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帰国子女や海外子女の中学受験の条件は?中学受験の特徴や受験対策をお届けします【最新】

帰国子女や海外子女の中学受験は、一般の中学受験とは異なっている点が多くあります。あらかじめ受験の条件や受験科目などを調べ、ポイントをおさえた対策をすることが大切です。ここでは、帰国子女や海外子女の中学受験の条件や受験科目など、帰国子女や海外子女の中学受験に役立つ情報をお伝えします。

帰国子女の中学受験の条件は?

2024年度より、東京都では私立中学校の帰国生入試の基準が厳格化され、帰国生入試の出願資格は明確に「海外滞在1年以上、帰国後3年以内」と定められました。近年では国内インターナショナルスクール生や、英語が得意で海外に居住経験のないお子さまも「帰国子女入試」の資格が与えられることが多くあったため、改めて厳格なルール設定が行われたのです。

英語が得意だけど帰国子女入試は受けられない?

一方で、帰国生入試の出願資格には該当しないものの、英語力や国際経験を入学後に活かしてほしいと考える学校は多くあります。そのような学校では「グローバル入試」や「国際生入試」など、多様な形式の入試を提供しています。

国際生入試の詳細については下記にご紹介する記事に詳しく掲載しておりますので、ぜひご覧ください。

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帰国子女の中学受験の特徴は?

帰国子女や海外子女の中学受験は、一般の中学受験と異なる点がいくつかあります。ここでは、帰国子女や海外子女の受験科目や試験日、出願日程を詳しく解説します。

試験科目は学校によってさまざま

一般的に、帰国子女や海外子女の中学受験の試験科目は、国語・算数・英語の3教科としている学校が多いようです。この3教科に作文や面接を組み合わせて、試験を実施している傾向が強く見られます。試験科目の組み合わせ方は、学校によって多種多様です。例えば、国語と算数や算数と面接、英語と作文などです。英語の試験に関しては、英検などの資格を持っていると、試験が免除になる学校もあります。

【主な受験科目】
▪ 算数
▪ 国語
▪ 英語(エッセイ、スピーキングテストなど)
▪ 作文
▪ 面接(英語面接など)

出願期間や試験日をチェック

帰国子女や海外子女の中学受験は、一般の中学受験よりも早い時期に実施されることが特徴です。帰国子女や海外子女の中学受験の一般的な出願期間は、10月〜12月であり、試験日は11月〜1月としている学校が多いようです。一方、一般の中学受験の出願期間と入試日程は、通常1月〜2月です。出願期間や試験日をあらかじめ確認して、早めに受験の準備をしましょう。

帰国子女の受験勉強のポイントは?

ここからは、気になる受験勉強のポイントをご紹介します。ぜひ、受験勉強の参考にして下さいね。

まずは自分の学力レベルを知っておこう

受験勉強を始める前に、まずは模試などを受けて自分の学力を把握しておきましょう。自分の学力を知ることで、自分の得意な分野や苦手な分野を知ることができます。また、合格するために何をどのくらい勉強したらよいのかという指標となり、受験勉強もスムーズに進められます。

英語に関していえば、日常会話で必要な英語と受験で必要な英語は異なります。自分のリーディング力やライティング力、文法の理解度を知っておくために、英検などの英語資格を受験することも有効です。英語資格受験をした際には、結果を見て自分の勉強すべき内容をしっかり把握しておきましょう。

帰国子女や海外子女の英語資格について詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひチェックしてみてください。

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受験科目の対策方法

帰国子女や海外子女の受験科目は、主に算数・国語・英語の3つです。国語に関しては、帰国する前から、漢字や慣用句などの正しい使い方を学んでおきましょう。また、日本の新聞や本を通じて、日頃から日本語に触れる機会をたくさん作っておくこともおすすめです。

算数は、学校の授業では学習する機会の少ない応用問題が出題されることもあるようです。受験する学校の過去問などに挑戦し、分析しておくことをおすすめします。英語は、ライティングやリーディング、文法などの受験に必要な英語力を養っておきましょう。

作文に関しては、5W1H(いつ・どこで・誰が・何を・何のために・どうしたか)を意識して作文の練習をすることがおすすめです。また、学校によっては原稿用紙に解答する場合もあります。原稿用紙の使い方もマスターしておきましょう。

対策ポイント
▪ 国語:漢字や慣用句の正しい使い方・新聞や本を読む
▪ 算数:過去問の分析
▪ 英語:受験に必要な英語力を身につける
▪ 作文:5W1Hを意識して文章を書く・原稿用紙の書き方に慣れる

帰国子女や海外子女の皆さんの中には、一般入試に挑戦する方もいるでしょう。一般入試では、理科や社会が受験科目になっている学校が多くあります。それだけでなく、国語や英語の長文読解で理社関連の内容を題材にした問題も出題されることがあります。海外では理科、社会の科目をカバーして指導する塾は少なくはありますが、日頃から理科や社会の勉強にも取り組んでおくことで、志望校の選択肢を広げることができます。

面接の対策方法

帰国生の中学受験では、面接を実施している学校が多くあります。日本語で面接する学校もあれば、英語で面接を実施している学校もあり、さまざまです。面接の対策は海外にいる時から、準備をすることができます。

おすすめの対策方法は、毎日「日記をつける」ことです。学校で楽しかったことやどんな勉強をしたのか、家族とどこかに出かけた思い出など、どんな些細なことでも大丈夫です。海外で経験したことや感じたことを自分の言葉で書きつづっておきましょう。日記をつけておくと、「あなたが海外生活で経験したことは」や「海外生活でどんなことを学びましたか」というような質問にも対応できるようになるでしょう。

また保護者同伴で面接を行う学校もありますので、家庭内でも日頃から積極的に会話しておくことも大切です。面接は試験ですが、コミュニケーションの場でもあります。面接であなたのことをたくさんアピールして、面接官にあなたのことを知ってもらいましょう。帰国前、子どもに取り組んでほしい学習内容については、ぜひこちらもチェックしてみてください。

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早めの準備で中学受験を乗り切ろう

ここでは、帰国子女や海外子女の中学受験の条件などの中学受験の特徴や受験対策のポイントをご紹介しました。帰国生の中学受験は、一般の中学受験よりも早い時期に実施されるため、早めに準備をすることが大切です。あなたの目指す志望校が母校になることを心から願っています。ぜひ、合格という切符を掴んでくださいね。

●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。



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