ボーディングスクールとは?費用やメリット・デメリット・選び方をご紹介
おすすめボーディングスクール5校も
現地レベルの高い英語力が身につくボーディングスクール。全寮制の学校で、国際的な教育を受けることができ、英語力や国際感覚が身につきます。本記事では、ボーディングスクールのメリット・デメリットや、国内で入学できる学校をご紹介します。
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ボーディングスクールとは?
ボーディングスクールとは、全寮制で24時間学生をサポートする学校を指します。世界各国から集まった文化や考え方の違う生徒と共同生活を行うことで、知識・教養を身につけ、世界的な視点から日本という国について考えるきっかけにもなります。
また、寮生活や放課後もサポート体制が整っているので、生徒も安心して生活ができます。小学校から受け入れ可能な学校や中高一貫校など、在学期間はボーディングスクールによって異なります。
ボーディングスクールのカリキュラムは?
一般的にボーディングスクールのカリキュラムは、「国際教育課程(IB、CIS、WASC)」と文部科学省の「高等学校教育課程(都道府県認可)」の2種類があります。
高等学校教育課程を有していないボーディングスクールは、高等学校卒業資格が取得できない可能性も。カリキュラム内容をよく確認し、進学する学校を選択しましょう。
ボーディングスクールのメリット
異国・異文化の学生と交流し、高いレベルの知識・教養が身につくボーディングスクール。そんなボーディングスクールに入学するメリットを紹介します。
◆英語力の向上
ボーディングスクールは、基本的に24時間コミュニケーションを英語で取るため、英語力の向上につながります。留学生との共同生活を通し、海外での大学生活でも十分通じるレベルの英語力を身につけられるでしょう。
◆異文化への理解
留学生との共同生活を送るボーディングスクールでは、母国が違う生徒と交流を重ねられるため、異文化への理解が深まります。異国との違いを受け入れることで、世界視点で日本を見渡せることが期待できます。
◆寮生活での自立心向上
ボーディングスクールでは、親元から離れ、生徒自身で家事や学習の管理まで行う必要があります。寮生活やクラブ活動を通して、親に頼ることなく問題を解決した知識や経験は、自立心を育みます。
◆探究心が身に付く
国際バカロレアの教育プログラムを取り入れている学校もあり、生徒自身が疑問を持って探究するカリキュラムを受けられます。世界基準の教育プログラムを受講する中で、社会問題などを深く考え、生徒同士でディスカッションする事例も。実験などのフィールドワークを通し、生徒が「興味」を持って学習したくなる環境が整っています。
◆少人数制できめ細かなサポート
ボーディンスクールは、1クラスの人数が少人数のため、先生が生徒1人ひとりの学習をサポートしやすい環境が整っています。さらに、生活面や成績などのアドバイスを行う、相談役のアドバイザーによるサポートも受けられる学校もあります。
ボーディングスクールのデメリット
続いて、ボーディングスクールのデメリットを紹介します。
◆学費が高額
ボーディングスクール入学の懸念点は、やはり高額な学費。平均で年間約350〜600万円と、私立校と比較しても高い学費がかかることがわかります。また、入学するボーディングスクールによっては、合計約1,000万円以上の教育費が必要なボーディングスクールもあります。
◆高い学力・語学力が必要
ボーディングスクールでは、高い学力・語学力が求められます。レベルの高い留学生と英語で勉強しなくてはならず、授業についていくために努力が求められる場面も。また、海外の大学を受験する際は、より高度な学力・語学力が必要になります。入学時〜卒業時まで、学習意識を高く保たなければいけません。
ボーディングスクールの費用は?
ボーディングスクールは、基本的に全寮制を採用しています。一般的な高等学校の場合、授業料と寮費がセットで年間約300万円〜約1,000万円が必要です。それ以外にも、生活費に該当する家賃や食費、水道光熱費などもかかります。しかし、その分高度な学習能力や協調性など、ボーディンスクールでの生活でしか身に付けられないスキルを手に入れられます。
ボーディングスクールの選び方は?
