【9月セミナーレポート】イギリストップ校への入学実績も持つ留学支援のプロに聞く!英国大学進学を視野に入れた進路設計
9月のセミナーでは、Moi Education 代表 / インペリアル・カレッジ・ロンドン卒業 Maki様(Makiko Nishikawa)にご登壇いただき、イギリス大学の魅力や、入学に必要な要件、出願プロセスについてお話いただきました。今回はそのセミナーレポートをお届けします。
イギリス大学の魅力とは?
短期間で専門性を深める教育
イングランドの場合、大学が3年間、そして大学院が1年間で終わる構成になっています。日本やアメリカの大学と違って一般教養課程がないため、1年目に入学した時点から自分の選んだコースについてのみ勉強するものになっています。つまり、短い期間で凝縮して勉強ができるということが一つの特徴となっています。自分が勉強したい分野が明確に決まっている場合には、イギリスの大学は効率的に勉強ができるためおすすめです。
就職に有利
「イギリスの大学を卒業した後どのような就職先があるのか?」というご質問をいただいていました。イギリスを含め海外大学に正規留学している学生に対して、日本の大企業や外資系企業が積極的にリクルートメントを行う現状があります。実際にこのような企業の担当者が大学に出向き、留学生を対象にボストンキャリアフォーラムのようなリクルートメントイベントを開催していることがとても多いです。
私も実際にボストンキャリアフォーラムで一番最初の就職先に内定をいただきました。留学生を対象といっても、例えば一年の交換留学や短期の留学の方だと面接まで進めない現状もあり、フィルターをかけている企業もあります。やはり正規留学の学生の中でも、レベルの高い大学生に面接のチャンスが与えられます。このため目指すのであれば、レベルの高い大学を目指すと、就職にとても有利になります。
世界中から優秀な学生が集まる
私がイギリスの大学に通って本当に良かったと思う点は、「世界中から優秀な学生が集まる」ことです。イギリスの大学に入るには一定の英語力が求められ、その中でも私が在籍していた大学は特にレベルが高かったため、入学早々に出会った友人たちは非常に優秀でした。プロジェクトを一緒に進める際も、さまざまなバックグラウンドを持つ友人たちから多様な視点や考え方を学ぶことができ、刺激的な環境で学ぶことができました。卒業後もつながりを大切にしており、こうした出会いは私にとってかけがえのない宝物です。
世界大学ランキングから見るイギリスの大学
表はQSが発表した2025年版の世界大学ランキングです。アメリカの大学は赤色、イギリスの大学は青色で示しています。ご覧いただくと分かる通り、イギリスとアメリカがランキング上位を独占しています。主にQSとTimes Higher Educationの2つの団体がランキングを作成しています。2つの団体の評価基準が異なるため、大学のランキングは異なる結果になっています。
このようなランキングを参考にして大学を選ぶことも重要ですが、総合ランキング以外に自分の学びたい分野のランキングを確認することも重要です。例えば、Imperial College LondonやMassachusetts Institute of Technology(MIT)は理系の大学なので、文系のランキングには出てこないですよね。このように分野ごとに大学のランキングが異なるため、実際に自分の学びたい分野のランキングを見ることが非常に大切になります。
イギリスへの留学生の数
イギリスへの留学生の数は毎年増加傾向にあります。2022年度には約76万人の留学生がイギリスの大学に進学しています。それだけ皆さまがイギリスの高い教育水準を求めていること、そしてイギリスやアメリカの教育水準が世界の英語圏の中でも高いことがわかります。
イギリス大学の入学要件と出願プロセス
必要な英語力は?
日本ではTOEFLといった試験を受けられている方が多いと思いますが、イギリスの大学に行くのであれば、IELTSが基本です。IELTSにはスピーキング・リスニング・リーディング・ライティングの4セクションがあり、各セクションでのスコアと、総合スコアがあります。イギリスの平均的な大学に入学するには、アベレージのスコア5.5以上、英検に直すと1級相当が最低限必要なスコアです。
ケンブリッジ大学 (University of Cambridge)やオックスフォード大学(University of Oxford)、インペリアル・カレッジ・ロンドン (Imperial College London)、ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジ(University College London)などの大学は、6.5〜7.0以上が入学条件として必要です。また、総合のアベレージスコアに加えて各セクションでも6.0以上の点数が必要など、細かい条件設定がされている場合もあります。ご自身が出願する学部の入学要件を必ずチェックしてそれを目標に学習を進めましょう。
必要な高校資格は?
