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帰国子女の英語力を維持するには読書が効果的?読書を習慣化する方法やおすすめの英語本6選をご紹介!

子どもの英語力をどうやって維持していこう?これは、海外から日本に帰国した多くの方が悩まれることではないでしょうか。言語は使わなければ徐々に忘れていくといわれています。せっかく海外で英語を身につけたなら、できるだけ日本でもそのレベルをキープしたいですよね。

今回は、帰国子女が英語力を維持するために「読書」をおすすめする理由と、ぜひ読んでいただきたい英語本6選をご紹介します。

帰国後は英語力が落ちる?

海外で育ち英語を話すことができるお子さま、また話すことはできなくても理解できるお子さまが日本に帰国した場合、帰国後は日本の教育や社会環境に適応していく必要があります。

日本では日本語が主要なコミュニケーション言語となるため、帰国子女は日本語の学習に力を入れざるを得ません。そのため、日本語の学習に集中することで、英語の使用頻度が減っていきます。一度習得した言語は使わなくても完全に忘れる訳ではないとの意見もありますが、やはり言いたいことがパッと出てこないなど、徐々に忘れていく感覚は否定できません

実際に、シンガポールに4年住んで日本に帰国した筆者の経験として、4歳の子どもは帰国後1ヶ月で日本語が驚くほど伸びたのに対し、帰国後2ヶ月でこれまで日常で使っていた英単語が全く出なくなりました。帰国後に英語力が落ちるというのは間違いではないと実感しています。


帰国子女の英語力を維持するには

日本に帰国したら英語力が落ちてしまうと不安になりがちですが、心配しすぎなくても大丈夫です。積極的に英語を使う機会を作ることや、英語の勉強を継続することで、英語力を維持することはもちろん、さらに向上させることも可能なのです。その方法としておすすめなのが「読書」です。

読書には次のようなメリットがあります。

・英語力の維持と向上
帰国子女は海外で英語を使って育ったため、英語の読解力や語彙力が高い傾向にあります。英語の本を読むことで、英語力を維持し、さらに向上させることができます。新しい単語や表現を学びながら、文法や文章構造を理解する力も養われます。
 
・読解力と集中力の向上
本を読むことは、読解力を高めるための実践的な方法です。長い文章や複雑なストーリーに集中することで、読解力や集中力を向上させることができます。また、専門的な分野の本を読むことで、特定のテーマについての理解を深めることもできます。
 
・文化的な接触と理解 
英語の本は、英語圏の文化や歴史に触れる機会を提供します。異なる文化や視点を理解し、国際的な視野を広げることができます。
 
・プレゼンテーションスキルの向上
本を読むことで、文章やストーリーを要約したり、他の人に伝えたりするスキルを養うことができます。さらに、自分の考えや感想を他人に伝えることで、将来国際人として求められるプレゼンテーションスキルも高めることができます。



読書を習慣化するには

メリットの多い読書は、習慣化するのが効果的です。無理なく習慣化するための方法をご紹介します。

読書できる環境を整える

本が身近にあれば、それだけ読書をする可能性は高くなります。リビングや寝室、廊下など家のさまざまな場所に本を置いて、いつでも手に取れるようにしてみましょう。本棚は子どもの手が届く高さにし、読みたい時に自由に読めるようにしておくのがポイントです。

また、子どもの読書を阻害するもの(テレビ、携帯、タブレット端末、音楽など)をできるだけ排除して読書に集中できる環境を作りましょう。

時間を決めて読む

1日30分は読書をするなど、時間を決めることで子どもは習慣づきやすくなります。最初は10分など短い時間から始め、子どもが本に興味を持ち始めたら徐々に時間を延ばしていくのもよいでしょう。家に帰ってきてすぐ、お風呂に入る前、寝る前など、読書をする時間帯を決めておく方法も効果的です。

レベルに合った本を読む

自分の英語レベルや興味に合った本を選ぶことも大切です。レベルごとに本に出てくる単語が制限されているので、子どもに負担をかけず語彙力を着実に増やしていけます。

また、小説など活字ばかりの本でなく、マンガや絵本、図鑑などもOKというルールにしても大丈夫です。マンガや図鑑の活字を読み、想像力を膨らませるという効果は十分得られます。ここを入口にして、興味や関心が広がることもあるでしょう。

親も読書をする

「読書をしなさい」と子どもに言ってもなかなか響かない…と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そんな時は、まずは大人がお手本になって読書をする習慣をつけてみましょう。読書のメリットを保護者自身が体感した方が、子どもにも伝わりやすいはずです。

