TOEIC、英検など)の提出が必要になります。

希望している大学がある場合、早めに確認して英語資格取得のために準備・対策することが大切です。

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大学受験の条件をしっかり把握して対策へ

ここまで帰国生枠の大学受験の条件についてお伝えしました。基本的に、中等教育課程を修了しているか、中・高等学校の6年間のなかでの在籍期間や、高校卒業後の年数が大学受験の条件のポイントになりそうですね。

また、4月入学と9月秋入学ではあまり大きな条件の差はないものの、9月入学ではより高い英語力が必要とのこと。

繰り上げ卒業や飛び級、単身在留などの場合は大学にて個別でご相談、対応になることも。しっかりとご希望の大学の受験条件を把握して、対策すれば安心です。最後に、現在注目されている総合型選抜試験(自己推薦)についても、帰国子女が受けやすい試験形態となっています。是非ご確認ください。

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●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。

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