イギリスの大学に直接入学する場合、A-Level(Advanced Level)、IBディプロマプログラムといったカリキュラムを勉強していないと基本的には直接入学できないことになっています。理由は、イギリスの大学は1年目から専門的な内容を勉強するからです。日本の高校で勉強する内容では専門性が足りないため、日本の高校から入学する場合は、1年間の大学入学準備コース(ファウンデーションコース)を経由することになります。
ファウンデーションコースとは?
ファウンデーションコースでは自分の行きたいコースに関連する科目を数科目学びます。例えば、経済系のコースに進みたいのであれば、A-Level相当の経済学や数学など、直接関係のある科目を勉強します。ここで1年間準備が整ってから、大学の学部入学となります。
出願プロセスについて(国際プログラムの場合)
出願プロセスはYear13の9月から
こちらは国際カリキュラムを履修している場合の方向けの出願プロセスです。まず、日本の高校3年生にあたるYear13の9月、大学入学の1年前までに出願プロセスは始まっています。イギリスの大学の出願はYear13の9月にはエッセイのための課外活動や職業体験を終わらせておく必要があります。そして、9月の新学期が始まると本格的に出願準備をすることになります。
イギリスと日本の出願の大きな違い
イギリスの出願は、UCAS(Universities and Colleges Admissions Service=願書提出の総合受付機関)というポータルから一括ですべての大学に出願をします。日本のように各大学へ個別に出願するのではなく、一つの願書をすべての希望大学に提出するため、性質の違うコースには出願できません。一般的には同じコースで異なる大学に出願する、もしくはMedicineとBiomedical Sciencesのように、類似するコースに出願します。
パーソナルステイトメントは10〜11月をめどに提出
イギリスの大学ではアカデミックな成績が最も重視され、まず学業成績で足切りが行われます。トップ大学に進学するためには、皆さんが非常に高い成績を取得しているため、選抜の際にはどのように差別化するかが重要になります。
そこで、パーソナルステートメントが重要な役割を果たします。イギリスのパーソナルステートメントでは、アメリカのトップ大学のようにインターンシップや大規模なプロジェクトの立ち上げは求められません。出願するコースに関連する自主研究や文献を読むなど、アカデミックに焦点を当てた課外活動が評価されることが一般的です。
アーリーデッドラインのある大学
オックスフォード大学とケンブリッジ大学の医学部、歯学部、獣医学部にはアーリーデッドラインが設定されています。通常のデッドラインは1月末ですが、オックスブリッジ(オックスフォード大学・ケンブリッジ大学)やこれらの学部は10月半ばに設けられています。このため、夏休み中にはパーソナルスートメントをある程度完成させ、9月に学校が始まってから先生にチェックしてもらい、提出するという流れです。
アーリーデッドラインが設定されている理由は、通常イギリスの大学は面接がないのですが、これらの学部は面接があります。また11月から個別で大学特有の筆記試験が始まるからです。
大学からのオファーについて
オファーとは仮の合格通知書のようなもので、願書を提出し、面接や筆記試験を受けると、順次オファーが出揃います。私の時は1月にはオファーが整っていましたが、人によっては5月頃にオファーが出ることもあります。
オファーには「アンコンディショナルオファー」と「コンディショナルオファー」の2種類があります。アンコンディショナルオファーは「どのような成績であっても大学に入学できる」というもので、非常に好意的な通知です。一方、コンディショナルオファーには「どの程度の成績を取得すれば入学できるか」という条件が記載されています。
コンディショナルオファーの内容とは?