ボーディングスクールを選ぶ際のポイントをご紹介します。
◆奨学金制度
少人数制の英語公用語教育環境が整備されているため、在学に高額な資金が必要なボーディングスクール。経済的に困難な学生をサポートするため、国際的なボーディングスクールの中では、成績優秀者や経済的に在学が困難な生徒に対して、奨学金を支給しています。
◆帰国子女・留学生の割合
国際的な生徒を教育する日本国内のボーディングスクールは、2種類に分類され、在学している学生の割合も異なります。1つ目は、学校教育法第一条に基づいた学習を行う「一条校」です。一条校は、日本の学習指導要綱に沿って指導を行うため、生徒の約90%以上を日本人が占めていることが多く、日本語でのサポートを受けやすいことが特徴です。
2つ目は、学校教育法第134条に定められた、「各種学校」に分類されるインターナショナルスクールです。多国籍な学生が集まる環境で、帰国子女や日本在住の外国人などが多数在学しています。どちらの学校も指導言語は英語ですが、入学条件や教育内容が異なります。事前に下調べを行ってから、入学する学校を決めることをおすすめします。
◆英語研修(ESL)の実施
英語力が初級程度、または留学するための英語力が備わっていないと感じる場合は、ESLクラスで英語を学べるボーディングスクールを選びましょう。ESL(English as a Second Language)とは、第2言語としての英語という意味です。海外の大学を目指す学生が集中的に英語を学ぶ場でもあり、より高度な英語力を身に付けられます。
◆進学実績
入学予定のボーディングスクールの進学実績も、入学前に確認しておくべきポイントです。新設されたボーディングスクールは、卒業生がいないため下調べが難しいですが、入学説明会や学校見学などの機会を利用し、進学実績を確認しておきましょう。
◆学校や寮生活サポートの有無
親元から離れ、数年間寮で生活するボーディングスクール。入学前に、寮の環境や進学までのサポートが確実に受けられるスクールを選びましょう。寮の部屋構造や食事内容が合わない場合は、生徒の学習にも影響を及ぼす可能性があります。また、医療体制やメンタルケアなどのサポート体制が整っているのかも確認しておくのがおすすめです。
ボーディングスクールおすすめ5校
日本国内でボーディングスクールへの入学を検討している方に向けて、おすすめのボーディングスクールを5校をご紹介します。
◆海陽学園
イギリスの名門パブリックスクール「イートン校」をモデルにして創立された海陽学園。教育の場を提供するだけでなく、寮生との生活を大切にする「社会」のような環境のボーディングスクールです。
1年生〜6年生までの6年間で、自主性やリーダーシップ、進学までの準備を行い、生徒の学力向上や自立心を育みます。また、海陽学園では、日本の有名企業から若手社員が派遣される「フロアマスター制度」を導入しています。フロアマスターのサポートなどにより、次世代のリーダーになる準備を整えられる学校です。
<学校情報> 海陽学園 海陽中等教育学校 住所:〒443-8588 愛知県蒲郡市海陽町3丁目12-1 最寄り駅:三河大塚駅 電話番号:0533 58 2406 WEBサイト |
◆国際高等専門学校
世界TOP50に入る海外名門大学への進学も。国際高等専門学校(ICT)は教授、准教授から学ぶ15歳からの高等教育機関です。1年生から英語で、数学や物理、化学、生物、コンピュータやAI、IoT、ロボット工学などのテクノロジーを学ぶ「English STEM教育」を実施。「エンジニアリングデザイン教育」では、アイデアを具体化しながら、よりよい解決策を考えます。
学生たちは「白山麓キャンパスでの全寮制教育」(1年、2年)、「1年間のニュージーランド留学」(3年)、「併設校・金沢工業大学と共有した金沢キャンパスで大学生と共に学び、研究活動」(4年、5年)という多彩な活動フィールドを通じて、新しい価値を創出できるグローバルイノベーターを目指します。
国際高専で、大学受験を意識せず、5年間、好きなことに没頭しよう。
