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帰国子女が小学校に編入!編入の手続き方法や必要書類などを徹底解説

帰国子女が帰国後に小学校に編入するためには、どのような手続きが必要なのでしょうか。編入手続きの流れや必要書類をご紹介します。また、帰国子女受入れ小学校やインター校の情報、帰国後の生活で注意したいポイントもお届けします。

帰国子女の編入について

文部科学省は、外国から帰国した生徒の就学について、編入手続きや日本語能力などの事情で就学義務を猶予すること、下級の学年への編入事案などについて以下のように述べています。

学校教育法第17条に規定された就学義務については、国内に居住する日本国民に対して課されているものであり、外国に居住する日本国民には適用されません。(重国籍者であっても日本の国籍を有する学齢児童生徒の保護者は、就学義務を負うことになります。)

したがって、日本国民である学齢児童生徒が帰国した場合、その時点から保護者には就学義務がかかることとなり、住所地の教育委員会は住民基本台帳に基づいて学齢簿を編製し、保護者に対して就学すべき学校の指定・編入学期日を通知することとなります。

外国から帰国した学齢児童生徒の小・中学校への編入にあたっては、原則として、その年齢に応じ、小学校、中学校または義務教育学校の相当学年に編入することになります。例外として、義務教育の就学に必要な基礎条件を欠くと認められる程度に日本語の能力が欠如している場合には、「やむを得ない事由のため、就学困難と認められる」(学校教育法第18条)に該当するものとし、就学義務を猶予して差し支えありません。

ただし就学義務を猶予するにあたっては、日本語の能力が養われるまでの一定期間、適当な機関で日本語の教育を受けるなど日本語の能力を養うのに適当と認められる措置が講じられている場合に限るよう、取り扱う必要があります。

また、帰国児童生徒の日本語能力などの事情により、ただちに相当学年の教育を受けることが適切でないと認められるときは、学校の生活に適応するまで、一時的に下級の学年に編入する措置をとることも可能です。なお、暫定的に下級の学年で学習させ、学校生活に適応した後、学年の途中で相当学年に戻すことが可能ですが、これは在学学年の中途でその学年の課程の修了を認定し進級させるという趣旨ではないとされています。

この場合、指導要録上は学齢相当学年に編入したものとしておく必要があります。このような措置では十分ではないほどに日本語能力などが著しく欠如しているなどの特別な理由がある場合には、保護者や本人の意向を確認の上、指導要録上も年齢相当学年より下級の学年に編入させ、義務教育の全課程が修了するまでの間、下級の学年で教育を受け続けることも可能です。
参考:文部科学省

文部科学省が定めるように、日本国民である帰国子女が帰国した場合、その保護者は就学義務を負うことになります。また、帰国子女の編入に関しては、原則としてその年齢に応じた小学校の学年に編入することになります。

しかし、日本語能力などの特別な理由がある場合は、保護者や本人の同意のもと、適応年齢より下級の学年に編入することも可能だそうです。本人や家族、学校などとよく相談して、適切に編入手続きを進めましょう。

帰国子女の編入先は?

帰国生の編入先には、公立小学校や私立小学校、国立小学校、インターナショナルスクールがあります。各学校への編入について解説します。

公立小学校の場合

公立小学校への編入は、帰国後の居住地管轄の役所で住民登録を行い、居住地区の教育委員会に編入を申請すると、学校が指定され入学通知書が発行されます。その後、帰国時に揃えた必要書類などを小学校に提出し、手続きを終えると、編入することができます。校長や先生との面談を設けている学校もありますが、編入試験は特にないようです。

近年、各自治体では帰国生の子どもたちが安心して学校生活を送ることができるように、さまざまな支援を行っています。帰国生を対象とした相談室や日本語学習教室、日本語教師の派遣などのさまざまなサポートが全国各地で広まってきています。自治体によっては、日本語学習教室の教材費用が無料の小学校もあります。

サポート体制に関しては、各自治体や教育委員会、学校に問い合わせてみることがおすすめです。帰国後の学校生活をより有意義に過ごすことができるように、学校や地域のサポートを活用してみましょう。

私立・国立小学校の場合

私立小学校と国立小学校への編入は、比較的狭き門となっています。募集人数を若干名や欠員がある場合と定めている学校が多く、年度によっては募集を行っていない学年もあります。

また、多くの私立小学校と国立小学校では、受験資格を定めています。主な受験資格は、
①海外在住期間②帰国後年数③出身校です。この他にも、該当学年相応の日本語力を持っていることや保護者と同居していること、自宅からの通学を条件としている学校もあります。

【主な受験資格】
・海外在住期間:平均して1~3年以上
・帰国後年数:平均して1~2年以内
・出身校:海外現地校またはインターナショナルスクール
・通学時間:片道1時間以内など

私立小学校と国立小学校では、編入学試験が実施されることも特徴です。主な受験科目は、国語・算数・面接です。作文を実施している学校もあります。帰国前から編入学試験対策を進めておく必要があります。

