高校からインターナショナルスクールへ!入学準備・メリットまで完全ガイド!

本記事では、高校からインターナショナルスクールへ入学を希望する生徒や保護者向けに、受験や入学準備の流れ、学費や授業の特徴など、知っておくべき情報をわかりやすく解説します。
インターナショナルスクールとは?
◆インターナショナルスクールの基本情報
インターナショナルスクールとは、主に英語などの国際共通語を使用し、世界各国の教育プログラムやカリキュラムを採用している学校です。多国籍な生徒が在籍し、異なる文化背景を持つ仲間と共に学ぶ環境が整っています。
多くの学校では、IB(International Baccalaureate)やケンブリッジ国際検定(Cambridge Assessment International Education)など、国際的に認められたカリキュラムを提供しています。
日本にあるインターナショナルスクールの情報はこちらにまとめてありますので、ぜひあわせてご覧ください。
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◆通常の高校との違い・高校からの入学や高卒資格は?
通常の日本の高校は文部科学省の学習指導要領に基づいて運営されていますが、インターナショナルスクールは各校ごとに独自のカリキュラムや入学試験、評価方法を採用しています。高校生がインターナショナルスクールへ入学する場合、既存の日本の教育制度からの切り替えとなるため、受験対策や出願書類の準備が必要です。また、入学試験では英語力だけでなく、国際感覚やコミュニケーション能力が評価される場合もあります。
通常の日本の高校は、文部科学省の学習指導要領に基づいて運営されており、卒業資格を得ると日本国内の大学進学が可能となります。一方、インターナショナルスクールの場合は、入学資格や卒業資格の取り扱いにおいて、いくつかの特別な条件が設けられています。
【高校卒業資格について】 |
日本にあるインターナショナルスクールを卒業した場合、その学校が外国の高等学校相当として文部科学大臣に指定されている学校である場合(または、12年未満の課程の場合は指定された準備教育課程を修了している場合)には、大学への入学資格が認められます。
さらに、インターナショナルスクールの所在地が日本内外を問わず、WASC、CIS、ACSI、NEASCなどの国際的な評価団体による認定を受けた教育施設で12年の課程を修了していれば、同様に大学進学資格が付与されます。また、国際バカロレア、アビトゥア、(フランス)バカロレア、GCE Aレベルなど、外国の大学入学資格を有していれば、大学進学の資格が認められる仕組みとなっています。
これらの条件に該当する場合、2019年1月以降は従来の18歳の年齢制限は撤廃され、より柔軟な進学が可能となっています。(参考:文部科学省)
このように、通常の高校とは異なる評価基準や卒業要件が存在するため、インターナショナルスクールへの進学・入学を検討する際は、各校が文部科学大臣や国際的な評価団体からどのような認定を受けているかを十分に確認することが重要です。
インターナショナルスクールの種類
◆カリキュラムの種類と特徴
インターナショナルスクールで採用されるカリキュラムは多岐にわたります。代表的なものとしては、以下が挙げられます。
▪ IBプログラム:リベラルアーツを基盤にした総合的な教育。批判的思考力や探究心を育む。
▪ ケンブリッジプログラム:厳格な学問的基礎と国際的な評価基準を兼ね備え、世界中の大学進学に有利。
▪ アメリカンカリキュラム:柔軟な科目選択が可能で、創造力や実践力を重視する傾向がある。
◆主なインターナショナルスクールの認定団体
認定団体は、学校の教育内容や運営体制の国際的な信頼性を保証する役割を果たしています。主要な認定団体には、以下が含まれます。
▪ IBO(International Baccalaureate Organization) ▪ CIS(Council of International Schools) ▪ NEASC(New England Association of Schools and Colleges) ▪ WASC(Western Association of Schools and Colleges) |
文部科学省のホームページでも紹介されていますので、必ず最新情報を確認するようにしましょう。
インターナショナルスクール入学の準備プロセス
◆入学条件と必要書類
インターナショナルスクールへの入学には、各校独自の入学条件があります。日本にあるインターナショナルスクールでは一般的に求められる書類は以下のようなものがありますが、多岐にわたります。
