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【2023年度】帰国子女の中学受験は英語選択可!英語選択入試のメリットや受験校も

近年、帰国子女や海外子女の皆さんの中学受験で英語選択を可とする、英語選択入試を実施する中学校が増えています。今回は、帰国生が中学受験で英語を選択するメリットや注意点、英語選択入試で求められる人材像、さらに英語が選択可能な中学受験校をご紹介します。

帰国子女の中学受験の条件

帰国子女や海外子女の皆さんが中学受験をするには、受験資格や条件があります。下記が一般的な条件です。

受験の条件
① 帰国後の年数:日本に帰ってきて2~3年以内であること
② 海外在住期間:海外に1年以上住んでいたこと
③ 出身校の種類:インターナショナルスクール・現地校・日本人学校に1年以上在籍していること

一般的な条件をご紹介しましたが、受験の資格や条件は、受験する学校によって異なっています。不明な点があれば、学校に問い合わせてみて下さい。

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帰国子女の英語選択入試は2種類

帰国子女や海外子女の皆さんを対象とした英語選択入試には、大きく分けて2種類あります。1つ目は、帰国生入試で英語を選択するケースです。

帰国生入試では一般的に、英語+国語や算数、面接を選択するケースや英語と面接などの2教科で受験するケース、英語のみの1科目で受験するケースなどがあります。

2つ目は、一般入試で英語選択が可能なケースです。英語・算数・国語などから英語を選択するケースや英語資格を加算するケースが一般的なようです。また、英語のみの1教科で受験可能な学校もあり、さまざまな特徴があります。

帰国子女や海外子女の皆さんにとって、英語力を活かすことのできる入試形式が増加していることは嬉しい傾向でしょう。

【英語選択入試の例】
・帰国生入試
例①:英語+国語・算数・面接など
例②:英語のみ(英語筆記試験や英語の面接など)

・一般入試
例①:英語+国語・算数・面接・作文など
例②:英語資格+国語・算数・面接・作文など
例③:英語のみ(英語筆記試験や英語の面接など)

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帰国子女が中学受験で英語を選択するメリット3選

帰国子女や海外子女の皆さんが中学受験で英語を選択することにはどのようなメリットがあるのでしょうか。メリットを3つご紹介します。

受験の可能性が広がる

1つ目のメリットは、英語を選択することで受験機会が増える点です。学校によっては、2教科(国語・算数など)の受験日と英語選択入試(英語と算数など)の受験日が異なっており、同じ学校を複数回受験できる場合があります。英語を選択することで、貴重な受験の機会を多く得られることは、嬉しい限りです。

また、英語が得意なことによって、よりレベルの高い中学校を目指すこともでき、受験の可能性も広がります。英語で受験することも有効な選択肢の1つとして考えて、受験の計画を立ててみてください。

英語以外が不安でもチャンスあり

帰国子女や海外子女の皆さんの中には、日本の算数や国語の実力に自信がない、日本の算数や国語の勉強が間に合わず受験校をあきらめないといけないなどと考えている方もいるのではないでしょうか。一方で、英語には自信がある、英語は得意科目だという帰国子女や海外子女の皆さんが多いのかもしれません。

英語が選択可能であれば、得意な英語力を思う存分発揮することができます。また、英語と国語や算数などの3教科や英語・算数などの2教科の試験であっても、英語の学力がある程度定まっていると、国語や算数の点数をどれだけ取れば合格できるのかを逆算することも可能です。英語以外の教科の学習も目標を持って取り組むことができます。

幼児や低学年の帰国子女にもおすすめ

幼少期や小学校低学年の頃に海外生活を経験し、高い英語力を持つ受験生も多くいるでしょう。このような英語力に自信がある受験生にとって英語選択入試で受験をすることは、強みを最大限発揮できます。

また、幼少期や小学校低学年に海外経験がある帰国生の皆さんは、帰国後、日本の学校で国語や算数、理科、社会を一通り学んでいる方も多いでしょう。英語だけでなく日本の算数や国語などにも自信があると、他の受験生よりも有利だと考えられます。さらに高いレベルの学校を目標としても良いかもしれません。

帰国子女の英語受験での注意点は?

