【帰国子女の高校編入】〜高校生で帰国する場合の進路を徹底解説〜
帰国子女の高校編入とは?海外から本帰国時、高校生のお子さまがいるご家庭の方必見!日本での高校編入試験についてご説明します。
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帰国子女高校編入の募集時期は?
一般的に、帰国子女の高校編入の募集時期は、4月入学は2月、9月入学は7月に試験日が設定される学校が多いです。また、4月入学、9月入学に合わせて試験日は相談の上実施する学校や、編入試験が実施される限り、合計3回まで受験が可能な学校もあります。
高校3年生の編入者を受け入れている学校は、他学年に比べて少ないとも言われています。高校3年生での帰国となった場合は、現地の学校を卒業し、大学受験に合わせて日本に帰国することも視野にいれましょう。その際は、大学受験の受験資格(帰国後の年数など)を確認しておきましょう。
編入可能な私立・公立高校の探し方は?
帰国生の編入を受け入れている学校情報は、高校のホームページから見るのが一番確実です。学校によっては編入生を随時受け入れている、または受験者の状況に応じて編入試験を実施する場合もあるので、直接学校に問い合わせをしてみるのが良いでしょう。
また、一般的に帰国生の編入試験というと私立高校に目が行きがちですが、地域によっては公立高校でも国際コースなどが設置されている高校もあるのでそちらも目を向けてみましょう。
とはいえ、どのような学校があるのか見当もつかないという方がほとんどのはず。帰国生のための受験情報サイトを利用したり、帰国生のための受験塾、家庭教師などにアドバイスを求めるのも一つの手段です。
当サイト、「帰国生のミカタ」においても、日本での帰国地域に応じた学校選びや、寮のある学校など、条件を絞って検索することが可能です。また、随時、専門家を招いて編入試験についてのウェビナーも行っていますので、ぜひお役立てください。
帰国子女高校編入の受験条件は?
多くの学校で見られる受験資格は下記の通りです。条件は学校によってさまざまで、この他にも「一旦日本の学校に通っていたら受験資格を失う」場合もあります。志望校の受験資格を十分に確認し、それに合わせて帰国のタイミングが自然と決まることも少なくありません。
▪海外在住○年以上 ▪滞在国の正規の教育機関として認められている現地校やインターナショナルスクールなどに在籍 ▪高校1年編入の場合は現地校の9年生、高校2年生の場合は10年生、高校3年生の場合は11年生の課程を修了もしくは修了見込みである ▪帰国後○年(○○カ月)以内 ▪英検○級以上、TOEFL○点以上などの英語資格を保有している ▪帰国後の住居が通学できる範囲であること など |
帰国子女高校編入の受験対策はどうする?
◆試験内容
多くの学校が、「国・数・英」の基礎学力に加えて「面接や作文(日本語や英語)」で選考を行います。ただし、学校によっては、「中学3年間の成績」や「校長推薦書」、「自己PRカード」などの書類審査が主な高校もあります。
学力については通常、該当学年程度と記載されている学校が多くありますが、私立中高一貫校は先取り教育を行っている学校もあります。学校でどの程度の学力をつけておく必要があるか、直接聞いてみると良いでしょう。
◆試験対策
帰国子女の高校編入は、試験内容も学校によって異なるため、対策も「志望校に合わせて行う」こととなります。ただ、一般入試とは違い、過去問も情報も少ないのが現状です。多忙な高校生活の中、自分ではどのような対策をした良いかわからないという場合には、帰国子女専門の塾やオンライン家庭教師を活用しましょう。勉強を学ぶだけではなく、帰国子女入試の傾向などの情報や、面接対策なども依頼できます。
⚫️現地校の成績や活動
現地校での成績や課外活動でどのような生活をしてきたのかを、選考基準にする学校もあります。日本の高校への進学準備と現地校の勉強やクラブ活動等を並行して行うことは大変かと思いますが、できる限り現地の生活も大切にしましょう。入試の際の面接や作文でもその体験がいきてくることは、間違いありません。
⚫️国語、数学、英語(外国語)の筆記試験対策
高校の国語といえば、漢字、現代文、古文などですが、学校によっては古文の出題がない場合もあります。事前に志望校に出題範囲などを聞いて対策をしましょう。漢字や現代文については、基本的な国語力で作文力にも必要な力です。できるだけ日本語の本や、新聞に触れるように心がけるだけでも力になります。
数学は、日本の学校の進度に合わせた学力は必ず身につけておきましょう。アメリカでは電卓の使用を受け入れていますが、日本では手計算が必要なため、計算練習が必要な場合もあります。
また、英語については帰国生だけに一般の生徒よりもレベルの高い問題が出される学校もありますので志望校に応じた対策と共に、英語資格が必須の学校向けに、英検などの資格取得もしておきましょう。
⚫️面接対策
面接では海外でどのような体験をし、受験生がどのような人柄なのかを見ています。志望理由はもちろん、自分自身の長所や短所、将来の夢や海外での良い体験や挫折を味わったことなど、あらゆる質問を想定して答えられるようにしておきましょう。普段から感じたことをノートなどに残しておくと良いかもしれません。
志望校はどうやって決める?
海外にいながらの志望校はなかなかイメージがわかず、お子さまも決めるのが難しいですよね。一般入試であれば、模試の偏差値を参考にすることができますが、帰国子女の高校編入試験では偏差値は参考にはなりません。
もし一時帰国の際にタイミングが合うようであれば、学校見学や文化祭に訪れてみると志望校を決めやすくなり、対策も早めにできます。帰国ができない場合は、下記のような選択肢の中から希望の進学先を決めていくと志望校が絞れていくのではないでしょうか?
●共学か、男子校、女子校か ●入学後の英語特別クラスがあるか ●帰国生の多い学校が良いか ●帰国生のために国語などの補習サポートはあるか ●大学付属校か ●海外研修制度があるか ●英語以外でも英語で行う授業があるか ●寮があるか など |
帰国子女高校編入試験に向けて今からできること
帰国子女の高校編入試験は、学校により受け入れ条件も試験対策も異なります。日本への帰国が高校生の間と分かっているのであれば、早めに志望校を決めて、そこに向けた対策をすることをおすすめします。
ただし、ほとんどの場合は突然の帰国となり海外生活中に十分な対策をとれることは少ないでしょう。そのためにも、日頃から現地校での生活の中で気づいたことを言葉にしてまとめておいたり、日本語の文章に触れるなど、日常生活の中でもできる対策を少しずつ行うことをおすすめします。
●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。
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