<A-Levelの場合> A-Levelの場合、最終的に3科目を受験することが多く、試験は4月から6月にかけて行われます。3科目それぞれのグレードで「A–A-A」が必要、学生によっては「A-A-B」で良いなど、オファーのグレードが決められます。トップ大学になると「A-A-A」以上を求められることが多いです。 |
<IBの場合> IBの試験は4月から5月の時期に行われます。大学からのオファーはその前に出されます。このため、春から夏にかけてオファーで指定されたスコアを満たすためのラストスパートの試験対策を行うことになります。日本の一条校などでは11月に試験を受けるところもあります。 |
A-LevelとIB試験の結果は8月に発表され、大学入学の直前となります。この期間中に、もしIELTSのスコアが不足している場合は、必要なスコアを取得するために受験します。その後、A-LevelまたはIBの試験で合格点を取得し、オファーの条件を満たしていれば、合格となり、9月または10月に大学に入学する流れになります。
ファウンデーションコース経由の場合
出願方法
ファウンデーションコースへの出願は、大学の学部への出願とは異なり、個別に提出する必要があります。ファウンデーションコースには、大学が運営しているものと外部の教育機関が運営しているものの2種類があります。例えば、キングス・カレッジ・ロンドン(King’s College London)は大学が直接運営しているため人気がありますが、他の大学への出願も可能で、必ずしも大学が直接運営している必要はありません。
ファウンデーションコースから大学学部への出願も、システム上は「受験」とは言えませんが、UCASを通じて正式に出願する形になります。この際、パーソナルステートメントも必要です。ファウンデーションコース出願時に提出したものを手直しすれば問題ないです。基本的に、ファウンデーションコースを修了し、最終試験に合格すれば、大学入学が確約される仕組みになっています。
ファウンデーションコースの注意点
オックスブリッジ、インペリアルカレッジ・ロンドンのトップ3の大学はファウンデーションコースからの入学は認められていません(一部例外あり)。国際カリキュラムを勉強してから出願することになります。医学部も基本的にはファウンデーションコースから入学はできませんが、メディカルファウンデーションコースというのが少しあります。ただし、条件が合わないことがあるため、基本的にはA-LevelやIBを勉強しておくことが必要です。
イギリス大学進学のコストと奨学金制度
学費について
学費は学部によって異なりますが、現在の相場は約475万円から約741万円です。医学部はさらに高く、年間約1,000万円かかります(1£=190円換算)。理系のエンジニアリングや工学系、医学部の学費は高い傾向があり、約£3万(約600万円)が一般的です。一方、英語科などの文系学部は比較的リーズナブルです。日本の学生は理系の学部に進むことが多いため、高額な学費がかかることを念頭に置いておくと良いでしょう。経済学などの文系学部は、理系と文系の中間くらいの費用感になります。
寮費やその他の費用
ロンドンの大学において、1年目は基本的に寮に入りますが、2年目以降は寮に住めないことが多く、友人とフラットシェアをするのが一般的です。寮費や家賃は年間約152万円程度かかります。ビザの取得費用は66,120円で、最近有料化されたNHS(国民健康保険)の利用料金は147,440円です。これにより、自分の住んでいる地域のかかりつけ医(GP)に無料でかかれるシステムがあります。さらに、年に一度帰国する場合の往復航空券は約20万円です。このように考えると、年間の総費用は約690万円から960万円程度になります。日本の大学に進学するよりも高額になることを考慮しておくと良いでしょう。
奨学金について
柳井正財団と笹川平和財団
イギリス国内では柳井正財団は7大学、笹川平和財団は4大学が対象となり、イギリスの中でも一番優秀な大学に行く方のための奨学金になっています。支給額はどちらも上限は設けられていますが、医学部などに進学しない限り基本的には全額学費と生活費をカバーする手厚い給付額です。
