英語脳を作る多読とは?〜多読の効果と始め方を徹底解説〜

「受験対策」・「英語力保持・向上」・「読解力対策」など、あらゆる英語学習に効果を発揮するといわれている「多読」。学習をしている感覚ではなく、楽しみながらストレスなく英語力を上げることができるといわれています。このような「多読」を効果的に、そして何よりも楽しく進められる方法をご紹介します。
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多読とは?

多読とは、辞書を使わずに大量の英語の本や文章を読む学習法です。「楽しく」「ストレス」なく進めることが大切で、分からない単語があっても気にせず読み進めることが重要です。従来、英語初心者にとって多読での上達は難しいとされてきました。しかし、実際には英語初級者であっても楽しく始められ、やがては「話す」・「書く」ことも自然と身につきます。
多読の効果とは?
多読には、以下のような効果が期待できます:
1.英語脳が育つ 多読は辞書などをひかないため、「英語」を「英語」のまま理解することができます。そのため、英語を日本語を解さずに理解する力が身につきます。 2.語彙力の向上 「英語脳の育成」と似ていますが、英文脈の中で単語を学ぶため、効果的に語彙が増えます。 3.読解力の向上 辞書を引かない分、大量の英文を一気にインプットすることになります。そのため英文を速く正確に理解する力が養われます。 4.リスニング力の向上 英語の語順で理解する習慣が身につき、聞き取りの力も向上します。 5.スピーキング力の向上 読書による大量のインプットをすることで、自然にアウトプットも増え、スピーキング力の向上につながります。 6.英語学習への自信 本は読めば読むほど楽しくなっていきます。さらに、多くの英文を読破することで、英語への自信が高まります。 |
また、英語だけではなく本を読むと多くの知識を吸収でき、他の学習にも良い影響を与えるでしょう。
多読の始め方

1. 自分のレベルに合った教材を選ぶ
「多読」の目的は、楽しみながら読むことです。また、「辞書を引かなくてもなんとなく分かる」ということも重要です。そのためにも、教材を選ぶ際には下記のようなポイントを抑えておきましょう。
▪知らない単語が少ない本を選びましょう。 ▪最初は絵本や児童書など、イラスト入りの簡単な内容のものがおすすめです。 ▪自分の興味のあるジャンルや題材を選ぶことが重要です。 |
2. 読書時間を設定する
「多読」は継続的に続けると効果が上がります。
▪最初は1日10〜15分から始めましょう。 ▪慣れてきたら徐々に時間を増やしていきます。 ▪1日1時間程度読むことを目標にしても良いでしょう。 ▪「多読」のコミュニティなどもあるので、参加してみるのも良いでしょう |
3. 辞書を使わずに読み進める
▪わからない単語があっても気にせず読み進めます。 ▪文脈やイラストから意味を推測する力を養います。 ▪どうしても気になる単語は、読み終わってから調べるようにしましょう。 |
4. 内容理解を優先する
▪完璧に理解する必要はありません。 ▪大まかな内容をつかむことを目指します。 ▪楽しみながら読むことが重要です。 |
5. 読んだ本の記録をつける
▪読んだ本のタイトルや感想を記録しましょう。 ▪進捗を把握することでモチベーションが上がります。 ▪読んだ量や時間を記録することで、自分の成長を実感できます。 |
自分の英語レベルに合った本を選ぶことが重要です。最初はやさしいレベルの本から始め、徐々にレベルを上げていくことをおすすめします。これらのステップを意識しながら多読を始めることで、効果的に英語力を向上させることができます。
多読のおすすめサイト
多読は、紙の本だけではなく、ニュースサイトやアプリなどを利用して進めることもできます。
1.News in Levels |
豊富なトピックのニュースがレベルごとに記載されており、自分のレベルに合わせてニュース記事を読むことができます。徐々にレベルを上げていけることも、上達が感じられて良いでしょう。また、記事は音声もついており、リーディングと同時にリスニング・ライティング・スピーキングのトレーニングも可能です。帰国生としては、時事問題を英語で学べるので読み進めやすいかもしれません。
▶WEBサイト
2.Project Gutenberg |
部類の本好きの人におすすめするのはこちらのサイトです。70,000冊以上の電子書籍が公開されており、幅広いジャンルの本が揃っています。Project Gutenbergとは、著者の死後一定期間経過し、著作権の切れた名作などを無料で公開するプロジェクトです。
▶WEBサイト
3.Graded Readers |
英語のレベル別に500タイトル以上に及ぶ書籍をオンラインで読むことができます。主要構文、語彙、ページ数によってすべてのタイトルがグレード分けされているので、お子さまの英語レベルに適した本、または興味を持っている分野の本を選ぶことができます。
▶WEBサイト
4.TED-Ed |
サイエンス、数学、社会、アートなど幅広い教育的なトピック動画が公開されているサイトです。動画と共にそのスクリプトを読むことができます。アニメーションを効果的に用いているため、視覚的な情報も得られ、理解が深まります。また、動画の一つひとつが短いため、隙間時間を使い続けやすいでしょう。
▶WEBサイト
5.National Geographic Kids |
美しい写真や図が多く、わかりやすい文章が特徴です。また、読者のレベルもPre-readerからLevel 3までというように幅広いレベルに対応しています。また、こちらは論理的な説明文なので、小説とは違った文体や語彙に触れることができます。読むだけではなく、巻末にジョークやクイズコーナーなどのお楽しみもあり、学習を定着させてくれます。
▶WEBサイト
英語力を維持・向上させる多読の魅力
多読の最大の魅力は、「楽しみながら自然に英語力をのばせる」ことです。また、本を読むことでさまざまな知識を得ることもできます。帰国子女の皆さんの中には、日本での学習と並行して英語維持をすることにハードルの高さを感じている方がいるかもしれません。そんな方にはぜひ、ストレスなく続けられる多読をおすすめします。多読を通じて継続的に英語に触れることで、海外で培った英語力を維持・向上しましょう。
●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。
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