~帰国子女の学校選び〜女子校のメリットとは?帰国子女におすすめの女子校をご紹介!(※2023年秋のオンライン学校説明会は終了しました)

帰国子女受け入れ校の女子校には女子校のメリットがあります。今回はメリットだけではなくデメリットも合わせてご紹介していきますので、共学か女子校かで悩んでいる人は参考にしてみてください。
女子校の特徴
女子校とは、その名の通り、すべての学生が女性である学校のことですね。校内では男性の影響が無く、女性だけのコミュニティが形成されています。女子校の教育環境は、生徒が自己表現しやすい雰囲気を作り出し、教育者が女性の学習スタイルやニーズに焦点を当てた指導法を使用することが可能になります。さらに、女子校は一般的に礼儀作法や自立心を重視する傾向にあります。
女子校のメリット
◆安心して過ごせる環境
女子校は、異性の目を気にせず学習や部活動に集中することができます。また、学校の警備体制がより整っている学校もあり、学生たちはより安心して学校生活を送ることができます。
◆礼儀作法が身につく
女子校では、一般的には礼儀作法やエチケットを重視する傾向にあります。男子校や共学では見られない礼儀作法やマナーの授業を行う学校もあります。そのため、卒業する頃には生徒たちは社会で必要とされる礼儀やマナーを身につけることができ、社会に出ても困らないというメリットがあります。
◆自立心を磨く
男性の存在がないため、女子校の生徒たちは自分自身で問題を解決する力や自立心を身につけることができます。これは、自己肯定感の発達に貢献し、将来的にはリーダーシップ能力の向上にもつながります。
◆友人との出会い
女子校は、女性同士の強い絆や友情を育むのにも適しています。女子校で育んだ友情は、在学中はもちろん、卒業後や社会に出ても生徒たちが人生の困難を乗り越える支えとなり、自己成長の機会となります。生涯助け合える仲間に出会えるでしょう。
◆制服
女子校の制服は伝統的かつエレガントなスタイルの学校が多く、お気に入りの制服はモチベーションも上げてくれますよね。一部の学校では、制服のデザインが学校の歴史や伝統を反映している場合もあります。また、制服を着ることは、生徒たちに規律を正す心をもたらし、同時に仲間との一体感や共通のアイデンティティも生み出します。校外に出ても一目で所属する学校がわかる制服は重要な意味を持ちますよね。
◆部活動
部活動も、男子校や共学にはない女子校ならではのものがある学校も多いです。ダンス、ジムナスティックス、チアリーディング、バレエ、女子ラクロス、女子サッカーなど、さまざまな選択肢があります。生徒たちは新しいことに挑戦したり、リーダーシップを発揮したりすることができ、仲間との絆を深め、チームワークを学ぶことができます。
女子校のデメリット
◆異性とのコミュニケーション力
女子校の生徒は異性との交流の機会が共学と比べて限られてしまうため、卒業後に異性とのコミュニケーションの取り方がわからない、苦手と感じる人も少なくないかもしれません。
女子校では勉強、部活動、その他課外活動などで異性との直接的な交流が少ないため、デメリットと感じることも。社会に出て多様なコミュニティーと関わるときに、慣れるまでは女子校とのギャップを感じる人もいるかもしれません。
◆女子ならではの人間関係
女子校では、クラスメート全員が同性であるため、女性特有の人間関係や友情になじめないと感じる方もいるかもしれません。特に多感な中高生の時期は、女性だけのコミュニティーでうまくいかないとストレスやプレッシャーを感じる原因となることもあります。
◆視野が限定される
女子校では、異性の視点や経験を直接的に理解する機会が限られているため視野が狭まる可能性があることも。また、異性との日常的な交流の少なさは、社会全体の理解や異性と有意義に関わるという経験が少なくなり、そういった意味でも視野が限定されることもあるかもしれません。
主な帰国子女受け入れ校の女子校をピックアップ
秋のオンライン学校説明会に参加した帰国子女受け入れ校の女子校をご紹介します。女子校を検討中の方はぜひ、ご覧ください。
関東エリア
◆実践女子学園中学校高等学校【東京・編入試あり】