2つの共通点はファウンデーションコースが対象外になっていることです。A-LevelやIBを勉強されていて、直接イギリスの大学に受験できる条件が揃っている方のみが対象となっています。異なる点は、柳井正財団には2,700万円の世帯所得制限があります。笹川平和財団は所得制限がないため、多くの方が申請できる奨学金制度です。申請時期は年に2回、高校3年生の7月頃と12月頃です。
Tazaki財団
Tazaki財団は特定の対象大学を指定していませんが、創立者で理事長の田崎忠良氏がケンブリッジ大学の卒業生であるため、財団の基本方針としてイギリスのトップ大学を目指すことが前提となっています。そのため、非常に優秀な候補者が選ばれる傾向があります。
JASSO
JASSOは日本政府が運営している奨学金制度で、特定の対象大学は指定されていません。地域ごとに支給額が設定されており、今年度のイギリスの大学の場合、月々32万6千円が支給されます。所得制限は2,000万円で、申請は高校3年生のタイミングで行います。柳井正財団や笹川平和財団と同時期です。JASSOの特徴として、ファウンデーションコースも対象となっており、支給期間は4年間です。一般的な一条高校の課程を修了した後に、イギリスのファウンデーションを経て進学する学生も利用できます。
日本の学校から英国大学進学を目指すための進路設計
イギリスの大学を幼い頃から目指すと決まっていればGCSE、A-Level、IBというような国際カリキュラムを勉強されることをおすすめします。
イギリスの教育システム
こちらはイギリスの教育システムと日本の学年を比較した表になります。イギリスでは、Year1からYear13までの学年があり、学校はPrimary School、Secondary School、Sixth Formに分かれています。高校2、3年生ではA-LevelやIBディプロマのカリキュラムを学び、Year13の最後に行われる統一試験の結果で大学の合否が決まります。Sixth FormはA-LevelやIBを学ぶための期間です。その前の課程はGCSEまたはIGCSEと呼ばれ、日本の中学3年生と高校1年生に相当します。
「GCSEがないとイギリスの大学に入れませんか?」という質問がよくありますが、必須ではありません。ただし、A-Levelの試験の出題傾向やカリキュラムはGCSEと非常に類似しています。GCSEはA-Levelへのスムーズな接続を目的としているため、小さなお子さまがいてA-LevelやIBを取る予定がある場合、GCSEを取得しておくことをおすすめします。
GCSEとIGCSEは?
IGCSEとはインターナショナルGCSEの略です。もともとGCSEはイギリスのカリキュラムとして生まれました。現在は日本国内のインター校や世界各国のインター校、イギリスの国内にある留学生向けインター校にも採用されているカリキュラムです。ほとんどGCSEと変わらないのですが、若干レベルが難しいと言われています。
日本人がインター校でGCSEを取得する場合は、IGCSEになります。学校によって必須科目の数が違うことはありますが、基本的に5〜9科目を選択します。ほとんどの学校で英語、数学、サイエンスが必須科目であり、地理や歴史のような選択科目があります。アートやコンピューティングなど幅広いため、自分の興味や大学の専攻を意識しながら選択できます。
A-Levelとは?
A-Levelでは、選択科目が減り、通常4科目を選びますが、2年目にはほとんどの学生が1科目を落として3科目にするため、最終的に受験する科目は3つになります。これにより、イギリスの教育システムが専門性を重視していることがわかります。
たとえば、医学系のコースを目指す場合、必要な科目は数学、科学、生物の3科目です。このため、A-Levelの1年目に選ぶ4科目目は、関連する応用数学にしたり、最終的に落とすことを考えて好きな科目を選ぶことも可能です。選択科目は完全に自由なので、大学のコースに関連するものを選んだり、まだ専攻が決まっていない場合は得意な科目を選ぶというアプローチも取れます。
IBとは?
IBプログラムでは、A-Levelよりも選択科目が多く、6科目を選択することに加え、3つのコアプログラムがあります。A-Levelとの大きな違いは、エッセイやプロジェクトベースの課題が多い点です。また、文系と理系の両方の科目を履修する必要があるため、「理系が得意だから理系の科目だけ」といった選択はできません。そのため、早い段階で専門的に学びたい方にはA-Levelがより適していると言えるでしょう。
A-Levelか、IBか迷っている場合は?