まずは保護者自ら本を読み、知的好奇心を満たそうとする姿を示すことが、子どもたちの「本を読もう」という気持ちを高めることになるでしょう。お子さまの本を一緒に読んで感想を共有してもいいですね。

ご褒美をあげてモチベーションを高める

子どもはご褒美が大好きです。10冊読んだらお菓子を一つあげるなど、読んだ本の数によってご褒美をあげるとモチベーションがアップします。

また、頑張りを目に見える形にする「シール作戦」は幼児にとても効果的です。1冊本を読んだら台紙にシールを一つ貼れるという簡単なもの。本を読んでシールを貼るたびに褒めてあげれば、また明日も読みたいという気持ちになるでしょう。

帰国子女におすすめの本6選

THE ADVENTURES OF TOM SAWYER

日本でも有名な児童文学の名作「トム・ソーヤの冒険」。1876年に発表されたマーク・トウェインの代表作です。開拓時代のアメリカを舞台にした、いたずら好きのわんぱく少年トム・ソーヤが繰り広げる冒険談で、発表から百五十年ほど経った現代でも、世界中で愛される作品です。

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Alice In Wonderland

イギリスの作家ルイス・キャロルが1865年に発表した小説です。日本でも「不思議の国のアリス」として有名なので、一度は絵本や小説を読んだことのある方も多いのではないでしょうか。

アリスという名の少女が、ウサギの穴から擬人化された奇妙な生き物が住む地下のファンタジーの世界へと落ちていく様子が描かれています。個性的なキャラクターが数多く登場し、ワクワクドキドキの世界観で子どもから大人まですべての人が楽しめる作品です。

ディズニー映画「不思議の国のアリス」のほかに「アリス・イン・ワンダーランド」としても映画化され話題になりましたが、原作にしかない面白さもぜひ味わってください。

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The Elephant Man

19世紀末のロンドンを舞台に、生まれながらの奇形ゆえに“エレファント・マン”と呼ばれた人物ジョセフ・メリックの実話をもとにした物語です。身体的な障害と外見上の異常により人間扱いされなかった彼の数奇な運命と、彼をとりまく人間たちとの触れ合いを描きます。

人間性、差別、美と醜さ、個人の尊厳など、さまざまなテーマで深く考えさせられる一冊です。1980年に映画化され、アカデミー賞にもノミネートされました。

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A to Z Mysteries

小学3年生の少年少女が誘拐や盗難事件などの謎に挑む探偵モノで、タイトル通りA~Zまで26冊あります。子ども向けながらきちんと推理や証拠集めをしており、洋書ミステリーの入門としてもおすすめのシリーズです。

文章の構造自体はシンプルで分かりやすく、絵本では短すぎて物足りなく感じている方や難易度の低い本にチャレンジしたい方におすすめです。

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Charlie and the Chocolate Factory

映画「チャーリーとチョコレート工場」の原作となった小説です。イギリスの児童小説作家ロアルド・ダールによる最高に楽しい物語で、読んだら誰もがチョコレートを食べたくなるほど。

読者の気持ちのアップダウンに合わせて、デザインフォントやイラストの挿入が入っているので、とても読みやすく物語の世界へ没入しやすい作品です。ワクワク、ハラハラ、ドキドキなど、いろいろな感情を抱きながら最後まで読み切れるおすすめの一冊です。

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Magic Tree House

アメリカの作家メアリー・ポープ・オズボーンによって書かれた小学校低学年向けの冒険小説シリーズで全28巻あります。主人公の兄妹ジャックとアニーが魔法のツリーハウスから、恐竜時代、アメリカの南北戦争、日本の江戸時代など、さまざまな時代のさまざまな場所へ旅をするというストーリーです。

ファンタジーでありながら物語の舞台や登場人物は史実に基づいているため、楽しく歴史を学ぶことができます。また、1巻から徐々に英語のレベルが上がっていくのもポイントです。シリーズを読み進めるにつれて、段階的にレベルアップできるつくりになっています。

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日本に帰国しても努力次第で英語力を維持できる!

帰国子女が英語力を維持し、さらに向上できるかどうかは、自身の意欲や努力次第といえます。英語を積極的に使う機会を作ることや、英語の本を読むことを習慣化することで、忘れることなく英語力をキープすることが可能です。英語を維持できると将来の選択肢は大きく広がります。おすすめの読書を、ぜひ今日からでも毎日の生活に取り入れてみてください。

●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。

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