多様な生徒が集まる渋谷のキャンパスで学ぶことができます。自国の文化を知る日本文化実習を実施しています。英語の授業では自分や自分たちの文化を説明できることを目的とし、中学校ではレベル別少人数授業を実施しています。
◆江戸川女子中学校・高等学校【東京・高校募集/編入試あり】

東京都江戸川区にある創立92年の中高一貫の女子校です。英語教育に力を入れており、英検3級以上の力を持つ生徒向けの国際コースがあります。英語の授業は少人数レベル別授業、美術と音楽はイマージョン教育を行うなど、国際コースにしかない特色がたくさんあります。
◆清泉女学院中学高等学校【神奈川・編入試あり】

清泉女学院は、7万㎡を超える広大な敷地と自然あふれる環境に恵まれた、カトリックのミッションスクールです。グローバルプログラムでは、ニュージーランド語学留学や都内のインターナショナルスクールへの1週間国内留学のほか、米国ボストンカレッジでのリーダー研修やベトナムスタディーツアーなど、さまざまな海外プログラムが充実しています。英語は入学時から習熟度別で実施しています。
◆大妻嵐山中学校・高等学校【埼玉・高校募集あり】

校訓「恥を知れ」・建学の精神「学芸を修めて人類のために-Arts for Humankind-」を柱に、「思いやりのある自立した女性」、「教養豊かな聡明な女性」、社会が求める「国際的な視野を持った女性」を育成します。英会話授業やイングリッシュキャンプなどの「英語教育」や、実験・観察を多く取り入れた「理科教育」などあらゆる学習を通して、生徒たちが失敗を恐れず一歩踏み出してチャレンジできる文化を育んでいます。
◆カリタス女子中学高等学校【神奈川・編入試あり】

カリタス女子中学高等学校は新宿や渋谷から約40分の自然環境に位置するミッションスクールです。カナダのケベック州の修道女会により設立され、英語とフランス語のバイリンガル教育を行っています。グローバル研修と探究教育プログラムを通じて、視野を広げ、語学力とプレゼンテーション能力を養います。
◆富士見中学校高等学校【東京】

富士見中学校高等学校は、東京都練馬区にある中高一貫の女子校です。2021年度から新たにグローバルセンターを設立。本センターでは、生徒のニーズに合った留学プログラムの紹介や留学の手続きなど、留学について気軽に相談できる場となっています。
また、国内でも学べる異文化理解講座や国際交流プログラムなどを実施しています。グローバル感覚を磨き、これからの社会に貢献できる自立した女性への成長をバックアップしていきます。
◆大妻中野中学校・高等学校【東京】

大妻中野中学校・高等学校は、都内屈指の海外帰国生数を誇る女子校です。2015年〜2019年に文科省よりスーパーグローバルハイスクール・アソシエイト校(SGHA)の指定を受け、グローバル教育を具体的な形で推し進めてきました。
さまざまなバックグラウンドを持つ帰国生に対して、国語および日本語の補習授業制度があります。グローバルリーダーズコースの英語は、少人数習熟度授業を展開しています。
◆桐朋女子中学校・高等学校【東京・高校募集/ 編入試あり】

桐朋女子は1959年から帰国生を受け入れており、帰国生も他の生徒と同じホームルームで学校生活を送ります。友人同士でも誰が帰国生なのかわからないまま接していることも珍しくありません。帰国生が「あるがままの自分」でいられるようにサポート体制が充実。「英語特別授業」や「外国語会話教室」などを実施しています。
◆東京女学館中学校・高等学校【東京】

東京女学館は1888(明治21)年、内閣総理大臣伊藤博文や岩崎弥之助、渋沢栄一らにより、「欧米諸国と対等に交際できる女性を育成したい」という思いを礎として開学し、女子国際教育の先駆者として、その伝統を受け継いでいます。2004年には、英語教育と国際理解に特化した「国際学級」を開設。国際学級は、帰国生と一般生が混在するクラスで、英語の授業はレベル別で実施します。
◆神田女学園中学校高等学校【東京・高校募集あり】