【主な試験科目】
国語・算数・作文・面接

私立小学校と国立小学校は、英語教育に力を入れていることや付属の中学校に進学できるなど、学校によって特色があり、カリキュラム内容や教育方針が異なっています。将来の進路や何を学びたいのかを考慮して学校を選びましょう。

インター校の場合

インターナショナルスクールは、海外経験を生かすことや英語の力を豊かに育むことのできる環境が特徴です。ネイティブ講師よる授業や海外出身の生徒が多く通っていることもあり、異文化を認め合う校風が多いようです。また、国際バカロレア(IB)認定校を選択すると、日本にいながら海外のカリキュラムで学ぶことも可能です。

インターナショナルスクールに編入するためには、面接を実施する学校が多くあります。インターナショナルスクールによっては、英語のReadingや Writing、 Speakingや英語と数学の試験を実施している学校もあります。

英語力の保持や向上、海外生活で培ったコミュニケーション能力、表現力をさらに磨きたい帰国生は検討してみてください。

【主な試験科目】
面接・数学・英語(Reading・ Writing・Speakingなど)

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編入手続きの方法は?

ここでは、小学校に編入するための主な手続き方法や必要書類などをご紹介します。手続きをする時の参考にしてください。

必要書類

日本の小学校に編入するためには、さまざまな書類を揃える必要があります。以下に一般的な必要書類をまとめました。

【日本人学校から編入する場合】
・在学証明書
・指導要録写 (これに類する校長の証明書)
・教科用図書給与証明書
・児童生徒健康診断票
・成績証明書

【現地校から編入する場合】
・日本語補習校の記録
・成績証明書(これに類するもの)
・在学証明書
・教科用図書給与証明書

この他にも、海外での学校生活や学習内容が分かるものとして、ノートや賞状、制作した作品などを用意することもおすすめです。編入先の学校に持参すると、お子さんの性格やどんなことが得意なのかなど、先生の理解も得られやすいでしょう。

帰国前後の時期は、さまざまな手続きで忙しい日々が続くかもしれません。慌ただしい毎日でも、書類は不備や漏れがないように気を付けましょう。

手続きの流れ

ここでは、一般的な編入手続きの流れを説明します。以下に帰国後の編入手続きの流れをまとめました。

【手続きの流れ】
①居住地の役所に転入の届出をして住民登録を行う
②役所から入学通知書を受け取る
③通学する小学校に準備した必要書類を持っていく
④学校で編入学手続きをする
⑤校長や先生との面談

一般的な編入手続きの流れですが、公立小学校や私立小学校、国立小学校、インターナショナルスクールなど学校によって面談の有無や追加書類など対応が異なる場合もあります。編入する小学校や先生とよくコミュニケーションを取って、編入手続きを進めましょう。

帰国後に気を付けたいこと2選

子どもにとって帰国して、日本で生活することや新しい学校に通うことは、人生の中でとても大きなイベントです。海外とは違う日本の文化や習慣に驚くこともあるでしょう。ここでは、帰国後の生活で気をつけておきたいポイントを2つご紹介します。

学校生活

日本の小学校では、海外の現地校やインターナショナルスクールとは違う習慣が多くあります。例えば、友人との登下校や給食、掃除当番、水泳の授業などです。帰国生にとって日本独自の学校習慣は、新鮮で楽しいと感じることや少し戸惑う習慣もあるかもしれません。

日本の小学校に編入することが決まったら、あらかじめ日本の小学校の特徴について、話しをしておくことがおすすめです。帰国前から心の準備をしておくことや帰国後の学校生活をイメージしておくことで、編入後の学校生活も溶け込みやすいはずです。

また、学校から帰ってきたら、学校のことや友人のことなどお子さんと一緒にゆっくりと話す時間も作りましょう。友人関係や心配、悩みなどがあれば学校に連絡し、連絡を取るようにすることが大切です。

学習内容

日本の学校と海外の学校では、授業形式が異なっています。海外の現地校やインターナショナルスクールでは、自分で調べる・自分で意見を述べる・自分で発表するというような自主性を重んじる授業が多いようです。一方、日本の学校では、一斉授業が多く、先生の授業をしっかりと聞くことや、先生が教えたことをきちんと習得、記憶しているかを重視する傾向にあります。

授業形式に慣れるまでに時間がかかることが考えられます。学校の宿題の進捗状況や学校の勉強についてもじっくりと話しをする機会を作ることが大切です。日本語に不安がある場合や不安なことは、学校の先生などに相談してより良い学校生活を送ることができるようにお子さんを見守りましょう。

帰国子女の小学校編入をスムーズに

ここでは、帰国子女や海外子女の皆さんに小学校の編入に必要な書類や手続き方法、編入先の特徴についてご紹介しました。帰国生にとって、毎日楽しく小学校生活を送ることが一番です。ただいまと素敵な笑顔で帰宅する子どもたちの姿を毎日見ることができるように、温かいサポートを心掛けましょう。

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●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。

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