A-Levelは、すでに大学の専攻が決まっている方や、ある程度の方向性が定まっている方、自分の得意な科目が明確にわかっている方におすすめです。一方、IBはリベラルアーツに近いため、まだ専攻が決まっていない方に適しています。科目を絞りすぎず、幅広く学びたい方にはIBが特に向いています。
イギリスのボーディングスクールの魅力
敷地が広く設備が充実
私が通っていたのはShrewsbury Schoolというボーディングスクールで、特徴は広大な敷地と充実した設備です。校舎に囲まれた大きなグラウンドではサッカーなどのスポーツができ、競技ボートができる川もあり、さまざまな経験ができる環境です。
学業も重視されていますが、ボーディングスクールではアクティビティも大切にされており、毎週多くのアクティビティが用意されています。私は、乗馬やクロスカントリーゴルフ、ライフル射撃、ダイビングなど、すべて学校の先生から指導を受けました。ダイビングでは最終的にライセンスを取得しましたし、ラグビーやサッカー、テニス、水泳といった日本でもおなじみのスポーツももちろん楽しむことができます。
少人数制クラス&多文化交流
私がGCSEを学んだTaunton School Internationalも、さまざまな国から生徒が集まる学校で、クラスの人数はほとんどが10人以下です。このため、先生が一人ひとりに十分な注意を向けやすいのが特徴です。その分、学費は高額ですが、発言の機会が多く、個別のケアも行き届いています。自分を表現するスキルが身についたり、よりインタラクティブに学ぶことができるのが、イギリスの教育の魅力だと感じています。
海外大学進学のサポートが手厚い
イギリス系の学校に通っている生徒は、ほとんどがイギリスの大学に進学するため、学校内でのサポートが非常に手厚いです。例えば、先生がパーソナルステートメントの添削を行ったり、医学部を目指す生徒には毎週チューターの先生がついて、進学のプロセスについてアドバイスをしてくれます。私も何度もパーソナルステートメントの添削を受けた結果、Imperial College Londonに合格できました。経済的に条件が整っていて、最初からイギリスの大学を第一選択として考えているのであれば、早い段階からイギリスの教育システムに入ることをおすすめします。
イギリスのボーディングスクールの入学要件と対策
英語レベルは、大学ほど高いレベルは求められません。IELTSが4.0以上、英検2級程度がイギリスの場合は必要と言われています。ただ、学年が上がれば上がるほど求められるレベルは高くなります。その点では小さい頃であればとても高いレベルの英語力でなくても入学ができるケースもあり、小学校低学年から行かれる方も増えてきています。
入学試験は、筆記試験と面接がある場合がほとんどです。科目としては英語、数学、そしてReasoning(知能テスト)がある学校も多いです。私たちも「留学準備コース」といって、入試の対策も行っています。学校によって内容が異なったり、どの英語テストを採用しているのかも異なるのでそれに合った対策を行っています。
イギリスのボーディングスクールのコスト
大学よりもやや高く、学費は大体約700万円から約1,130万円程度になります。また、ガーディアン(後見人)が必要となり、その費用も年間で発生します。さらに、ハーフタイムなどの休暇中に寮に住めない場合、ホストファミリーのもとでホームステイをする必要があります。このような理由から、学費が約700万円から約1,130万円になります。
アジアのイギリス系ボーディングスクールも視野に
円安や年々上がる学費の影響で、金銭的に厳しいと感じる方も多いと思います。そんな方に最近人気があるのがアジアのボーディングスクールです。私のお客様の中にも、マレーシアのイギリス系ボーディングスクールに通う方がいらっしゃいます。例えば、Epsom College in Malaysiaはイギリスに本校があり、マレーシアではその分校としてイギリスの教育を受けられます。
また、King Henry VIII College Malaysiaもイギリス系のカリキュラムを採用しており、イギリスでは年間600万から1,000万円かかるところを、マレーシアではその半額またはそれ以下に抑えられます。マレーシアでは全ての授業が英語で行われ、さまざまな国からの生徒が集まります。イギリスの大学進学サポートもしっかりと受けられ、イギリスの学校に通った場合と同様のサポートが提供されます。ボーディングスクールを考えている方で、費用を抑えたい場合は、こうした選択肢もおすすめです。
ボーディングスクールを体験できるサマースクール