<学校情報> 国際高等専門学校 住所: 金沢キャンパス 〒921-8601 石川県金沢市久安2-270 白山麓キャンパス 〒920-2331 石川県白山市瀬戸辰3-1 最寄り駅:金沢キャンパス:金沢駅 白山麓キャンパス:金沢駅から車で約1時間、小松空港から車で約45分 電話番号:076 248 1080 WEBサイト 詳しくはこちらもご覧ください |
◆国際高等学校
多様性を重視し、国内外から幅広く生徒を受け入れ、次世代のリーダーが育つ環境を整えている国際高等学校。愛知県より学校設置の認可を受けた一条校で、国語以外の授業をすべて英語で実施します。国際高等学校の特徴は、国際標準の教育課程に沿った探究型学習。スクールの生徒は、日本の高等学校卒業資格、ならびに国際バカロレアのディプロマ・プログラムの終了資格を取得可能です。
<学校情報> 国際高等学校 住所:〒470-0193 愛知県日進市米野木町三ヶ峯4-4 最寄り駅:名鉄豊田線「米野木」駅 リニモ「公園西」 駅 地下鉄鶴舞線「赤池」駅 電話番号:0561 73 8181 WEBサイト 詳しくはこちらもご覧ください |
◆ハロウインターナショナルスクール安比ジャパン(Harrow International)
世界水準のアカデミックプログラムとハロウの価値観をベースに、全人教育を尊重した学習を行うハロウインターナショナルスクール安比ジャパン。11歳から入学可能で、安比高原の広大な自然を舞台に、18歳までの8年間で次世代のリーダーを育てます。
驚くべき実績は、大学への世界トップクラスの進学率。英国のケンブリッジ大学や北米のボストン大学、アジアでは京都大学への進学実績など、誰もが知る一流大学への進路も視野に入ります。ハロウインターナショナルスクール安比ジャパンの一流の全人教育によって、世界に通用する生徒に成長します。
<学校情報> ハロウ インターナショナル スクール 安比 ジャパン 住所:〒028-7306 岩手県八幡平市安比高原180-8 最寄り駅:花輪線 安比高原駅 電話番号:0195 73 5318 入学事務局専用番号:0195 73 5377 WEBサイト 詳しくはこちらもご覧ください |
◆ユナイテッド・ワールド・カレッジ ISAKジャパン
国際バカロレア・ディプロマ・プログラム(IBDP)とリーダーシップ教育を組み合わせたカリキュラムを提供しているユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパン。世界80カ国から集まった生徒たちは、長野県軽井沢の山々に囲まれたキャンパスで生活を共にし、10年生(高校1年次)はプレIB、11〜12年生(高校2〜3年次)ではIBDPの学習をします。
学業に加え、自然を活かした野外教育、寮生活やクラブ活動などを通じ、生徒たちは自身や社会にとって大切なことを見極めつつ困難な状況においても行動を起こし、多様な価値観を受け入れ活かしながら、他者のことも同時にサポートできるような、チェンジメーカーとしての素質を伸ばしていきます。
<学校情報> ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパン 住所:〒389-0111 長野県北佐久郡軽井沢町長倉5827-136 最寄り駅:しなの鉄道 信濃追分駅 電話番号:0267 46 8623 WEBサイト 詳しくはこちらもご覧ください |
日本のボーディングスクールでかけがえのない経験を積もう!
日本国内で入学できるボーディングスクールや、ボーディングスクールの概要、カリキュラムなどを紹介しました。ボーディングスクールへの入学で、英語力の向上や自立心の成長を促せます。しかし、学校ごとに異なりますが、年間約300〜約1,000万円に及ぶ学費がかかるため、生徒に合ったスクールを選ぶ必要があります。メリット・デメリットを理解して、ボーディングスクールでしか得られない経験を積ませてみませんか?
●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。
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