神田女学園は都心の女子教育校で、生徒一人ひとりのための学習環境を提供します。英語学習プログラム「K-SALC」は、生徒のレベルや特性に応じた個別のアプローチで英語を習得します。
昼休みや放課後にネイティブ教員によるマンツーマンレッスンがあり、帰国子女や国際教養系を志望する生徒が積極的に活用しています。
◆佼成学園女子中学高等学校【東京・高校募集 / 編入試あり】

佼成学園女子中学高等学校では、「国際社会に貢献する女性」を目指し、留学プログラムを通じて英語力やコミュニケーション能力を向上させます。
中学ではニュージーランドでの修学旅行や中期留学、高校国際コースでは1年間の留学(留学クラス)、2カ月のタイ・フィールドワーク~イギリス留学(スーパーグローバルクラス)、特進・進学コースではイギリスでの短期留学などがあります。また、「英検まつり」で英検取得を推進し、3年間で1級10名、準1級約100名を輩出しています。
◆大妻多摩中学高等学校【東京・編入試あり】(9月5日(火)11:00~12:00)

大妻多摩中学高等学校は、創立110年を超える伝統校です。英語学習は、第二言語習得論に基づいて授業を展開しています。帰国生には、ネイティブ教師による英会話や英検などの対策をおこなう「英語JUKU」や、高いレベルの英語コミュニケーション力を養う「English Lounge」を放課後に実施しています。
◆昭和女子大学附属昭和中学校【東京・編入試あり】

キャンパス内に生徒数500名規模のブリティッシュスクール(インターナショナルスクール)やアメリカ州立テンプル大学があり、日常的に同世代の国内外の仲間が居る環境です。交換会なども積極的に行われています。毎週金曜日はイングリッシュデーで、文化祭とは別にイングリッシュフェスティバルも行われ、英語を話す・聞く機会が多くあります。
◆山脇学園中学校・高等学校 【東京・編入試あり】

山脇学園はイギリスの街並みを再現した施設・イングリッシュアイランドを持ち、6名のネイティブが常駐しています。放課後などに自由に利用でき、国際感覚を身に着けられる場となっています。2023年度中2から高校段階で国際教養(ILA)コースを設置予定です。
関西エリア
◆神戸国際中学校・高等学校【兵庫・高校募集あり】

神戸国際中学校・高等学校は「個を生かす進学に強い女子校」を掲げ、1クラス20名前後の少人数教育制の中で、生徒一人一人を大切にした教育を展開しています。
語学力はもちろん、たしかな学力、そして国際感覚、社会・対人関係力、困難に立ち向かう力といった総合的な人間力21世紀型スキルの獲得を目指す女子校です。
◆松蔭中学校・松蔭高等学校【兵庫・高校募集あり】

神戸の中心地にキャンパスを構え、2022年に創立130周年を迎えた女子校です。聖公会(英国国教会)特定の価値観や文化的背景にとらわれないグローバル思考を育むカリキュラムと行事が用意されています。国内外でたくましく生きる人材を世に送り出すことをゴールとしています。
◆ノートルダム女学院中学高等学校【京都・高校募集 / 編入試あり】

ノートルダム女学院中学高等学校は、京都の哲学の道のほとり、四季折々の自然に恵まれた環境にあり、アットホームなカトリック学校です。
中学はグローバル2コース制で、英語の習熟度別で学ぶことができ、ネイティブの授業も半分あります。高校はそれぞれ特長のある3コース制です。
進学の特長としては、京都大学4年連続合格や関関同立や首都圏の上智大学や明治大学など難関私立大学に3人に1人が進学をしています。
自分に合った選択を
女子校は、安心した環境で自立心を磨きながら、礼儀作法を学び、価値ある友人関係を築くことができます。しかし、異性とのコミュニケーション力の育成や視野の広がりには課題も存在します。女子校のメリットデメリットを理解したうえで、自分のニーズと将来の目標に最も合った学校を選ぶことが重要です。
●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。
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