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【帰国子女とは?定義は?】帰国子女の意味や入試の条件を詳しく解説!

よく考えると気になる「帰国子女」の意味や定義。「帰国子女とは?」また、帰国子女入試は帰国子女なら全員受けられる?気になる「帰国子女」にまつわる疑問を一気に解消していきましょう!

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帰国子女とは?帰国子女の定義を調べてみよう

海外で子育てしている時や帰国子女入試の資格を調べている時、「帰国子女とは?そもそもどういう意味なんだろう?」と一度は気になったことがあると思います。語句の意味と入試で使用される場合とでは意味合いが異なるようです。

⚫︎辞書では
帰国子女(きこくしじょ)とは、一定期間海外で生活し、その後日本に帰国した子供を指す言葉である。(出典:実用日本語表現辞典
 
⚫︎文部科学省では
「帰国児童生徒」とは、海外勤務者等の子女で、引き続き1年を越える期間海外に在留し、各年度間帰国した児童生徒を言う。(出典:文部科学省-海外で学ぶ日本の子どもたち-
さらにここでは「児童」という言葉が使われており、義務教育期間の学童期の生徒たちのことを指しています。
 
⚫︎入試では
保護者の海外赴任など、やむを得ない事情で日本の教育制度に基づく教育を受けられなかった生徒を対象に実施される帰国子女入試。この場合の「帰国子女」とは一般的に下記のような出願資格が設定されていることが多くあります。
例)
・帰国後から入試まで〇年以内
・海外在住期間が〇年以上
・海外の学校に在籍していた
・海外の学校を卒業、もしくは卒業予定

このように「帰国子女」という言葉はどのような状況で使われるかによって意味合いが変わって使用されていることがわかります。

帰国子女、「なぜ女」だけ?

なんとなく使用している「帰国子女」という言葉。これは女子だけを指すのでしょうか?「帰国子女」の定義と同様に気になったことがある方も多いのではないでしょうか?この際、言葉の意味と一緒にはっきりとしておきましょう。

「帰国子女」は「帰国」と「子女」の二語から構成されている単語です。実は「帰国=海外から帰る」「子女=息子と娘」という意味で「帰国子女」とは女子も男子も含めた単語になるのです。

「女だけをさすのかな?」と思われる方は「帰国」と「子(ども)」と「女」の構成と思われているからかもしれません。

 

帰国子女の人数は?どれくらいいるの?

さて、その帰国子女はどれくらいいるのでしょうか?

文部科学省によると義務教育段階で海外に在留している小・中学校期の日本人の子どもは約6万1千人(平成20年)。そのうち、海外に1年以上滞在した後に帰国した子どもの数は約1万1千人(小・中・高校期)となっています。

入試における「帰国子女」とは?

帰国子女入試を行っている学校は、多様性を受け入れ、その多様性を活かすことに積極的です。帰国子女入試では海外生活で得た貴重な経験や語学力を活かすことができます。そのため、出願資格には合致していなくとも「応相談」と記載している学校も多くあります。

ここでは帰国子女入試の出願資格で多く見られるものをまとめました。

・海外在住歴1年〜2年以上
・海外から帰国後2〜3年以内など

ほとんどの帰国子女入試を実施している中学校や高校では在住歴や日本に帰国してからの期間を定めていますが、特に期間を定めていない学校もあります。

また、大学受験においては海外にて高校最終年次に在籍していること、中高を通して2年間在籍していたことなどが要件に入る場合が多く見られます。

帰国子女の特徴をまとめてみました

海外において多様な人々と協働する力を身につけてきた帰国子女は、文部科学省においても「グローバル人材の金の卵」と言われるほど日本社会において期待されています。なぜそのように期待されるか、その特徴をまとめました。

・語学力が高い
・自律的に活動できる力がある
・異質な集団で行動する力がある
・自己肯定感が高い
・ボランティア精神に富んでいる

(出典:月刊海外子女教育 2020.2

語学力は海外での言語で生活していると自然に身につくものですが、自己肯定感や行動力などは欧米特有の「個を尊重する」教育から身につくものかもしれません。日本で育った子どもにはなく、これからの日本社会に必要とされる力が身についている帰国子女は、グローバル化を目指す日本では貴重な存在なのです。

帰国子女とは?

帰国子女の語句の意味やその特徴について深掘りしましたが、いかがでしたでしょうか?もちろん、帰国子女と一言にいっても世界中のどこの国に住んでいるかにより大きく環境も変わるでしょう。しかし日本では身につけることのできなかった力を培っているのが帰国子女。ぜひそのご自身の力を発揮していきましょう!

⚫︎記事は執筆時点での情報です。


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