ここでは、帰国子女や海外子女の皆さんが英語を選択して受験する際の注意点をお伝えします。

募集人数に注目

英語選択入試の募集人数は、他のコースと比べると募集人数が少ない学校もあり、募集人数を若干名としている学校もあります。

2020年から小学校で英語の授業が必修化され、英語が得意な一般生や、海外経験がなくても高い英語力を持つ一般生も多くいます。ライバルが少なくないことは頭に入れておきましょう。

受験英語の対策は必須

英語選択入試の試験内容は、文法やスピーチ、英語の面接など学校によってさまざまです。学校によっては、ハイレベルな問題を出題する学校もあります。受験に必要な英語力を磨いておくことが大切です。

また、英語の中でも、スピーキングやライティングなど自分の得意分野の試験であれば、合格に一歩近づくことも可能です。試験内容などについては、あらかじめ学校説明会などで情報を収集して受験校選びに役立てましょう。

英語選択入試で求められる人材

英語選択入試を実施する学校はどのような受験生を求めているのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

高いコミュニケーション能力

文部科学省は2020年から実施している大学入試改革において、従来の「読む」・「聞く」の2技能の評価方式から、新たに「読む」・「聞く」・「書く」・「話す」の4技能の評価方式の導入を進めています。

このような政府の改革から、英語によるコミュニケーションの向上に注力していることが伺えます。また、グローバル化が進み、海外で働くことや海外の方と働くことが日常となりつつある現代において、英語のコミュニケーション力は必須だと考えられています。

時代の流れをみて、私立中学校では、英語でのコミュニケーション能力に優れた生徒を求める傾向があるようです。帰国子女や海外子女の皆さんのような海外生活で培った実用的な英語力に期待が高まっています。

優れた国際感覚

海外の現地校や日本人学校、インターナショナルスクールで学んだ帰国子女や海外子女の皆さんには、海外生活で身につけた多様な価値観を受け入れることのできる柔軟性や自己表現力などの国際的な感覚が期待されています。

将来社会に出て、英語をコミュニケーションツールとして使いこなすだけでなく、さまざまなバックグラウンドを持つ人たちと世界で活躍できる可能性を秘めた生徒の育成を目指す学校が増えています。

主な英語選択受験実施校

ここでは、主要な英語が選択可能な中学入試実施校を東京エリアと神奈川県に分けてご紹介します。

東京エリア

【洗足学園】
帰国生入試:
A方式 英語・面接(英語での質疑応答) 
B方式 英語・国語・算数・面接(英語での質疑応答)

【文化学園大学杉並中学・高等学校】
一般入試(英語特別):
国語または算数・英語(リスニング ・リーディング・ライティング )
英語終了後に口頭試問(スピーキング)

【大妻中野中学校高等学校】
帰国生入試:国語・算数・面接または英語・面接

※最新情報は、各校の募集要項でご確認ください。

神奈川県

【慶應義塾湘南藤沢中等部】
帰国生入試/一般入試:①国語・算数・理科・社会
           ②国語・英語・算数
①または②のいずれかを選択

【清泉女学院中学高等学校】
一般入試(3教科入試):国語・算数・英語
一般入試(グローバル入試):英語・面接(英語)

【関東学院六浦中学校・高等学校】
一般入試(英語型):英語 (リスニング・リーディング・ライティング)
・面接 (英語・日本語)

※最新情報は、各校の募集要項でご確認ください。

英語選択で受験のチャンスを多くつかもう

帰国生の中学受験における英語選択入試のメリットや注意点、主要な英語選択入試実施校をご紹介しました。今後、さらに注目の集まる英語選択入試。英語選択入試は帰国子女や海外子女の皆さんの高い英語力と国際力を活かすことのできる魅力溢れる入試形式です。ぜひ、英語選択入試を選択肢の1つとして検討してみて下さい。

●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。

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