▪ 成績証明書:現在通っている中学での成績記録。 ▪ 推薦状:教員や学校関係者からの推薦書。 ▪ エッセイまたは面接:自身の学習意欲や将来のビジョンを語る書類・面接。 ▪ 英語力証明:TOEFLやIELTSなどのスコア提出が必要な場合もあります。 |
また、保護者面接があるところも少なくありませんのでチェックが必要です。
◆出願スケジュールと流れ
スケジュールは日本の中高の受験のように受験時期が確定しているようなものではなく、クラスに空きが出次第生徒を受け入れている学校が多く見受けられます。時期を決めて学校見学会を行っているところもありますので、志望校に問い合わせし、最新状況を確認することが大切です。
出願の流れは学校によって異なりますが、一般的なスケジュールは以下の通りです。
1.情報収集:学校のオープンキャンパスや説明会への参加。 2.出願書類の準備:必要な書類の収集と作成。 3.出願:学校指定の期間内にオンラインまたは郵送で提出。 4.面接・試験:書類選考を通過した場合、面接や筆記試験が実施される。 5.合否連絡:結果が通知され、入学手続きへ。 |
◆英語力の必要レベル
多くのインターナショナルスクールでは、授業が英語で行われるため、一定レベルの英語力が求められます。通常はTOEFLやIELTSのスコア、または学校独自の英語試験で評価され、受験者のコミュニケーション能力が判断されます。特に、ディスカッションやグループワークが多い授業環境では、スピーキングやリスニング能力も重要視されます。
インターナショナルスクールの学費と費用
◆学費の相場
インターナショナルスクールの学費は、学校やカリキュラム、所在地によって大きく異なります。日本国内では、年間学費はおおよそ200~500万円程度が相場とされ、入学金、施設費、教材費、アクティビティ費用などが含まれます。海外の学校になるとさらに高額になる場合もあり、学費以外に寮費や生活費も加算されるケースが多いです。
学費についてはこちらの記事でも紹介していますので、ぜひご一読ください。
インターナショナルスクールの授業スタイル
◆授業の特徴と学習アプローチ
インターナショナルスクールでは、生徒中心のアクティブラーニングが重視され、ディスカッション、グループワーク、プロジェクト学習などの実践的な学習方法が採用されています。講義形式だけでなく、実際の問題解決や実験、フィールドワークを通じて知識を応用する力が養われます。
また、国際的な視点から複数の言語や文化について学ぶ授業も設けられており、グローバルなコミュニケーション能力の向上が期待されます。
インターナショナルスクールの学生生活
◆進学やキャリアの選択肢
インターナショナルスクール卒業生は、世界各国の大学への進学実績があり、グローバル企業や研究機関、国際機関など、多彩な進路が広がっています。各校では大学進学カウンセリングやキャリア支援が充実しており、在学中から進路設計や職業体験を通じたキャリア形成のサポートが行われています。
インターナショナルスクールのメリット・デメリット
◆メリット:グローバルな視野とスキル
インターナショナルスクールの最大のメリットは、国際社会で通用するグローバルな視野とコミュニケーション能力、問題解決力が身につく点です。多様な文化や価値観に触れることで、柔軟な思考や創造性が育まれ、世界中の大学や企業で評価されるスキルが磨かれます。また、早期から国際交流が活発な環境に身を置くことで、将来的な留学や海外就職の可能性も広がります。
◆デメリット:環境の違いと適応の課題
一方で、インターナショナルスクールへの入学は環境の変化に伴うストレスや、文化・言語の壁に直面するリスクもあります。日本の伝統的な教育環境に慣れている生徒にとっては、授業内容や評価基準の違い、英語でのコミュニケーションに苦労する場合があります。また、学費が高額である点も、家庭の経済的負担となる可能性があります。これらの点については、事前の十分な情報収集と準備が重要です。
インターナショナルスクールにチャレンジしよう
高校からインターナショナルスクールへの入学は、受験準備や書類手続き、英語力の向上など、さまざまなチャレンジを伴います。しかし、国際的な学習環境で得られるグローバルな視野やスキルは、将来的な大学進学やキャリア形成において大きな強みとなります。保護者と生徒が十分に情報を収集し、各学校の特徴を理解することで、最適な進路選択が可能となります。入学準備や受験対策を万全に行い、新たな環境での学びを楽しんでください。
●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。
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