私は実際に中学2年生のときにイギリスのサマースクールに2週間参加し、その経験を経て正規留学を決めたことがあります。そのため、私たちはサマースクールを非常におすすめしています。短期間でビザも不要で、費用も抑えながらイギリスの学校を体験できるため、小学生のうちから毎年参加するご家庭も多いです。正規留学の準備としてもとても有効ですので、ご興味がある方はぜひお問い合わせください。
日本の学校からイギリス大学に進学した生徒の実例をご紹介
ケーススタディとして、生徒さんの実例をご紹介します。私たちのYouTubeチャンネルにも動画をアップしていますので、ぜひリンク先からご覧ください。
ケース①中学3年生でイギリス留学~イギリス大学進学
こちらの生徒さんは中学3年生でイギリスに渡り、現地のボーディングスクールでGCSEとA-Levelを学びました。昨年の9月からはダービー大学でスポーツマネジメントを専攻しています。イギリスに行くきっかけは、高校受験時に勉強がとても苦手で、サッカーが大好きなサッカー少年だったことです。進路に悩む中で留学の選択肢を考え、「英語もできるし、サッカーも本場でできる」と思い、イギリスを選びました。
ボーディングスクールでは、さまざまな国から来た仲間と一緒に勉強できる環境が非常に良かったようで、すぐに馴染むことができました。最終的にA-Levelの試験直前に家庭教師を依頼されましたが、最後まで努力を重ね、第一志望のダービー大学に合格しました。そして、ずっと好きだったスポーツに直接関係する専攻に進むことができました。勉強が苦手だった彼が、イギリス留学を通じて成功を収めた例です。
ケース②国内IB校からイギリス大学入学
こちらは、日本の一条校のIB校からイギリスのUniversity College LondonのPhilosophy Politics Economics(PPE)コースに進まれた方の例です。PPEはイギリスのオックスフォード大学発祥で、多くのイギリスの首相が卒業している人気のコースです。この方は、日本の一条校で日本語のIBカリキュラムを学んでいたため、ファウンデーションコースを経ずに直接イギリスの大学に入学できる条件を満たしていました。
大学進学時にさまざまな情報を調べている中で、イギリスにPPEという学問があることを知り、進学先をイギリスに決定しました。経済的な面での課題があったため、いくつかの奨学金を申請し、最終的には柳井正財団の奨学金を受けて現在University College Londonに留学しています。
ケース③一条校からファウンデーションコース経由で大学進学
こちらは、一般的な日本の一条校からファウンデーションコースを経てKing’s College Londonに入学された方の例です。この方もPPEの学部に進まれましたが、日本の普通の日本語授業の学校に通っていたため、課外活動を通じて英語力を向上させることに力を入れていました。
具体的には、自分でイングリッシュディベートのクラブを立ち上げ、都大会に出場するなどの活動を行いました。最初は英語の環境にいなかったため非常に大変でしたが、最終的には国際サミットに参加し、国際的な舞台で戦えるまでに成長しました。これらの経験をパーソナルステートメントに記載し、無事にファウンデーションコースを経てKing’s College Londonに進学。今年6月に卒業されました。
イギリス大学進学を視野に入れた進路設計について
今回は、Moi Education様にイギリス大学進学を視野に入れた進路設計をお話いただきました。代表のMaki様ご自身もイギリスへの正規留学の経験もあるからこそ、リアルなイギリス留学情報を詳細にお伺いすることができました。また、最後のQAまでMaki様の豊富なご経験からの有意義な情報、実例をお伺いすることができました。生徒事例などはWEBサイトにて読むことができますので、ぜひお子さまのイギリス留学サポートにお役立てください。
Moi Education
モアエデュケーションは、イギリスの名門校出身コンサルタントによる進路指導が受けられる、国際カリキュラムに特化したオンライン個別指導です。IGCSE、A-level (Aレベル)、IB DP (国際バカロレア)、IELTS、SATから、帰国生向けのTOEFLや英検コースもあり、生徒のニーズに合わせた学習が可能です。
海外トップ大学の現役学生や帰国子女の講師が揃っており、英語と日本語どちらでも授業ができるのが特徴です。特に留学に強みを持っており、ボーディングスクールや海外大学進学、奨学金のサポートも行なっています。
●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。
【関連記事】
最新情報をLINEとメルマガでお届けしています!ぜひお友だち追加・フォローしてください。