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帰国子女・海外子女必見!一時帰国の体験入学について徹底解説!小学校編

一時帰国で小学校の体験入学を計画している海外赴任中のご家族の方も多いでしょう。ここでは、体験入学の手続き方法や必要な学用品などの、体験入学の際に役立つ情報をお届けします。さらに、体験入学で経験できることや注意ポイントもご紹介します。

一時帰国中の体験入学とは?

一時帰国中の体験入学とは、一般的に海外在住の日本人の子どもたちが、一時帰国している短い期間に日本の学校に通い、日本の学校生活を体験することです。現在、日本では体験入学という制度は確立しておらず、体験入学の実施は市区町村の教育委員会の裁量に委ねられています。このため、学校によって体験入学ができる期間や条件などが異なっています。また昨今は、教員不足の問題に直面している自治体も多くあり教員が多忙なため、受け入れを行っていない学校もあります。一方で、海外から本帰国した家族や子どものために、日本語を学べるクラスを用意するなど手厚いサポートを実施している地域もあります。学校や自治体によって受け入れ体制が異なっていることを頭に入れておくと良いでしょう。

体験入学の申し込み手順は?

ここから体験入学する学校の探し方や手続き方法などをくわしくご説明します。体験入学の準備をする際の参考にしてくださいね。

体験入学する学校を見つけよう

まずは、体験入学する学校を探しましょう。探す方法は主に2つです。1つ目は、滞在予定の学校や教育委員会に直接連絡する方法です。もし、日本に親族や知人、友人がいる場合は、親族や信頼できる知人や友人に依頼しても良いでしょう。2つ目は、学校のホームページを活用する方法です。問い合わせフォームがある場合は、学校にメールで連絡してみましょう。

学校に連絡を取る際には、ぜひ次の5つの内容を問い合わせてみてください。

  1. 受け入れ可能か否か
  2. 受け入れ可能な時期や期間
  3. 受け入れ可能な学年
  4. 必要な学用品や費用(給食費など)
  5. 必要書類

これらの5つです。事前に聞きたいことをまとめておくと、聞き忘れもなく安心ですね。

また、学校側から子どもの日本語の学習レベルや子どもの性格や得意なことなどを聞かれることもあります。子どもの日本語レベルを把握できる日記や作文などの提出も求められることもあるようです。一時帰国前に用意しておくと良いでしょう。

学校や教育委員会に体験入学の希望を伝えるのは、帰国する1カ月から遅くても2週間前までに済ましておくことがおすすめです。体験入学の準備には、学校側も申し込む側も時間が必要です。特に、申し込む側の必要書類や学用品の準備には思いの外時間がかかります。時間に余裕を持って申し込み、きちんと準備を整えて体験入学の日を迎えましょう。

体験入学に必要な書類を準備しよう

体験入学する学校が決まったら、体験入学に必要な書類をそろえましょう。体験入学を編入学として取り扱う学校や体験入学として取り扱う学校があり、それぞれ必要書類が異なっています。帰国前に用意できる書類もあれば、帰国後に用意しないといけない書類もあります。帰国前に、パスポートのコピーや印鑑などはあらかじめ用意しておくと準備がスムーズに進みます。 学校や教育委員会に必要書類をしっかりと確認して、不備がないように注意しましょう。

学用品をそろえよう

必要書類をそろえながら、学用品の準備も行いましょう。必要な学用品は、体験入学をする学校からリストをもらいます。ここでは、代表的な学用品と入手方法をまとめました。

学用品入手方法
ランドセル・リユースショップ
・学校からの貸出
・ランドセルメーカーからの貸出
・リュックサックなどで対応可能な学校もあり
筆記用具・100円均一ショップ、ホームセンターや量販店など
制服・学校からの貸出
・私服の小学校もあり
上履きと上履き入れ・ホームセンターや量販店など
体操服と体操服入れ・学校からの貸出
水筒・ホームセンターや量販店など
紅白帽子・学校からの貸出、100円均一ショップなど
給食袋・100円均一ショップ、ホームセンターや量販店など
ノート(例)連絡帳・漢字練習帳など・100円均一ショップ、ホームセンターや量販店など
水泳帽や水着やタオルなどプールの道具・100円均一ショップ、ホームセンター、学校指定の水着の貸出もあり
教科書・学校からの貸出もあり
・コピーで対応
・文部科学省からの無償配布
・海外子女教育振興財団からの無償配布

ランドセルや制服、体操服などは貸出を実施している学校があります。一度、学校に聞いてみましょう。教科書に関しては、教科書のコピーを使用する学校や貸出を行っている学校などさまざまです。また、文部科学省では、海外に在住する日本人学校や補習校に通う子どもたちに、大使館や領事館を通して日本の教科書を無償で配布しています。

年度の途中で海外に戻る子どもたちの教科書については、海外子女教育振興財団が教科書配布の窓口となっているようです。文部科学省や海外子女教育振興財団の教科書無償配布の条件を確認して、活用しましょう。この時、体験入学する学校と同じ教科書が無償配布されるのかどうかはしっかりと確認しておくことが必要です。

日本の学校では、海外の学校と異なり学用品の名前の記入方法や記入箇所、学用品のサイズや形状などを細かく指定している学校があります。規定内の学用品に1つ1つ名前を記入することは、とても時間がかかる作業です。早めに学用品のリストを入手して、名前の記入漏れやサイズの間違いなどがないようにしておきましょう。

日本の携帯電話を準備しておくと安心

体験入学をする際に、学校側から緊急連絡先の提出を求められることが多くあります。このため、一時帰国中に日本の携帯電話を申し込んでおくと、学校からの連絡にすぐに対応できて大変便利です。また、学校からは、以下のような重要なお知らせをアプリやメールで配信している学校が多くあります。保護者の携帯からいつでも、学校からのメッセージをチェックできるようにしておくと安心です。

  1. 子どもの急な体調不良のためお迎えの連絡
  2. 休校のお知らせ(台風などによる警報発令時・感染症による学級閉鎖など)
  3. 下校時間の変更
  4. 行事の延期など
  5. 不審者への注意

体験入学で経験できることは?

子どもたちは、体験入学でどのようなことを経験できるのでしょうか。学校や体験入学をする時期によって経験できる内容は異なりますが、一般的な内容を学習面生活面に分けてまとめました。

国語漢字練習・教科書の音読
体育夏期の体育はプールの授業
音楽ピアニカ(メロディオン・鍵盤ハーモニカ)・リコーダー・ハーモニカ、日本の歌など
宿題・基本的に宿題は毎日
・漢字練習や計算ドリルなど
給食配膳や片付けも行う
掃除教室や廊下、階段などを分担して毎日掃除をする
友人との登下校友人と一緒に登下校する
(学校によっては、グループで登下校する場合もある)
クラブ活動サッカー・野球・卓球・柔道・吹奏楽・美術・書道などから選択
学校行事防災(地震)訓練・社会見学・球技大会など

学習面においては、国語の教科書で日本の有名な作家の物語や詩が掲載されていることが多くあります。日本の文学に触れられるとても良い機会です。また、夏の体育はプールの授業を実施している学校もあります。日本では、夏に海や川でのレジャーが盛んであり、プールの授業もあります。これも日本ならではの授業です。

学校生活面においては、日本の学校には給食の時間があります。給食は、生徒自らが食事の配膳や片付けまで行い、おいしく楽しく食育や食事のマナーが学べる時間です。また、日本の学校ではほぼ毎日、掃除の時間が設けられています。使ったものは片付けることや、毎日使う場所をきれいにすることなど、整理整頓などの習慣が身につきます。

友人との登下校は、海外の学校ではあまり見られない、日本の独特の習慣とも言えるでしょう。親としては少し不安かもしれません。しかし、友人との会話を楽しみながら下校する時間は、子どもにとって友人関係を育むとても有意義な時間となるはずです。

高学年になると、クラブ活動を実施している学校もあります。自分のやりたいことや好きなことに熱中できる楽しい授業です。自分の興味のあることや好きなことを自ら選択することで、自主性も培われます。

体験入学で注意するべきポイントは?

体験入学は、子どもにとって新しい環境であり、未知の世界です。体験入学の前は、子どもと一緒に体験入学について理解を深め、心の準備をする時間を作っておくことがおすすめです。必要書類や学用品だけでなく子どもの心の準備も整えて、気持ち良く体験入学の日を迎えたいですね。

体験入学が始まったら、子どもの心のケアに目を向けましょう。文化や習慣の違いなどで戸惑うこともきっとあるはずです。子どもの話をしっかり聞き、不安や心配なこと、友だちとのトラブルなど、子どもからのSOSや心の変化を見逃さないようにしましょう。また、先生と保護者が、日頃からコミュニケーションをしっかり取って学校や自宅での様子を伝え合うことも重要です。同時に、学習面のサポートも大切です。「学習内容に困っていないか」や「学習進度に戸惑いがないか」など、常日頃からお子さんとコミュニケーションを取っておくと安心ですね。

体験入学で日本の学校生活を楽しもう

一時帰国で小学校の体験入学を計画している方に向けて、学校の探し方や手続き方法、必要な学用品などの体験入学の情報をご紹介しました。体験入学は、海外の学校生活では味わえない素敵な経験ができる機会です。子どもたちにとって、とてもよい刺激になるはずです。ぜひ、一時帰国中に体験入学に出かけて、日本の学校生活を楽しんでください。

●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。

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